2010年8月26日 午後3時23分

あぢぃい............

この日も室内の気温36.7度。
もう8月も終盤というのに、連日の猛暑日で一向に涼しくなってくれませんね。

部屋にいても暑いだけだし、
もうこうなったら盆地から脱出するべ、ということで、前回と同じく夕涼みに出てみることにしました。

午後4時52分

自宅を出て約50分。
国道20号から国道137号へと出て、笛吹市御坂町の上黒駒地区へと到着です。

東側正面の山は神座山1474m。
その右横にちょこんと頭を出しているのは旧芦川村との境界に位置する釈迦ヶ岳1641mで、後方には石和町や山梨市といった景色が広がります。



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上黒駒地区といえば。

ものすご〜く蛇足となりますが、この上黒駒地区といえば、清水次郎長に敵役として登場する黒駒勝蔵の出身地です。
1831年に名主の次男として生まれ、赤報隊で官軍に貢献しながらも、博徒時代の罪に問われ、1871年に「山崎の刑場」で斬首されたそうです。

この「山崎の刑場」は現在の甲府市酒折3丁目の「山崎三差路」交差点付近にあったそうで、もう当時の痕跡は一切残っていませんが、国道411号沿いには石碑が建ち、敷地の一郭だったと思われる場所には「酒折ボランティア公園」が整備されています。



山崎の刑場の場所 元の写真に戻す

午後5時3分

国道137号と県道708号の分岐点。

話しを戻して国道137号を進みます。
普通に新御坂トンネルを抜けても面白く無いので、県道708号の旧道側から新御坂峠へ上り、そこからは西川新倉林道で富士河口湖町方面へ出ようと思ったのですが.........な、な、なんと県道708号が通行止めになっていました。

午後5時4分

逆側からなら上れるようですが、迂回する気にもなれませんので、予定を変更して蕪入沢上芦川林道で河口湖方面へ行ってみることにします。

午後4時6分

ん〜、それにしても涼しいです。
国道沿いにあった気温計の表示は27度。
盆地に比べると6度から7度くらい低いのではないでしょうか?
暑くもなく寒くもなくで、このくらいの気温だと非常に快適です。

午後5時8分

蕪入沢上芦川林道の起点へ到着。
以前はここから最高所となる日向坂峠までが県営の蕪入沢上芦川林道(延長9869m)で、そこから先は芦川村営の蕪入沢上芦川林道(延長6059m)でしたが、現在は芦川村が消滅したので笛吹市営になっているそうです。



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午後5時14分

これから上っていく蕪入沢上芦川林道を見ながら進みます。

午後5時35分

だいぶ標高が上がってきました。
右手となる北側には、ここまで走ってきた道や達沢山1358m方向の景色が広がります。

午後5時41分

最高所の日向坂峠へ到着。

標高としては1445m前後でしょうか。
この日向坂峠は別名「ドンベイ峠」とも呼ばれており、進行方向から見た右手側には釈迦ヶ岳1641m、左手側へは黒岳1793mへの登山道が上っています。

なお御坂町側からは来られませんが、旧芦川村側からなら冬期でもここまで来られます。

午後5時45分

日向坂峠から約900m。
水ケ沢林道との分岐点へ到着。
以前はチェーンだけでしたが、いつしか固定ゲートが設置されていました。

午後5時48分

水ケ沢林道は数年ぶりかな?
新道峠の直下へ続く林道で長さは約2キロ。
全線舗装されたピストン林道ですが、久しぶりなので入ってみることにします。

午後5時52分

終点は新道峠への駐車場になっています。
多い日には車で埋まることもあるのですが、当日は時間が遅かったこともあり駐車していた車両はゼロでした。



現在地と周辺マップ 元の写真に戻す

午後5時54分

日没寸前ですがちょっと登ってみることにします。

午後4時56分

といっても標高差は約40mほど。
駐車場から約3分という短時間で到着です。
新道峠は富士山のビューポイントとしても有名で、足もとには河口湖も見おろします。

午後6時2分

ただ富士山のビューポイントとして知られる新道峠ですが、実際はそのままの位置からだと伸びた枝葉で富士山や河口湖をスッキリと望めません。
ということで、新道峠へ出たら約100mほどスズラン峠方向(新道峠へ出たら左折)へと進んでみましょう。約100mほど歩くと絶好のビューポイントがあり、こちら側からだと河口湖や富士山を綺麗に見られます。



