2015年3月下旬。南部町、身延町あたり トップヘ戻る 徒然のページへ戻る
朝から雲ひとつない快晴となった2015年3月27日。
前回(2014年10月25日) に廻りきれなかった三石山林道へ再度行ってみることにしました。

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いつもながらに遅い午後2時ころに出発。県道7号から県道5号へ進んで甲西道路を目指します。
写真は甲斐市西八幡のあたりで、正面の雪を被っている山は農鳥岳3051mと間ノ岳3190m。日本で3番目と15番目に高い山で、その直ぐ右側には2番目の北岳3193mも聳えているのですが残念ながら手前の稜線で見えません。日本の山一覧 (高さ順) - wikipedia

釜無川に架かる開国橋を渡ります。
開国橋は1986年の「かいじ国体」に合わせ造られた橋で、東の甲斐市と西の南アルプス市を結びます。全長は492m。渡り切ると南アルプス市です。

前方に国道52号と並走する中部横断自動車道が見えてきました。現在の供用は双葉JCTから増穂の間だけですが、2017年度中には新清水JCTまで繋がる予定になっているそうです。これが完成すると静岡県までメチャクチャ簡単に行けるようになるのですが、なんだかその前に人間の方がポンコツになってきて果たして完成時までバイクに乗っているかどうか微妙なところです。
さて県道39号と国道52号が交差する「白根IC西」交差点を左折。ここからは甲西道路(国道52号)を南進して静岡方面へ向かいます。

全長340mの坪川大橋。渡ると南アルプス市から南巨摩郡富士川町へと移ります。

富士川町鰍沢あたり。
左手は富士川で、遠くに見えている橋は県道4号の富士橋。渡って対岸に出ると1キロちょっとでJR身延線の鰍沢口駅です。

ちょっと土手道へ上ってみました。
左側に見えるのがいま通ってきた国道52号。以前はもっと西側の市街地の中を通っていたのですが、5年?6年?くらい前に新しく新設されました。

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先ほどの富士橋まで来ました。
写真の右側が国道52号で、その先の遠くに見えるのが鹿島橋。地図には載っていませんが、日向山の仏舎利塔へ行くにはこの鹿島橋から上ります。

再び国道52号へ戻って飯富町あたり。中央の茶色い建物は飯富病院。

早川に架かる新早川橋を渡ります。下流には国道300号の富山橋が架かっており、その上には三石山林道の道筋を長く望みます。

国道52号を離れて身延立体東交差点から県道9号へと進みます。

県道9号の爽快な道。国道52号より交通量が少なく、信号機も殆ど無いのでほぼノンストップで走ります。

身延山ICから南部ICの間に架かる建設中の富士川第一橋。2017年度に開通予定となっている中部横断自動車道の橋で長さは994.5mだそうです。

JR身延線の内船駅へ到着。ここでトイレ休憩と飲料水を買って5分後に出発。

自宅を出発して約1時間50分でJR身延線の竹の沢踏み切りへ到着。
同地点からは大嶺平林道が上っており、約2.4キロほど先で三石山林道と接続しています。

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ちなみにその約30mほど先がJR身延線の井出駅。同地点から静岡県までは直線距離で約4キロといったところです。

井出駅の西側は富士川の広い河原。遠くには道の駅「とみざわ」のシンボルであるタケノコのオブジェを望みます。

     道の駅「とみさわ」のタケノコのオブジェ タケノコをズームアップ  元の写真に戻す

さてそれでは大嶺平林道を上って三石山林道へ行ってみたいと思います。

道幅は1.5車線といったところでしょうか、広いというような道ではありませんが車同士でも擦れ違えます。ただ谷側が樹林帯なので景色は良くありません。

竹の沢踏み切りから約2.1キロで八木沢峠へ到着。
同地点は等分の分岐路になっており、ピストンながら約1.6キロの未舗装路が南東へと続きます。

竹の沢踏み切りから約2.5キロ。

大嶺林道が終って三石山林道の起点(実際はこちら側が終点)へと到着です。
同地点は十字路になっており、左右の道は内船駅と上佐野地区を結ぶバス道。側壁に三石山林道の案内板が出ているので間違うことはありませんが、同地点はバス道を突っ切る形で真っ直ぐに進みます。
ちなみに三石山林道の長さは37,891m。これはそれまで最長だった南アルプス林道(34,059m)を抜いて県内一の長さとなり、身延町の下部側を起点に、廻沢集落、大垈集落、椿草里集落、大崩集落、樋之上集落、八木沢集落、といった6つの集落を繋いで最終的にここ南部町の井出地区へと至ります。着工から24年、125億円の事業費を費やし2013年10月11日から供用が開始さたそうです。

