2008年05月27日 朝から気持ちの良い青空が広がった。 かねてより計画していた茅ヶ岳1704mへ登ってみることにした。 午後12時02分 バイクにまたがるのは約1ヶ月ぶりだ。 バッテリー上がりが心配だったが一発でかかってくれた。 県道6号を西進。 敷島町へ出たあとは裏道を通って双葉町へと向かう。 |
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午後12時07分 県道616号の双葉町団子新居地区付近。 左手に甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山、右手に金ヶ岳や茅ヶ岳を見ながら韮崎市方面へと進む。
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午後12時13分 西側には南アルプスの山々が広がる。 電柱に隠れてしまったが一番右側が甲斐駒ヶ岳、その左で雪を纏っているのが鳳凰三山。左の奥は南アルプス市の櫛形山だ。 |
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午後12時17分 穂坂小学校前交差点。 同地点が県道616号の終点になっており、ここからは県道27号となって茅ヶ岳の登り口まで一直線に進んで行く。 |
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午後12時22分 県道27号を北へと進む。 県道27号は主要地方道だが、途中からは山道となってどんどんと標高を上げていく。 |
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午後12時26分 深田記念公園。 標高は945m前後といったところだろうか。 茅ヶ岳への登り口は幾つかあるが、深田記念公園から登るのが最もポピュラーで多くの人がここから登っていく。 当日は平日にも関わらず駐車場はほぼ満杯状態。 茅ヶ岳の人気の高さがうかがえた。 |
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午後12時35分 前山大明神林道。 自身は前山大明神林道から登ることにして深田記念公園をあとにする。 ちなみに前山大明神林道は甲斐市亀沢大明神から北杜市須玉町江草へと抜けていく林道だ。 延長は10623mで、そのほぼ全てが未舗装路。 ただ路面は段差の少ないフラットな砂利道になっている。 一般的な4輪セダン型なら問題ないだろう。 |
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午後12時41分 前山大明神林道からの登り口。 同地点は十字路になっており、左からの道が深田記念公園から上ってくる道になっている。 標高は1060m前後だろうか。 ショートカットする距離は約1キロで、時間的には20分くらいは短縮できそうだ。 ちなみに車は30mほど先に数台分、更に300mほど進むと10台分くらいのスペースが設けられている。 当日は1台の車が停まっているだけだったので、よほどの混雑期でなければ駐車できると思われる。 |
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午後12時45分 さて登山開始。 道幅は2mくらいだろうか。 入り口から暫くは緩やかな勾配を登っていく。
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午後12時50分 鬱蒼とした樹林帯の中に続く道。 景色はないが、森林浴たっぷりで極めて爽快だ。 |
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午後12時57分 路面に大きな岩が目立ってきた。 勾配も徐々に増し始め、このころには早くも青息吐息になっている。 |
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午後13時00分 道横のケルン。 こういった積み石はこの先でも至る所で目にすることになる。 先に登った登山者が後者の為に建てたものだそうで、賽の河原の積み石とは意味合いが違うそうだ。 |
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午後13時15分 この辺りからは急登。 急傾斜の道には大きな岩がゴロゴロと転がっている。 既に息ゼーゼー。 一瞬、引き返そうか、とも考える。 |
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午後13時16分 岩に書かれた矢印。 こういった目印は登山道のあちこちに出ている。 自身のような初心者、ド素人には非常に有り難い。 この辺りは岩場のような場所を歩くので、もしなければ「何処を歩けばいいんだ?」と戸惑ったことだろう。 |
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午後13時18分 なにやら標識の立つ場所へとやってきた。 |
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午後13時19分 高さは20mくらいだろうか。 正面は花崗岩で出来たどん詰まりの岩壁だ。 岩壁の前には「女岩」と書かれた標識が立っている。 |
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午後13時19分 岩壁からはちょろちょろとした湧き水が流れており、その下には親切にもコーヒーカップが置かれていた。 |
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午後13時26分 登山道は女岩で右へと切り返す。 切り返したあとは僅かに下るが、そこからは更に厳しい傾斜になって登っていく。 暫くは短い区間を右へ、そして左へと切り返しながら標高を稼いでいくことになる。場所によっては段差が大きいので足許には注意た方がいいだろう。 |
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午後13時54分 尾根っぽい場所へとやって来た。 山頂か?と思ったら単なる分岐点だった。 ちなみに同地点には標識が立っている。 山頂へは左に折れ、右に曲がると敷島町へと行くらしい。 |
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午後13時55分 敷島町側への道は1m幅くらいだろうか。 ここまで景色のない道を歩いてきた。 尾根沿いなら景色が開けるかも、と淡い期待を胸にちよっと寄り道をしてみることにした。 |
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午後14時00分 分岐点から僅か10m。 この日、初となるパノラマが広がった。 正面は金峰山を始めとする県境の山々。 その遙か手前には観音峠や敷島町平見城地区の畜産施設も見て取れる。 |
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午後14時2分 こちらは盆地側の景色。 右側を流れるのは市川三郷町へと続く釜無川だ。 残念ながら富士山は薄雲に隠れてしまったが、中央市を正面にその周辺市町村が良く見てとれる。 |
