2014年9月下旬。中道往還、折八古関線、本栖みち、あたり トップヘ戻る 徒然のページへ戻る
2014年09月22日

3年ぶりくらいかな?久しぶりに中道往還へ行ってみることにしました。
出発は午後2時ころ。ただでさえ遅い出発なのに、途中でデジカメにSDカードが入っていないことに気づいて戻ったりしたので更に遅くなってしまいました。
午後2時30分、甲府駅北口の県道31号から国道358号へ向かいます。

今回の全行程マップ(グーグルマップ) 現在地まっぷ 元の写真に戻す

国道358号の隠池橋を渡って旧、中道町へ入ります。
ほぼ正面に七覚山946m。その左に日陰山1025.3m。2つの山の中間に位置するのが右左口峠。右左口峠は中道往還の最高所です。

右左口町で右折。県道113号で宿区へ入ります。
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県道113号は1964年に陸上自衛隊が5年の歳月を掛け大規模な改修を行い、その後、1973年に精進湖有料道路が開通するまでは精進湖方面へ抜ける唯一の幹線道路だったそうです。宿区は古くから宿場町として栄え、いまもその当時の雰囲気を残します。

県道113号へ入って約1.7キロほど進んだ中道往還のゲート。
直ぐ横を走っているのは先ほどまで走ってきた国道358号で、以前は国道358号からダイレクトに入って来られた事もあったのですが、現在はしっかりとガードレールで仕切られており入ってくることは出来ません。ここから入れた方が簡単なんですけどね。

入り口から暫くは道幅の狭いガレたコンクリート路が続きます。

最初は国道358号を下に見ながら右左口峠とは真反対の方向へと進みます。

中道往還のゲートから約3.6キロ。
断続的に続いてきたガレ舗装が未舗装路へと変わり、それと同時に狢山(むじなやま)981.2m方向の景色が開け始めます。

未舗装路となった道はようやく右左口峠のある南へと向きを変えて進みます。

右左口峠までの約半分くらいまで進むと右手に甲府盆地が広がります。
標高的には670m前後。それほど高くないので迫力という点ではやや劣りますが、南アルプス市から山梨市方向にかけての景色が爽快です。

そしてゲートから約5キロ。中道往還の最高所となる右左口峠へ到着です。
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標高は850m前後。入り口が450m前後なので、勾配率としては8パーセントといったところでしょうか。

以前の同地点は中道町と上九一色村の境界になっていましたが、現在は甲府市と合併したため旧中道町側が甲府市右左口町、旧上九一色村側が甲府市梯(かけはし)町となっています。

下の写真は10年前の中道往還。多少草木が伸びたように思えますが、それ以外で変わったものは何もありません。

峠から先はアップダウンのないほぼ一貫した下り坂で、樹林帯の道や山間の道が続くので右左口町側に比べると景色的には単調です。

旧、芦川村(現在は市川三郷町)の下芦川地区が見えてきました。
眼下に延びる道は旧芦川村で唯一の幹線道路である県道36号。その横を流れ下るのは芦川村の名前にもなっていた芦川です。

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随分と下ってきて右手に釈迦ヶ岳1271.2mが見えてきました。
その山腹に延びるのは折八古関林道。これからその折八古関林道へ向かってみたいと思います。

国道358号との合流地点。国道の右手に流れるのは先ほど上から見た芦川。

合流地点から約300m。上九一色郵便局の約100mほど先を右折して折八古関林道へ向かいます。ちなみにこの道も県道113号です。

本郷地区の集落を右手に見ながら釈迦ヶ岳へと上ります。

折八古関林道の入り口(こちら側が終点)へ到着。
同地点は十字路になっていますが、左と真っすぐの道は行き止まってしまうので右折して大鳥沢橋を渡ります。

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折八古関林道は平成12年に竣工した林道で、旧上九一色村の古関地区と旧下部町の折門地区を結ぶ林道です。
長さは16,273m。長い割には道沿いの人口がほぼゼロという山深い林道で、折八という名称は折門地区と八坂地区が合わさった名称だそうです。

大鳥沢橋から約5キロ。折八古関林道の最高所となる八坂峠へ到着です。
とは言っても車道上の峠であり、実際には同地点から約200mほど西へ行った場所が八坂峠のようです。

西側に仰ぐのは大平山1188.2mや蛾ヶ岳1278.9mといった景色。
天気が良いと南アルプスの山々までくっきり見えるのですが、当日は少々曇が多く見ることが出来ませんでした。

