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283 臨時館 No.20 2006年11月 今年初の紅葉狩りへ | ||
今年の秋は晴れてもいまひとつぱっとしない空。 秋特有の、あの高く澄んだ空は何処へいってしまったのか。 2006年11月3日 青空となったものの秋晴れというには程遠い空。 こりゃ午後からは曇るな、とは思ったが、季節は既に晩秋。 そろそろ出かけないと林道の紅葉も終わってしまいそうである。 薄くベールのかかったような青空には不満だが、今年初の紅葉狩りへと出てみることにした。 13時29分 自宅を出て約30分。 坊ヶ峯を右手に東八代郡(現在は笛吹市)境川村へと到着。 |
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13時37分 坊ヶ峯の南から県道308号へと進んで大窪鶯宿線の入り口へ。 入り口には看板が立っており、 平成18年9月16日〜12月10日まで、日曜、祝祭日を除く、9時〜12時、13時〜16時が時間帯通行規制になります。 とのことだ。 ただ12月10日からは冬季閉鎖となるので、実質上は今年の平日は全て時間帯規制になるということだろう。 |
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13時39分 標高は590m前後といったところだろうか。 暫くは右手に大窪地区の集落を見ながら鶯宿峠とは逆の北西方向へと進んで行く。 |
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13時44分 大窪鶯宿線は景色の良い林道なのだが、、、 |
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13時45分 当日はモヤっていて甲府の街もカスミがち。 |
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13時51分 標高が上がるにつれ木々の彩りも鮮やかになってきた。 |
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13時52分 しかし延々と続く舗装道。 僅か数年で随分と舗装化が進んだようだ。 |
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14時00分 やっと出てきた未舗装路。でも短い。。。 |
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14時05分 大窪鶯宿線の最高所である鶯宿峠へ到着。 といっても実際の鶯宿峠はここより数百mほど西側である。 ちょうど「なんじゃもんじゃの木」の立つ周辺がそうなのだが、筆者も含め大抵の人はキリの良いこの場所を鶯宿峠と呼んでいる。 鶯宿峠の標高は1040m前後。 起点が590m前後だったので450mほど上がってきた計算だ。 本来なら西側に綺麗な盆地を望むのだが、当日は紅葉も含め冴えない景色となっていた。 |
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14時06分 鶯宿峠は境川村と芦川村の境界でもあり、この先の大窪鶯宿線は同地点を境に南へと下っていく。 ただせっかく上げてきた標高だ。 今回は同地点から西へと延びる名所山線へ進むことにした。 |
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14時07分 名所山支線との分岐点。 同地点を左折すると名所山支線となり勾配の大きな坂が北へと下っている。 景色はまずまずの林道なのだが、道幅は1車線ほどと狭い。 スイッチバック形式の場所もあり最後は1キロほどで行き止まる。 転回場所が少ないので4輪では注意が必要だ。 |
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14時08分 「なんじゃもんじゃの木」 なんじゃもんじゃの木とは、普通その地方では見られない珍種の木のことをいうらしい。 芦川村の「なんじゃもんじゃの木」は両面檜で県の天然記念物になっている。 ただ自身が見たのでは何処が珍しいのかは全く分からない。専門家には珍しいのかもしれないが、素人にとっては単なる木。名前に惹かれ行く人も多いようだが過度な期待はしない方がいいだろう。 ちなみに同地点から「なんじゃもんじゃの木」までは歩いて10秒ほど。 名所山線の直ぐ脇に立っており「ナンジャモンジャの木」と書かれた標識もあるので直ぐに分かるはずだ。 |
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14時11分 名所山線は数年前に完成したばかりの割と新しい林道だ。 滝戸山1220.8mから春日山1158mへ至る稜線の北西直下を縫っており、その道筋は盆地の各所からも望める。盆地から鶯宿峠方向に見える道は大抵がこの名所山線だ。 谷側の樹木がやや鬱陶しく感じるが、開けるとそれなりの景色を見てとれる。正面は春日居町の大蔵経寺山715.6m。右と左には山梨市と甲府市中心部の景色が広がっている。
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14時16分 名所山線の延長は2332m。 それほど長くない林道だが、その3分の2ほどを終えると対面の山腹に黒坂里道線が見えてくる。 ちなみに対面となるのは春日山。 名所山線はその手前の黒坂峠で大黒地区から上ってきた黒坂里道線と合流することになる。 |
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14時18分 黒坂里道線もだいぶ近づいてきた。 すでに名所山1235mの北側へと至り、距離的にも500mと離れていないことだろう。 写真では分かりにくいが、左下から上ってきた黒坂里道線が左上へと上っている。この切り返し地点が合流地点で、左へと上った道はその先でもう1度大きく切り返して一気に黒坂峠へと上っていく。 |
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14時20分 名所山線の最後には真新しいゲートが設置されていた。 開設間もないころにはなかったゲートだが、ここ1、2年の間に出来たようである。 ゲートの先が黒坂里道線。 左折すると境川村の大黒地区へと下っていくことになるが、今回は右折して黒坂峠へと上っていく。 |
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14時23分 黒坂里道線を上っていく途中で見下ろす名所山線。ちょうど先ほどの場所を反対側から見たかっこうだ。 |
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14時26分 黒坂峠へ到着。 名所山線との合流地点からだと約1.6kmほどの距離になる。 標高としては1095m前後だろうか。 黒坂峠も鶯宿峠と同じく境川村と芦川村の境界だ。 ただ黒坂峠の両端は切り立った斜面になっており景色的には余り優れない。遠くに節刀ヶ岳1736.4mを木々の間から望む程度で他には見るべきものはない。 黒坂峠は春日山への登山口にもなっている。 春日山は飯田蛇笏の俳句で詠まれたことでも知られており、山頂までは15分で登れるということだ。 |