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竹の沢踏み切りから約2.7キロ。

三石山林道へ入ると直ぐに八木沢地区の茶畑が広がります。まぁ、この辺りは完全に生活道路といった感じですね。

竹の沢踏み切りから約3.7キロ。

八木沢集落を過ぎると暫くは樹林帯に閉ざされた道が続きます。

竹の沢踏み切りから約6.0キロ。

開設工事の際に使っていた空き地でしょうか?暫く景色のなかった道ですが、空き地の先端に立つと南西方向の山々が広がります。

竹の沢踏み切りから約7.3キロ。

このあたりは思親山1030.9mの南西1キロといったところで、正面には思親山からの稜線が覆い被さるように迫っています。
ちなみにこの尾根を越えた先には柿元ダムの天子湖が広がっており、その先は静岡県です。

竹の沢踏み切りから約8.2キロ。

それほど広い空き地ではありませんが、空き地の先端に立つと南西から北西にかけての山々を見渡します。

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正面は十枚山方向。静岡県との県境を成す1500mから2000m級の山々です。

右手側は思親山1030.9m。山梨百名山の一つで、切り拓かれた山頂からは綺麗な富士山や静岡県側の景色が広がります。

竹の沢踏み切りから約8.7キロ。

写真は富士川を挟んだ対面の南部町の景色で、右に船山川、左に戸栗川が流れています。奥には成島地区や釜の口地区が見えており、その先には十枚山1726mや下十枚山1732.4mといった山々を望みます。ちなみに剣抜大洞林道で有名な月夜の段は、その下十枚山1732.4mの下部に広がる山林地帯です。

竹の沢踏み切りから約10.4キロ。

栄中部林道との分岐点へ到着。本線は真っ直ぐに進みますが、左へ下って行くと栄北部林道となり最終的には内船公園やJR身延線の内船駅へと下ります。やや狭い道ですが、内船駅から佐野峠へ上る道としては最もポピュラーな道だと思います。

竹の沢踏み切りから約11.1キロ。

本線は真っ直ぐですが、右へ上っていくと町道上佐野線となり約1.8キロで佐野峠へ至ります。佐野峠は富士山のビューポイントにもなっており、東側には天子ヶ岳1330mの稜線を通して綺麗な富士山が望めます。

自身としては5年ぶりかな?時間的には少々厳しいのですが久しぶりに佐野峠へ上ってみることにします。

上佐野線は約1.8キロの町道。ほぼ全線が樹林帯に囲まれた狭い道で、場所によっては落下道になっているのでバイクでも気を遣います。

竹の沢踏み切りから約12.9キロ。

三石山林道を右折して約6分で佐野峠へ到着。上佐野線の終点は唐突で、薄暗い道の先にいきなり富士山が飛び出てくるので皆さん最初は驚かれるようです。

佐野峠は30mx10mくらい?の広場になっており東屋や水洗トイレが設置されています。
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下の写真は2003年の佐野峠。
当時は白砂利の撒かれただけの綺麗な広場だったのですが、現在はアスファルトで完全に固められてしまいました。山深く自然豊かな場所なのに、まるでスーパーの駐車場みたいになってしまった佐野峠にはちょっとがっかりです。

佐野峠からは、いま上ってきた上佐野線、佐野峠樋之上線、佐野峠線、佐野峠思親山線、といった道が分岐しているのですが、当日は来る際に上ってきた上佐野線以外は全て冬季閉鎖でした。何度も冬に来ているのですが、佐野峠線のゲートが閉じているのは初めてでちょっと驚きでした(写真は佐野峠思親山線のゲート)。

また佐野峠は思親山1030.9mへの登山口にもなっており、アッブダウンの少ない遊歩道を約30分も歩くと山頂へと至ります。山頂は15mx40mくらいの台地状に切り拓かれており、東側には富士宮市を通しての綺麗な富士山が広がります。

竹の沢踏み切りから約16.9キロ(佐野峠までの往復含む)

再び三石山林道へ戻って下部町へ向かいます。

そろそろ日没.........

