南アルプス・日向山で女性下山せず(2009年7月26日付 山梨日日新聞)↓
北杜市白州町の南アルプス・日向山に登山していた東京都西東京市の無職女性(71)が下山せず、家族から24日、北杜署に通報があった。同署は遭難の可能性があるとみて24、25の両日、地元山岳救助隊と捜索したが、発見できなかった。
同署によると、女性は23日朝から日帰りの予定で、1人で入山したが、同日夕方、友人に「道に迷った。ビバークする」とメールで連絡。24日朝も「道が分かったら下山する」とのメールがあったが、同日午後3時以降連絡が途絶えているという。

南アルプス・日向山 遭難の女性無事発見 3日ぶり(2009.7.26 16:02 産経ニュース)↓
山梨県北杜市の南アルプス・日向山(1659メートル)に登山に出掛けたまま行方不明になっていた東京都西東京市の無職、●●●●●さん(71)は、26日午後0時半すぎに県の防災ヘリコプターが発見、救助した。北杜署によると意識はあり、命に別条はない。
県消防防災課によると、発見時、●●さんは8合目付近におり、上着を振ってヘリに合図を送っていた。水の入ったペットボトルを持っていたが、「何も食べていない」と話した。テントは持参していなかったため、岩や木の陰で風をしのいでいたという。
●●さんは日帰り予定で23日朝に一人で入山したが、同日夕方、友人に「道に迷った」とメールで連絡。北杜署によると、●●さんは「霧や雨で迷った」と話している。

不明71歳 3日ぶり救助 北杜・日向山 50年の登山経験生きる(2009年7月27日付 山梨日日新聞)↓
北杜市白州町の南アルプス・日向山(標高1,659メートル)に登ったまま行方不明になっていた、東京都西東京市の無職女性(71)が26日午後0時45分ごろ、3日ぶりに救助された。山梨県の防災ヘリ「あかふじ」が発見、収容した。女性は足に軽いけがをしているが、意識ははっきりしていて、搬送された韮崎市立病院で、食料がなくなり沢の水を飲んで空腹を満たし、雨がっぱなどを重ね着して寒さをしのいだ3日間を振り返った。日に日に体力は衰え絶望感もあったという71歳は26日、防災ヘリを確認すると、必死に助けを求めた。

「24日夕、携帯電話の電池がなくなったとき、もう駄目かと思った」。
女性は遭難してから毎日のように捜索活動に当たるヘリの音を耳にしたが、霧が濃い上、山林の中にいたことから、発見されるのは難しいと思っていた。「自力で下山するしかない」。明るい時間帯は、ひたすら山の中を歩いた。
夜はテントを持参していなかったため、岩や木陰に身を寄せ、雨がっぱや着替え用のブラウス2枚、ジャンパーを重ね着し、降雨や寒さをしのいだ。用意していた食料は2日分で24日夜には食べ尽くし、飲料水がなくなった後は沢の水を飲んでいたという。
遭難3日目の26日は、朝から遠くの山が見えた。「きょう発見されなければ、体が持たない」と思い、ヘリに分かりやすい場所を求めて必死に歩いた。昼前たどり着いた岩場で横になっていたところ、ヘリの音が聞こえ、持っていた青いビニールシートを振って救助を求めた。
搬送先の病院で家族と再会した。取材に応じた女性は、車いすに乗っていて「今でも助かったのが信じられない。お騒がせして申し訳ありません」と疲労感と空腹からか、声を絞り出すのが精いっぱいの状況だった。
北杜署によると、女性は日帰り予定で23日朝に1人で登山したが、下山途中、雨と霧で道に迷い遭難した。同日夕、友人に「道に迷った。ビバークする」とメールで連絡。24日にもメールを送ったが同日午後3時以降、連絡が途絶えた。同署などは24日から捜索していた。
家族によると、女性は登山歴50年以上のベテランで、遭難事故は今回初めて。同署は、女性が携帯電話の使用を必要最低限にして電池の消耗を抑えるなど「非常時の対応がしっかりしていた。登山経験があったことが幸いしたのではないか」という。
中高年を中心に全国で登山者が増加する中、富士山や北海道・大雪山系など各地で遭難死亡事故が多発している。同署は「女性のように登山歴のあるベテランでも単独登山は危険。装備など準備をしっかりして、楽しい登山にしてもらいたい」と呼び掛けている。

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