最近、というかここ数年ハマっているのが地図に書かれた破線を繋げていく山歩き。
一般的な脚力を持つ方なら一気に歩いてしまえるのだろうが、自身のような貧脚だと1度に廻れるのはせいぜい3時間か4時間が限度。
その程度だからルートなんて必然的に限られてくるし、時には予定していたコースも廻り切れずに帰ってくることもしばしばだ。が、それはそれで楽しくて、次はどこから登ったら繋げられるだろうか、などと地図とにらめっこをしている毎日だ。

で、今回はというと中峠と塚原町を繋ぐ道を歩いてみることにした。
この道は往復で1時間くらいのコースだから至って簡単なのだが、いざ塚原町へ行ってみたら登り口が分からない、ということが2ケ月ほど前にあり、ならば、ということで今回は行き慣れている中峠側から下ってみることにした。
中峠周辺マップ  元の写真に戻す

午後4時過ぎ、中峠へ向かう。
途中の道はやや狭いが、轍があるので軽自動車くらいなら通れる........かな?

千代田湖から約10分。中峠へ到着。
中峠は塚原峠ともいい、同地点は塚原町と下帯那町の境界になっている。

地図には載っていないがここからの道は3つ。
左への金子峠と、右への県道104号側への道。そして今回の真っ直ぐに突っ切って行く塚原町への道だ。
ただ金子峠側も県道104号側もやや踏み跡の薄い箇所があり、場所によっては途中で藪こぎとなる。距離が短いので迷うことはないが行くなら冬の方がいいだろう。
県道104号側への道 金子峠側への道 元の写真に戻す

さて中峠へバイクを停めて塚原町へ下っていく。

数分も下ると637m峰への分岐点が現れる。
右へ進むと約10分で637m峰だが、山頂は周囲を木々が覆っている。
僅かに千代田湖と県道104号を望むが、景色的には大したことがないので行っても面白くないだろう。

637m峰の山頂  637m峰から望む千代田湖  元の写真に戻す

637m峰への分岐点を過ぎた道は徐々に踏み跡が薄くなる。
行きは強引に下ったのだが、帰りは踏み跡を見失って周囲を1、2分ほど彷徨った。

前方に見えてきたのは塚原町の集落。
その左手の山腹に建つのは恵運院の平和観音像。昭和57年に建てられたそうで、台座が15mで本尊が12mという立派な観音像だ。
盆地北部の各所から見ることが出来るが、残念ながら観光目的では入れないようになっているようだ。

中峠から約10分で中峠口へ到着。
同地点は十字路になっており、左折すると金子峠口方向で右折すると小松山方向となる。
左折した金子峠口方向へ進んでいくと、やがて上の写真の平和観音像の真裏へと行き着ける。
ただ周囲は鬱蒼とした樹林帯になっていて、平和観音像自体へも裏からは行けないよう進入禁止の看板が建っている。

横からの同地点1  横からの同地点2  平和観音像の裏側の道  元の写真に戻す

さて中峠口の十字路を突っ切って更に塚原町へ下る。

が......むむむ、ここでいいのか?
岩場にはコケがむし、周囲の木々も厚く頭上を覆っている。

距離的には大したことないはずなのだが、いかんせん木々の枝葉が深くて足下もまともに見えない有り様。
帰りもこの道を登ってこなければならないのか、と思ったら急に行く気が失せ、まぁここから先は冬にでも再訪すればいいか.......と自分に言い聞かせこの場を引き返すことにした。

先ほどの十字路へと戻り、さてこれからどうしよう、と考える。
金子峠口から金子峠へ登り、そこから中峠へ周回しようとも思ったが時間的にみて厳しそうだ。

まぁ、せっかくここまで来たのだからこのまま終わるのでは勿体ない、ということで、ここからは小松山園地へ向かうことにした。
左手に相川地区を見ながら南西方向へと向かっていく。
正面は愛宕山で、その尾根上に垣間見るのは中道町方向の景色。更に奥の山は滝戸山1220.8mや名所山1236mといった御坂山系だ。

中峠口から約15分で小松山園地の入り口へ到着。
同地点は二又路になっており、真っ直ぐに進むと小松山園地、右へ進むと県道104号へと抜けていく。

小松山のアカマツ林。
山梨の森林100選になっているだけあり綺麗だ。

殆どが平坦な道だが、最後だけが短い階段道になっている。

園地入り口から約10分で見晴らし台に到着。
広さは10mx30mくらいだろうか。台地状に切り開かれた山頂には幾つものベンチやテーブルが設けられている。

小松山の標高は510m前後。
それほど高い山ではないので迫力という点ではやや劣るが、南西方向に視線を向けると綺麗な甲府盆地が広がっている。

15分ほど休憩して帰路に就き、自宅へ到着したのは午後7時ころ。
塚原町へ下りられなかったのは残念だったが、まずまずのお天気で気持ちの良い山歩きとなった。
夏の破線繋ぎは藪が多くて苦労する。また冬にでも再チャレンジしてみるつもりだ。

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