2007年10月21日

朝から快晴の空だった。
高く澄んだ、久しく忘れていた秋の空である。
2日連続となるが、昨日に引き続き南部町方面へと行ってみることにした。

午前11時35分
県道5号の西八幡南交差点を西進して国道52号を目指す。


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午後12時10分

国道52号の甲西バイパス。
上に架かる高架が中部横断自動車道で、潜った直ぐ左側に道の駅「しらね」が建っている。
いつもなら立ち寄るところだが、昨日に比べ30分ほど出遅れた。
時間的にも余裕がないので一気に南部町へと向かうことにする。

午後12時22分

中部横断自動車道に沿って甲西バイパスを南進。
昨日は雲に隠れがちだった富士山も綺麗に見えている。この天気が1日続けば素晴らしい林ツーになりそうだ。

午後12時57分

南部町までやって来た。
国道52号の柳島交差点を右折して県道809号へ。
県道809号へ入ればあとは道なりだ。

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13時11分

剣抜大洞線の入り口へ到着。
同地点は分岐道になっており左へ進むと大垈線だ。
大垈線は2キロくらいのピストンで、最後は樹林帯に囲まれた空き地で行き止まる。

13時15分

南俣川を左手に見ながら剣抜大洞線を上る。
遠くには南俣川を渡っていく大垈線の鍋島橋が見て取れる。

13時26分

西俣川に架かる名無し橋。
ここまで舗装だった道はここから未舗装路へと変わっていく。

13時36分

西俣川は砂に埋め尽くされた割と広い河原だ。
それほど多くはないが、場所によっては河原へも降りられる。

14時46分

成島線との分岐点。
西俣川沿いに延びるピストン林道のようだが、自身は1度も入ったことがない。

14時48分

このころだろうか。
あれほど晴れていた天気が俄に曇りだしてきた。

14時23分

十枚山1726mへの登り口。
枚は滝を指し、登り十枚、下り十枚と言われる厳しい道だそうだ。
この日は1台の軽自動車が停まっていた。

14時25分

十枚山への登り口はここしかないそうだが.......せ、狭い.....
歩き幅が30センチくらいしかなく、一歩間違えるとそのまま法面から滑り落ちそうだ。
むろん登るつもりなどないから数10mほどで引き返す。

14時40分

剣抜大橋を渡る。
標高は810m前後だろうか。
起点からだと既に600m近くは上っており、谷側には僅かだが眺望も広がっている。

15時20分

ジャリジャリ.....ジャリジャリ。
ススキ道が現れるといよいよ南部町側の剣抜大洞線も終わりに近づいてくる。

15時22分

月夜の段へ到着。

ちなみに「段」は山の中の平な部分を指すという。
つまり、昼でも月明かりくらいの光しか射さない場所、というのが月夜の段の意味だそうだ。

なるほど確かに周囲は平坦な地になっている。
今でこそ或る程度伐採がなされ薄暗さはそれほど感じないが、しかし車道としての剣抜大洞線が出来たのは昭和60年代以降のことである。それ以前は人が足を踏み入れることさえ滅多にない場所だったに違いない。

15時27分

剣抜大洞線は月夜の段がピークになっている。
ピークの標高は1130m前後。
下っていくと「境橋」が架かっており、その手前には月夜の段の小屋が建っている。

戦後まだ間もない昭和22年。開拓のため18戸が入植したが、苦しい開墾作業の甲斐もなく、その2年後には全戸が下山を余儀なくされているとのことだ。
メルヘンチックな名前とは裏腹に厳しい土地柄のようである。

それにしても、ここ何年かで小屋はすっかり痛んでしまった。
下手をすると倒壊しかねない状態であり、南部町には補修を望みたいところである。

15時35分

篠井山線との分岐点。
左へ曲がると篠井山線で剣抜大洞線は右へと進んで行く。
ちなみに篠井山線は短いピストン林道で、数100mも進むと道が途切れて行き止まる。

15時37分

ここからは旧富沢町(現在は南部町)へと入っていく。

直ぐ先には「ごさぎ橋」が架かっており、ここからは駿河湾を見通せる。
直線距離としては25キロくらいだろうか。
湾の形状からして、富士市の田子の浦港あたりから沼津市方向でないかと思われる。


駿河湾の拡大

15時55分

そこから先でも何ヶ所かで駿河湾を見ることができる。
肉眼では少々厳しいかもしれないので、双眼鏡など持っていくと面白いかもしれない。
当日はやや霞んでしまったが、空気が澄んでいればもっとハッキリと伊豆半島が見えそうだ。

写真下の拡大

16時55分

幾つかの分岐道を過ぎて下っていくと、篠井山登山口が左へと分岐している。
ここから篠井山までは約3.4キロ。
時間にすると約2時間40分の距離ということだ。

17時10分

奥山ロッジの横を抜けて終点(起点)へ到着。
終点は二又の分岐道になっており、右へ進むと約200mほどで奥山温泉となる。

17時10分

奥山温泉はこんな感じ。
当日は3台の車輌が停まっていた。

17時40分

県道802号の徳間バス停↑で左折して石合橋→へ。
写真では明るく見えるが、実際にはすっかり暗くなっている。

ちなみにこの石合橋を右折すると県道801号となり、石合線や貫ヶ岳西線へと続いていく。
終点から静岡県までは約2キロ。
あと少しで県境越えとなるところだが、残念ながら樽峠の手前で道は終わっている。

17時52分

最後は国道52号の富栄橋西詰め交差点へ出て北進。
ここからはノンストップで走り、道の駅「しらね」へ到着したのは18時55分。ここで一息つき、自宅へ帰着したのは20時ころだった。

この日の走行距離は約180キロ。
撮影した写真の枚数は923枚だった。