【山梨日々新聞】2006年11月09日(木)
富士河口湖の山中、一家5人無理心中か。車内から練炭、ガムテープでテープで目張り。
八日午前十時十五分ごろ、富士河口湖町河口の山中で、林道に止まっていた乗用車の脇で男性が倒れ、助手席の女性と後部座席の女児三人がぐったりしているのを、写真撮影で通り掛かった横浜市の男性(45)が見つけ一一○番した。 富士吉田署は全員の死亡を確認。五人はさいたま市見沼区の建設業の男性(38)と妻(31)、小学二年の長女(8つ)、同一年の二女(6つ)、幼稚園児の三女(4つ)の一家と分かった。いずれの遺体にも目立った外傷はなかった。車内はガムテープで目張りされ運転席と助手席の足元には練炭が入ったしちりんがあったことなどから、同署は無理心中とみて調べている。車内から親族の連絡先などが書かれたメモが見つかった。調べによると、運転席のドアは開いていて、男性は車から五−六メートル離れた車外に倒れ、妻は助手席、女児三人は後部座席で死亡していた。死因は五人とも一酸化炭素中毒とみられる。 一家の親族が六日に埼玉県警大宮東署に捜索願を提出。その際、「男性は、経営する会社の資金繰りに困っていたようだ」と話していたという。現場は河口湖の北東に数キロ入った山中。付近の住民によると、現場周辺は富士山の写真撮影やハイカーらが訪れることがあるが、人の出入りは多くないという。

【朝日新聞】2006年11月09日(木)
一家5人が心中か。遺体が見つかった乗用車を調べる捜査員ら=富士河口湖町河口で。
8日午前10時15分ごろ、富士河口湖町河口の林道で、駐車していた乗用車の脇で男性が、車内からは女性と女児3人の計5人の遺体が見つかった。富士吉田署によると、5人は車のナンバーや運転免許証などから、さいたま市の建設業男性(38)とその家族とみられるという。車内には練炭があったことなどから、富士吉田署は、自殺を図ったものとみている。調べでは、運転席脇の車外に男性が、助手席に妻(31)、後部座席に小学2年の長女(8)、同1年の次女(6)、幼稚園児の三女(4)が倒れていたという。車内には運転席と助手席の足元にそれぞれ七輪が置かれ、窓ガラスには粘着テープで目張りされていた。自宅の電話番号などが書かれたメモも残されていたという。祖父から、6日に埼玉県警大宮東署に捜索願が出ていた。その際に祖父は、男性の会社の経営がうまくいっていないなどと話していたという。5人の遺体が見つかった現場は、国道137号から北東へ2キロほど入った林道。近くに民家はなく、車の通りや通行人の姿もほとんどないという。

【読売新聞】 2006年11月09日(木)
さいたまの一家5人無理心中か。女児らの遺体が見つかった車を調べる捜査員(富士河口湖町河口で)。
8日午前10時15分ごろ、富士河口湖町河口の林道脇に止めた乗用車付近で、さいたま市見沼区の建設業男性(38)がうつぶせで倒れているのを通りがかった男性(45)が見つけ、110番通報した。駆けつけた富士吉田署員が調べたところ、建設業男性は既に死亡。乗用車内から妻(31)と女児3人(4、6、8歳)の遺体が見つかった。車内に練炭を燃やしたコンロが置かれており、同署で無理心中と見て調べている。調べによると、死因はいずれも一酸化炭素中毒と見られる。5人は先月6日から行方が分からなくなっており、親族が埼玉県警大宮東署に捜索願を出していた。遺書などは見つかっていないが、建設業男性は経営上のトラブルを抱えていたという。コンロは2個あり、妻は助手席、女児3人は後部座席でそれぞれ倒れ、車内は粘着テープで目張りされていた。運転席側のドアが開け放たれており、建設業男性は車から約5メートル離れた地点で倒れていた。現場は国道から約2キロ入った地点で、普段人通りはほとんどないという。
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