写真上のパノラマ拡大

午後6時3分

富士五湖で唯一の島である「うの島」と直下の大石地区。
大石地区側からも中沢林道が新道峠へ続いており、途中までですが車で上ってこられます。

午後6時4分

霞んでしまいましたが、こちらは山中湖。
新道峠からの直線距離だと南東へ約19キロくらいのようです。

午後6時16分

さて林道へと戻り県道36号を目指します。

写真は深雪温泉駐車場から見た新道峠方向。
黒岳1793mや破風山1674mからの稜線で、尾根に沿って行くと最終的には精進湖へと至ります。

午後6時27分

蕪入沢上芦川林道を走り終えて県道36号へ下りてきました。
ここからは今年3月に開通したばかりの若彦トンネルを潜って河口湖へ行ってみたいと思います。

午後6時30分

若彦トンネルの長さは2615m。
平成16年3月から掘削を始め平成20年8月に貫通したそうです。

旧芦川村から河口湖への道は昭和初期から懇願してきた道だそうですが、当時は国道137号(御坂みち)も国道358号(精進ブルーライン)も無かった時代です。そのころから考えると夢のような道路でしょうね。

午後6時32分

それにしてもメチャクチャ空いていました。
トンネルの中で写真を撮ったりしましたが出会った車はゼロ。勿論それなりに需要はあるのでしょうが、果たして1日に何台くらいの車が通るのでしょうか。



現在地まっぷ

午後6時32分

トンネルを出ると富士河口湖町で、出口に設置されていた気温計は22度の表示です。涼しいというより、走っているとちょっと肌寒さを感じてしまうほどでした。

午後6時35分

県道719号を進んで河口湖が見えてきました。

午後6時40分

県道21号へ到着。
通称「湖北ビューライン」と呼ばれ、河口湖と西湖を結ぶ道と言えば分かりやすいでしょうか。
左へ曲がると国道137号や富士吉田市方向で、右へ曲がると西湖や精進湖方向。
今回は右折して精進湖経由で甲府市へと戻ります。

午後6時42分

まずは直ぐ西側の西湖を目指します。

写真左は先ほど新道峠からも見おろした「うの島」。
うの島の標高は859mで、島には弁財天が祀られているそうです。

午後6時50分

河口湖の最西端にある分岐路。
今回は右の県道21号へ進みますが、左の県道710号へ進むと河口湖を周遊してやがて国道137号へと至ります。

午後6時53分

西湖の最東端にある分岐路。
左折した道は西湖を周遊する県道710号(同)で最終的には国道139号へと至りますが、今回は右の県道21号へと直進して精進湖方向へと向かいます。

午後6時55分

約4キロくらいでしょうか。
左手には絶えず西湖が寄り添いますが、河口湖のように賑やかではないので夜の湖畔はかなり単調です。

午後7時1分

西湖の最西端となる根場浜へ到着。

ここから先に民家は殆どありません。
周囲は青木ヶ原樹海となっており、暫くは樹海に包まれた真っ暗な道を進むことになります。

午後7時5分

根場地区から約3キロ弱で国道139号へ到着。

それほど長い距離ではありませんが、真っ暗な樹海の中というのはやはり気持ちの良いものではありませんね。

さて、ここを右折して精進湖へと向かいます。

午後7時11分

国道139号の赤池交差点。
この交差点を右折すると国道358号で直ぐに精進湖です。

午後7時13分

精進湖へ到着。
写真は湖畔荘の前から撮影した精進湖。
対岸は周遊道路の県道706号ですが.......ん〜、殆どなにも写っていませんね。

午後7時16分

精進湖観光案内所。
旧料金所のあった場所で、約200mも進むと国道358号の最高所である精進湖トンネルです。

午後7時45分

中道町の曽根丘陵公園。

一気に甲府へと戻ってきました。
ここからの夜景が非常に綺麗だったのですが、撮影した20枚全てが手ぶれ。やはり三脚がないとダメですね。

そして最後は中道橋南詰交差点を北進。
県道113号から国道20号、そして県道7号へと進んで帰着したのは午後8時30分ころとなりました。

いや〜、しかし富士山周辺は涼しいですね。
盆地の底へ下りていくにつれてムッとした暑さとなり、改めてその差を実感させられました。
予報では9月に入ってからも暑い日が続くとか。
早く涼しくなってもらいたいところですが、当分は我慢の日々が続きそうです。


はい、いつものように中途半端ですが.......(了)