竹の沢踏み切りから約18.4キロ(佐野峠までの往復含む)

南部町から身延町へと入ってきました。

竹の沢踏み切りから約18.8キロ(佐野峠までの往復含む)

一帯は谷側の木々が広く伐採されており暫くは非常に爽快な景色が広がります。

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左手やや後方は富士川を挟んだ南部町の中野地区あたり。

左手やや前方は来る際に通ってきた建設中の富士川第一橋。

景色は良いのですがもう日没寸前なので先を急ぎます。

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竹の沢踏み切りから約19.4キロ(佐野峠までの往復含む)

前方に長く続く三石山線と、その上部の尾根に続く大島峠線。
大島峠線の長さは1500m。佐野峠樋之上線の先に続く林道で現在は開設工事中。完成は平成27年度。景色の良い林道になりそうです。

日が陰ってしまったのが残念ですがなかなかにダイナミックな景色です。

竹の沢踏み切りから約19.8キロ(佐野峠までの往復含む)

その対面の道へ向かいます。

竹の沢踏み切りから約21.8キロ(佐野峠までの往復含む)

後ろを振り返るとこんな感じ。

竹の沢踏み切りから約22.3キロ(佐野峠までの往復含む)

対面のこんもりとした山は御殿山783m。その上部には大沢ノ頭1672m、ワサビ沢ノ頭1611m、といった県境の山々が連なります。

竹の沢踏み切りから約24.6キロ(佐野峠までの往復含む)

林道樋之上線との分岐点。逆から廻った前回はこの樋之上線を下って県道10号へ下りました。

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竹の沢踏み切りから約27.3キロ(佐野峠までの往復含む)

午後6時を過ぎて灯りが点き始めてきました。対面は身延町の大野地区。身延橋からの灯りが久遠寺方向に向かって点々と続きます。

竹の沢踏み切りから約29.6キロ(佐野峠までの往復含む)

左手の谷底を流れるのは桑柄川。その桑柄川を挟んだ対面に大崩地区が見えてきました。上部の大崩上村地区からは林道名にもなっている三石山への登山道が上っており、約2時間半で山頂へ登ることができるそうです。

竹の沢踏み切りから約30.5キロ(佐野峠までの往復含む)

大崩地区の分岐路へ到着。本線は真進していきますが、左へ下るとやがて角打地区の県道10号へと抜けられます。

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竹の沢踏み切りから約31.6キロ(佐野峠までの往復含む)

谷側の対面は大野山400.2m。その大野山を囲うように点々と繋がっているのは県道10号と県道804号の灯り。ちょうど中央の山の頭に隠れてしまっていますが、本来なら正面の富士川には身延橋が架かっています。

竹の沢踏み切りから約35.0キロ(佐野峠までの往復含む)

椿草里地区の分岐点へ到着。本線は真っ直ぐですが、左へ下って行くと椿川に沿ってJR身延線の塩之沢駅へと至ります。

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椿草里地区からは大垈地区へ向かいます。
もう既に前照灯を消すと真っ暗な状態。路面にはコブシ大の岩がゴロゴロと転がっているので乗り上げないように気を遣います。

竹の沢踏み切りから約38.8キロ(佐野峠までの往復含む)

大垈地区の集落に到着........といっても灯りの点いている民家は一つもなく..........

椿・大垈線との分岐点に建つ小さな社に灯り一つが僅かに灯っているだけでした。もう無人の集落なのでしょうね。

竹の沢踏み切りから約40.6キロ(佐野峠までの往復含む)

三石山線も残り約5.4キロ。国道52号の新早川橋から仰ぎ見た見晴らし台へ到着です。

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対面は身延山1153m方向の景色で、写真の中央を左右に横切っているのが国道52号。その右側の赤い線となっているのが国道300号の富山橋で、右方向へ辿って行くと約20キロで本栖湖です。

竹の沢踏み切りから約46.0キロ(佐野峠までの往復含む)

三石山林道の終点(実際はこちら側が起点)へ到着。
下部川に架かる湯平橋を渡ると直ぐに県道415号となって道の左側に三石山林道の杭が建っています。
同地点を左へ曲がると下部温泉郷、左へ曲がると約2キロ先で湯之奥猪之頭林道となって最終的には静岡県へと抜けていきます。

終点から約5分で下部温泉郷へ到着。いや〜、灯りっていいですね。真っ暗な中から明かりが出てくるとホッとします。

更に約5分でJR身延線の下部温泉郷駅へ到着。
ここからは来た道と同じ道をたどって自宅への到着は午後8時20分ころとなりました。
ん〜、しかし長い。なんとか日のある内に全線を走りたいと思っていたのですが全然時間が足りませんでした。いつか再々リベンジをしてみたいと思います。

はい、いつものようにいい加減なまとめ方ですが.......(了)

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