さて南側の竜ヶ岳1485mや雨ヶ岳1771.7mの山々を見ながら下ります。

約1キロほど下った場所から八坂峠を振り返ってみました。
尾根を右へ上っていくと釈迦ヶ岳へと至り、左へ下ると地図上の八坂峠を経てアンパ峠、地蔵峠、折門峠、大平山、蛾ヶ岳、と続きます。

地蔵が祀られているという地蔵峠への登り口。
同峠までは40分ほどかかるそうですが、峠には樹齢500年の栂(つが)の巨木が立っており、地蔵峠は別名で栂の峠とも言われているそうです。

八坂村の天空菜園。ここには宿泊施設があり泊まることができるそうです。
オーナーは今福さんという方で、約1キロほど離れた場所の三ツ沢地区唯一の住人だそうです。
天空菜園の看板 元の写真に戻す

その200mほど先にあるショートカット分岐点。
折八古関林道は最終的には県道416号へ下っていくのですが、同分岐点を左へ下って行くと大幅なショートカットで県道416号へ抜けられます。
ちなみに天空菜園の看板には標高900mと出ていますが、同分岐点の標高は968mだそうです。

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折門地区御弟子の廃屋。
住人の方は何年か前に亡くなり今は無人だそうです。天気が良いと正面の山の上に富士山が頭だけ覗かせます。
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その100mほどさきにある折八分校跡。
明治10年に開校して昭和48年に閉校したそうです。こんな山奥にもかかわらず明治10年の開校とは凄いですね。

現存していた頃の折八分校 元の写真に戻す

山、山、山.....見える限りの山でその奥深さを感じます。

振り返るとここまでの道のりが長く続きます。
八坂峠から同地点までは約7キロ。県道416号までは約4キロといったところです。

南側のこれから下っていく道。

東側のこれから下っていく道。

もうそろそろ日没です。西側の奇岩、天狗岩1028.5mを見ながら先を急ぎます。
ちなみにこの天狗岩は、大磯小磯地区にある大磯小磯林道の終点近くから上っていくことが出来ます。

標高も随分と下がってきて折八古関林道も残り僅かになってきました。

右手に県道416号を見下ろします。それに沿うのは中河原から根子にかけての集落。約5キロほど先で国道300号と繋がります。

折八古関林道の終点へ到着........といってもこちらが起点ですが。
突き当たった道は県道416号で、進行方向の左へ進むと先ほどの天空菜園の分岐点へと戻ります。

県道416号、県道404号と繋いで、身延町中ノ倉地区で国道300号へと入ります。
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国道300号は本栖湖へ上っていく道で通称「本栖みち」とも呼ばれます。
標高差が730m前後もある急坂で、中ノ倉あたりからは本格的なワインディングロードとなっていきます。

本栖湖まで残り約1キロ。
国道300号に設けられた南アルプス展望台から見た南アルプスの山々.........のはずでしたが、残念ながら雲がかかっていてスッキリと見ることは出来ませんでした。

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中之倉トンネルを出て直ぐの場所にある本栖湖畔の展望台へ到着。

富士山は完全に雲の中。本栖湖を通して微かに見える山腹は大室山1468mです。

写真では明るく見えますが、実際には随分と暗くなっており先を急ぎます。

精進湖の南の国道139号。
周囲には青木ケ原樹海が広がりますが、交通量が多いので不気味さは殆ど感じません。
暗闇に包まれた青木ヶ原樹海がお望みなら、この先で分岐する県道21号で西湖、河口湖と抜けていくのが面白いかもしれません。

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道の駅「なるさわ」で一息。

10分ほど休憩したのち河口湖大橋を渡って甲府へと向かいます。

新御坂トンネル出口の気温計は14度。震えるほどではありませんでしたが、秋ジャケットでは少々肌寒さを感じました。

笛吹市御坂町上黒駒付近。
既に午後7時を回っており、遠くには甲府盆地の灯りが瞬きます。
ちなみに写真の空に向っていく道は笛吹川フルーツ公園への道で、東側からはもちろん、国道20号など南側の遠い場所からでもよく目立ちます。

最後は国道20号から甲府へ戻り、自宅への帰着は19時50分ころとなりました。
途中から曇ってしまったのが残念でしたが、秋も深まりそろそろ紅葉も見ごろな季節となってきましたので、天気の良い日を見計らってまた何処かへ出かけてみたいと思います。

はい。いつものように中途半端な終わり方ですが..........(了)

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