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午後14時6分 深田久弥終焉の地。 背景は同氏が「秩父山群の王者である」と称えた金峰山。 碑の前に置かれた小皿には小銭が幾つも入っていた。 なお深田久弥氏は日本百名山の著者で、1964年に刊行された日本百名山は現在でも多くの人に読みつがれている。 1971年3月21日。茅ヶ岳の登山中に脳卒中で亡くなった。 68歳だったそうである。 |
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午後14時19分 勾配の大きい岩場。 段差も大きく、場所によっては60センチから70センチくらいの岩場を乗り越えていく。 ということで急登を前に初の大休止。 すでに持ってきたペットボトルのコーヒーは半分ほどになっている。 1リットルにすれば良かった.......とちょっと後悔。 |
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午後14時27分 約8分ほど休憩して再び登頂開始。 |
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午後14時29分 と、ほどなく前方になにやら見えてきた。 標柱が何本か見え、その横では人の影もチラチラと揺れ動く。 |
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午後14時29分 ん?着いた? 登り始めて1時間44分で山頂へ到着。 が、なんだか感動が薄い.......なんでだろう。 広さは10m四方くらいだろうか。 切り開かれた山頂に大きな木は1本もない。 このため360度の景色を見渡せるが、夏は日影がないので暑そうだ。 山頂には既にお二人の方が陣取られていた。 挨拶をしたが返事がなかったので、その後に言葉を交わすことはなかった。 |
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午後14時32分 デジカメのバッテリーが切れた。 ここまで1000枚近くの写真を撮って来たので無理はない。 未開封のまま6ヶ月間も放置してきたエネループと入れ替える。 ちなみにエネループは自然放電が少なく、1年間放置しても85%の残存率があるという。 放置してきた期間が長かったので、大丈夫か?と思ったが、謳い文句通りデジカメは支障なく作動した。 |
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午後14時42分 前記したように山頂からは360度の景色を見渡せる。 西側から南西側にかけては韮崎市を中心に武川村や白州町といった町並みを見おろし、その向こうには甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、櫛形山などの山々が連なっている。 |
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午後14時55分 こちらは北西から北東にかけての景色。 金峰山を中心に瑞垣山、国師ヶ岳、乾徳山といった名だたる山々が連なっている。 眼下に見おろすのは観音峠の近くに建つ無線中継所。 観音峠側からも茅ヶ岳や金ヶ岳への登山道が上っており、観音峠大野山線沿いには案内板も立っている。 |
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午後14時58分 そして直ぐ北側に位置するのが金ヶ岳1764m。 金ヶ岳は茅ヶ岳より60mほど高い山なのだが、知名度としては茅ヶ岳に及ばない。 この辺りはやはり深田氏の影響なのだろう。 金ヶ岳への登山道は山頂の最奥部から北へと下っている。 1時間もあれば行けるらしいが、アップダウンがあるということなので自身のような賓脚では厳しそうだ。 |
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午後15時39分 山頂でボケーっとすること1時間10分。 そろそろ陽も傾き始めてきたので下山することにした。 ここからのルートは3つ。 来た道を引き返すか、金ヶ岳方向へ進むか、千本桜公園へ抜けるかだ。 本来なら千本桜公園へ抜けたいところだが、そこからだとバイクまでの距離が長くなる。ということで来た道を引き返すことにした。 ちなみに先の登山者は自身が着いた20分後には下山し、そのあとは誰一人登ってくることがなかった。 |
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午後15時59分 登るのも大変だが下るのも大変だ。 ということで山頂から20分ほど下った場所で魔導師の杖を入手。 これをステッキ代わりに下りることにした。 こんな棒きれでも足への負担は随分と軽減されるもので、 「なるほど......ステッキというのは下山の時にこそ役立つものなのか」 と妙に納得してしまった。 |
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午後16時13分 女岩で10分ほど休憩。 沢の底なので夕方になると直ぐに陽が陰る。 この辺りは大きな岩がゴロゴロと転がっているので、余り暗くならない内に抜けた方がいいだろう。 |
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午後16時49分 約1時間10分ほどかかって下山。 結局、下山の際には誰とも会うことがなかった。 |
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午後16時58分 せっかくなので、もうひとつの登り口である千本桜公園へ行ってみることにした。 |
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午後17時08分 が、なんと千本桜公園への道にはゲートが新設されていた。 しかも閉鎖...... 最後に千本桜公園へ行ったのは2005年だったと思うが、どうやらゲートはその後に新設されてしまったようだ。 |
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午後17時10分 しかしこのゲートは役に立つのだろうか。 支柱の横を廻り込むと4輪でも楽に抜けられるほどの隙間があり、実際に路面にはタイヤの轍がくっきりと残っていた。 こういったお飾り程度のゲートは各地にあるが、もしかしてこれは工事関係者の善意なのだろうか(まさかね)。それとも単に建て方が中途半端なだけなのか。と、ここで詮索することはやめておく。 |
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午後17時15分 仕方がないので茅ヶ岳林道を下ることにした。 ちなみに茅ヶ岳林道は明野村が管理しており、下っていくと茅ヶ岳広域農道へと出られる便利な林道だ。 |
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午後17時46分 明野村へ出たあとは周辺をウロウロ。 |
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午後18時30分 最後は敷島総合公園へ寄って一休み。 高台から望む盆地は日没寸前で、20分ほど休憩して帰着するころには日が暮れていた。 ちなみに当日の撮影枚数は1652枚。 よくこれだけ撮ったものである。いや、自分自身でも呆れたが......
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