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14時34分 黒坂峠からの道は1本。 必然的に芦川村へと下りることになる。 場所によっては芦川村方向の山々も広がるが、全体的にはそれほど見るべきものはない。 |
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14時37分 芦川村に入ると意外に紅葉が進んでいた。 芦川村の方が400mから500m標高が高いためだろう。 見ごろというまでにはもう少しかもしれないが、あと1週間もすれば鮮やかな彩りとなりそうだ。 |
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14時48分 黒坂峠を下って県道36号へ。 県道36号は芦川村唯一の幹線道路になっている。 ただ幹線道路といっても村内にある信号機は一ヶ所だけで交通量は余りない。死亡事故ゼロが何年間か続いていたが、いまでも継続しているのだろうか。 ちなみに正面に見える建物は旧芦川村役場。 同地点を右折すると上九一色村方向となりやがて国道358号へと抜けていくが、今回は左折(東進)して蕪入沢上芦川線へと進むことにする。 |
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14時55分 県道36号の最東端。 県道36号はここで大きく左へと折り返していく。 折り返していくと鳥居坂トンネルを経て八代町へと続くが、蕪入沢上芦川線へはこの突端を右直進的に突っ切っていく。 蕪入沢上芦川線の紅葉は真っ盛りだ。 すでに見ごろを迎えており周囲の山々はどれも赤く色づいている。 |
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15時16分 深雪旅館の広大な駐車場。 正面の南側に見えるのは↑破風山1674m。 その山腹には新道峠直下へと続く水ヶ沢林道が延びている。 一方、東側にそびえるのは←黒岳1792.7mだ。 蕪入沢上芦川線はその黒岳の北西斜面を縫い、水ヶ沢林道との分岐点を経たあと日向坂峠へと上っていく。 |
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15時21分 水ヶ沢林道との分岐点。 右へ曲がると水ヶ沢林道となり、最後は富士山のビューポイントとして知られる新道峠の直下へと続いていく。水ヶ沢林道の終点から新道峠までは徒歩となるが5分とかからない。晴れていれば河口湖を通したほぼ正面に富士山が広がっている。 新道峠へ行こうか迷ったものの、この天気では富士山を見られるかどうか分からない。 今回は左へと進んで日向坂峠へと向かうことにした。 |
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15時23分 水ヶ沢林道との分岐点を過ぎて間もなく。 左手に視線を落とすと、先ほどバイクを停めた深雪旅館駐車場(中央やや上)を見下ろせる。 周囲の紅葉は真っ盛り。 この日に見た1番の色づきだったかもしれない。 |
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15時25分 日向坂峠へ到着。 古くは「どんべえ峠」と呼ばれていた峠だが、その名称の由来は知らない。 日向坂峠は黒岳と釈迦ヶ岳1641mへの登り口にもなっている。 右へ登ると黒岳。左へ登ると釈迦ヶ岳。どちらも山梨百名山の山である。 |
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15時26分 標高としては1450m前後だろうか。 寒いというほどではないが気温は1桁だったに違いない。 鉛色の空に落葉した木々。 辺りは既に冬の準備に入っているかのようだった。 |
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15時35分 日向坂峠からは御坂町へと下っていく。 御坂町に入るとそれまでの景色はガラリと変わる。 山腹から山腹へ。 深く切れ込んだ沢をダイナミックに廻り込でいく道が幾重にも延びており見ているだけでも爽快だ。 |
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15時37分 御坂町側では珍しい180度の切り返し道。 暫くは見通すような眺望もないが、同地点まで行くと石和町から春日居町にかけての景色が広がっている。 |
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15時45分 標高が下がるにつれ木々の色も鮮やかになってきた。 陽射しがあればもっと綺麗なのだろうが、この辺りは北側斜面なので晴れていても陽射しはないだろう。 |
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15時57分 先ほど見た180度の切り返し道(3段上の写真)。 この切り返し道の向こう側(北側)、遙か下方には国道137号が延びている。走行ライン上から見えないのが残念だ。 標高は1115m前後。 日向坂峠からだと330mほど下ってきたことになる。 |
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15時58分 切り返し道からは北西方向に石和町の町並みが広がっている。 更にその先には春日居町や大蔵経寺山715.8m方向の景色も望む、、、はずなのだが残念ながらモヤで見えることはなかった。 |
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16時5分 唐沢川の蕪入沢橋。 昨年(2005年)の12月に出来たばかりの真新しい橋で、右手には唐沢川が小さな滝をつくっている。 さてここまで来ると蕪入沢上芦川線の終点も近くなる。 蕪入沢橋を200mも下っていくとゲートが現れる。このゲートも最近出来たばかりで、つい数年前まではなかったはずだ。 |
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16時10分 あとはそのまま下っていくと国道137号となる。 国道137号へ下りたつ場所は御坂町藤の木地区。 直ぐ右側には山宮神社の鳥居が建っている。
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16時11分 国道へ下ってきたといっても標高は790m前後ある。 盆地に比べると気温も低く、軍手1枚だと冷たく感じる(ちなみに筆者は真冬でも軍手)。 このまま御坂峠まで足を延ばそうかとも思ったが、この天候では富士山も見えそうにない。 ということで自宅へ戻ることにした。 |
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16時23分 今回は途中から陽が陰り、やや残念な紅葉ツーとなってしまった。 紅葉にはやはり青空がよく似合う。 次回に期待しながら帰途へ就くことにした。
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