2007年11月23日。

ここ何日か素晴らしい青空が続いている。
当日も朝からの快晴。
久しぶりに京戸岩崎山林道へ行ってみることにした。


午前11時10分。

県道6号を東進して北中学校入口交差点。
3連休の初日ということもあり、道はいつもより混んでいる。

午前11時25分

県道6号の十郎橋西交差点。

左折すると新設された西関東道路で直進すると国道140号。
左折や直進でも構わないが、今回はここを右折して国道20号の向町2丁目交差点から向かうことにする。


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午前11時46分

国道20号の「石」交差点。

京戸岩崎山林道はここを右折して南へと進んで行く。
ちなみにこの直ぐ先は中央自動車道の勝沼インターチェンジ。
逆側から来る場合は、勝沼インターチェンジから数分も注意を払ってくれば見逃すことはないだろう。


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午前11時57分

京戸岩崎山林道への入り口。

ここは釈迦堂博物館の約300mほど西側にあたる。
左手には中央自動車道が沿っており、西側には甲府盆地の景色が広がる。
広々としていてとても気持ちの良い場所だ。


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午後12時00分

京戸岩崎山林道の起点へ。

一宮町は桃・ぶどうの収穫量日本一を誇る果樹生産地帯だ。
周囲には広大な果樹畑が広がっており、春になると桃の花に染まったピンク色の絨毯が一面を覆っている。
ただ春はモヤることが多いので、来るなら午前中の早い時間の方がいいだろう。


春4月。ピンク色に染まる桃畑


午後12時10分

程なく起点へと到着。
写真では色づいているように見える木々も実際にはやや赤茶けている。紅葉を狙ってきたわけではないが、時期的には1週間くらい遅かったようだ。

午後12時22分

京戸岩崎山林道を上る前に、まずは起点から延びる分岐道へと入ってみた。
道幅は1.5車線弱。
やや狭いコンクリート道を抜けると巨大な堰堤へとたどり着く。その後は樹林帯の道となり呆気なく終了。
終点は山に挟まれており、その先は沢へと落ち込んでいる。景色もなく、特別なものはなにもない場所だ。

午後12時50分

ということで、ここからは京戸岩崎山林道へと上っていく。

午後12時53分

舗装路の終点で現れるゲート。
ここから先の大部分が未舗装路になっている。

午後1時01分

前半はさしたる景色もなく京戸川に沿って上っていく。

高低差はどのくらいだろうか。
完全な落下道ではないので高さはそれほど感じないが、ちょっと見ただけでも40mから50mくらいはありそうだ。

午後1時33分

標高が上がるにつれ盆地の景色が顔を覗かせる。
甲府市を中心に、石和町、韮崎市、南アルプス市といった景色が見て取れる。

午後1時44分

ひとつの指標となる分岐点へとやって来た。
同地点はY字路になっており、右へ曲がると京戸山林道。
京戸岩崎山林道へは当然のことながら左へと曲がっていくのだが、その前方には工事中につき通行止めの看板。

あらら......

実はここまで来る間に1台のダンプカーと擦れ違っている。
予想はしていたことだが、工事をやっているとなると最後まで行くことは難しそうだ。

午後1時50分

ただここまで来て引き返すのは残念。
ということで、ダメもとながら行けるところまで行ってみることにした。

午後1時54分

標高は1060m前後といったところだろうか。
京戸山林道との分岐点がほぼピークになっており、そこから先は何度かアップダウンを繰り返しながら下っていく。

午後2時01分

二本木山1078mを廻り込むにつれ北側には塩山市や牧丘町方向の景色が広がっていく。

※写真右の中央やや左に写っている小山が旧塩山市の塩ノ山552.8m。

午後2時10分

工事関係者用の作業用小屋。
作業小屋の前には車が停まっており、流石にこれ以上進むのには気が引ける。

ということでこの日は一端ここで撤退。
残りは休工になるであろう2日後の日曜日に廻すことにした。

ここからは2日後の11月25日。

2007年11月25日 午後2時39分

さて再び作業小屋へとやってきた。
辺りはシンと静まりかえっており、流石に誰もいないようである。
とはいえ希にだが日曜でも工事をやっていることがある。なので通常なら先を窺いつつ慎重に進んで行くのだが、運が良かったのはこの手前で偶然にもDTさんと出会ったことだ。
DTさんとは何度も走っており互いに顔なじみの仲である。
既に終点まで行ってきたDTさんから「誰もいないよ」と聞けたのは非常にラッキーなことだった。

