213 武田の杜・健康の森 (山梨県甲府市)

武田の杜・健康の森は千代田湖の西方にある片山(665.2m)を中心に、2500haという広大な敷地面積に広がっています。敷地内には様々な野外レクリエーションの施設があり、春の小道(写真右)、夏の小道、秋の小道、冬の小道、松ぽっくりの小道、どんぐりの小道・・・・その他、諸々な名前を付けられた遊歩道が約20キロに渡って整備されています。アクセスは千代田湖(写真左)の南端から羽黒町へと続く道を100mほど下っていくと、右へと上る道があり看板が出ています(写真中央)。
敷地内に入ってからは分岐する道もありますが、入るまでは一本道なので迷うこともありません。敷地内の道を真っ直ぐ進むと第1駐車場に突き当たります。駐車場は第1、第2、第3と各エリアごとにあり、ゴールデンウィークでもなければ混み合うようなことはないでしょう(というか、混雑するほど知られていないという方が実状かも)。
駐車場は展望台にもなっておりベンチも備えられています。あいにく逆光になってしまいましたが此処からの景色は素晴らしく、甲府盆地は勿論のこと武川村方面まで180度のパノラマを満喫できます。北から望む甲府盆地の景色、なおかつ車が乗り入れ可能な場所としては此処が1番だと思います。
第1駐車場のパノラマを見たら200mほど戻って分岐路を西に曲がります。展望台はもう一つあり、この道はその展望台へ続く道へと繋がってます。途中にはサービスセンターがあり、施設の前には自動販売機も設置されています。分岐路を約300mほど進むと展望台への道が現れますが(写真中央)、この道は車で入っていくことは出来ません。ここから展望台までの約300mは歩くことになります。短いですが、かなりの急坂なのでお年寄りや子どもではちょっと大変かもしれません(写真右の小屋のある場所が頂上)。
登ること7、8分。苦労はしますが、それだけの価値はあります。上の写真は途中で撮影した北側部分の約180度の景色で、頂上まで登ると東西南北360度の大パノラマが広がります(左下の屋根は森林学習展示館)。わずか7、8分ですので行ってみることをお勧めします。
頂上にはベンチや矢倉の形をした展望台が設置されています。もちろん展望台にも登ることが出来、富士山(写真中央)、八ヶ岳(写真右)、金峰山、南アルプス連峰など、山梨の主立った山々を一望に望めます。
さて展望台を下り更に奥へ進むと第3駐車場があります。駐車場から続く階段を上っていくと、先ほど屋根だけ見えた森林学習展示館に突き当たります。その奧には展望休憩室がありますが当日は閉まっていました。森林学習展示館は12月1日から3月20日まで休館だそうですが、インターホンを押せば職員が来て案内してくれるそうです。
森林学習展示館の前には庭園があり森林軌道が復元されています。森林軌道というのは昭和30年代まで木材搬出用に使われていた道で、現在では林道に姿を変えたため、昭和44年、三富村西沢の軌道を最後に全ての幕を閉じたそうです。
森林学習展示館の西側には自由広場へと下りていく道があります。が、こちらは工事中ということで下っていくことが出来ませんでした。自由広場にはトイレや遊具施設があるそうです。
武田の杜・健康の森への入園料は無料。利用時間は午前9時から午後5時。休館日は月曜と祝日の翌日だそうです(午後4時半になると閉園の案内放送が流れ午後5時にゲートが閉まります)。甲府駅から約25分と手頃なうえ景色も抜群です。一度足をのばしてみては如何でしょうか。