午後2時45分

大口沢支流橋。
この橋は平成15年3月に竣工したそうだ。
道はここで大きく折り返して北の甲州市方向へと向かっていく。

午後2時53分

大口沢支流橋で折り返すと、いったん見えなくなっていた旧塩山市方向の景色が再び広がり始める。

一昨日に比べると少々モヤっているが、それでもこれだけ見通せれば充分だ。

午後2時58分

北へ進むにつれ三富村や山梨市方向の景色も見えるようになってくる。奥には小樽山や大鳥山といった山々が連なり、更なる上部には秩父連山も広がっている。


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午後3時10分

開設現場の近くまでやってきた。
終点間際には道幅いっぱいにブルドーザーが停められており、これ以上バイクで進むのは難しそうだ。
ということで、ここからは徒歩で行ってることにした。

午後3時15分

ブルドーザーから歩くこと約200m。
道には3m近い盛り土がされており、その先は約50mほどで道が途切れ終わっていた。
GPSを持っていないのでハッキリとは分からないが、二本木山の北東1キロから1.5キロといった所ではないだろうか。

なお京戸岩崎山林道は甲州市の勝沼町側からも開設工事を行っている。甲州市側は5年前に行ったきりで現在がどのようになっているかは知らない。しかし直線距離としては残り1、2キロといったところではないだろうか。繋がれば延長もそれなりにあり、景色も良いので楽しめそうな林道だ。

午後3時35分

さて最後は京戸山林道へ入ってみることにした。
実はこの林道、ゲートはないものの入り口には「作業用の林道につき一般車両通行禁止」の看板が出ている。
こういう看板が出ているとちょっと入りにくいのだが、ちょっとだけ探索させてもらうことにした(汗)。

午後3時42分

道幅は概ね1.5車線から1.5車線強。
場所によっては2車線弱くらいあり、4輪同士の擦れ違いでも問題になることはなさそうだ。
ただ途中では何度か右へ左へと切り返しながら上っていく。
勾配が若干大きくなっている場所もあるので、2駆車よりやはり4駆車の方が無難だろう。

午後3時51分

写真では完全な逆光となってしまったが、標高が上がるつれて西側の眺望も開けだしてくる。
見える景色としては春日居町方向で、兜山913mや大蔵経寺山715.6mを通して韮崎市も僅かに顔を覗かせる。

午後3時54分

道はやがてピークとなり下り坂へと変わっていく。
ここからは山を大きく廻り込み、廻り込んだ場所からはナットウ箱山や達沢山1358mへの登山道が右手に上っている。

ちなみに林道名の京戸山というのは、このナットウ箱山のことを指すらしい。場所的には達沢山1358m(山梨100名山)の東に位置する山で標高は1412.5m。山頂からの景色は余り良くなく、一般的には京戸山と呼ばれるのが普通のようであるようである。

午後3時56分

山を廻り込むと大和村や大月市方向の景色が広がってくる。

対面の山に縫う道は何処だろう。
余りハッキリとしないが、或いは笹子峠へ上っていく国道20号なのかもしれない。

午後4時01分

爽快な景色が広がってきたところだが、最後は右カーブを曲がり切った場所で唐突に道が切れ終わっている。
ちなみに終点から左手に視線を移すと遙か先に集落を望める。
この集落も何処なのかはハッキリとしないが、或いは大月市の日影地区かもしれない。

京戸山林道の道幅は概ね1.5車線から2車線弱。
やや急登となっている場所はあるが大きな段差等はさしてない。一般的な4輪セダン型なら問題なさそうであり、景色も後半になると広がりを見せてくる。通行禁止となっているのが少々惜しまれる林道だ。

午後4時35分

なお本当の京戸岩崎山線の起点は笛吹市一宮町千米寺からである。
県道34号沿いにある「甲斐路ぶどう園」と「共選所」バス停の間を東へ入ると京戸山光福寺が建っており、この南東沿いの道に古びた林道の杭が立っている。

ただ周囲には多くの家屋が建っており面白くはない。
ここから入るかどうかは単なるこだわりだ。

                                  (了)


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