235 北岳登山行
このページは2003年10月06日から2003年10月08日にかけて掲示板に書き込んでくださった、しんのじさんの山行文をご本人の同意を得てそのままHTML化したものです。しんのじさんには厚く御礼申し上げます。 
−2003年10月14日−
無事に下山しました。ヘロヘロ・・・で、昨日は次女の運動会でバテバテでした。
おっかなびっくりの林道ツーリング、登山でしたよ。

今日は、10月2日(木)の報告です。
16時に東京を発ち中央高速を快適に飛ばしました。スクーターは楽ですね。
途中、増穂町のGSで補給。おやじさんに丸山林道の情報を聞くと「通れないだろう」と一言。不安になりながらもダメ元で行きました。
丸山林道に突入したのが18:45でした。
明るいうちにと気は焦ってたのですが、日が暮れてしまい余計に焦る焦る。途中、「熊出没注意」の看板を見て更に焦ってしまいましたよ。甲府側でキツネ、奈良田側でシカ・・・サファリツアーでした。
下りに入り未舗装になると心細くて!カラオケツーリング開始です。
はるか下に発電所の明かりが見え始めた頃には20時間際!南アルプス街道に出たところ
20:01!ヤバイっと思いながらも1分時計が進んでいることにして広河原へ向けて突入!
タヌキ発見。今晩の鍋にいいかなとよだれモノでしたけど(笑)。
広河原山荘でテントを張ったのが21時、廻りにはテントが4張り。既に寝静まってるようなので晩飯に用意した豚汁をあきらめ乾き物で静かに一杯(二合)飲み即就寝。
寒くて目が覚めトイレへ。星がとても綺麗でした。途端、孤独を感じ寝袋へ。
丸山林道、恐かったですよ〜。
あの未舗装をスクーターで行くのは至難の技でした。
シカが目の前を横切った時は本当にビビリましたよ(泣)。急ブレーキでズルズル滑る
し、巨体=熊!?シカと識別できるまでは生きた心地しませんでした(大泣)。


2日目(10月3日)の報告です。

4時起床。豚汁を温め朝食をとる。
テントをたたんで6時に出発。
途中、二俣までは、テントをたたんでいる際に出発した大学ワンゲル2パーティを追い抜く!絶好調!特訓、ヴァーム効果発揮かと思いきや急登になりペースダウンです。脂質が悪いのか完全燃焼しませんでしたよ。
バットレスを望める展望台で休憩し、クライマーを眺める。小キジをバットレスに向かい発射しました。
八本歯のコルへ到達するころには快晴!富士山の眺めも上々。
さらに急登を登ってると足に違和感を感じ、ふと見ると靴底がべろんとはげていました。左が2分の1、右が3分の1も!
この先、北岳山荘へのトラバースがあるのになんてこった!と考えても仕方なし。
落ちたらどこまで転がるだろうと不安になりながらもトラバース開始。
前日は、強風(風速17M)のためトラバースを通れたのは5名のみとのこと。命かながら山荘へ到着、テン泊の手続きをしながら接着剤を借り応急処置。これで間ノ岳へいけるかな?と思いきや「一晩このまま置いて」と言われ断念。ビール二本を買いテントで一杯始めました。
先ほどまで見えていた富士山まで隠れ気まで沈んでしまう。めげずにガーリックステーキ、牛すじの煮込みと今回のメインディッシュを暖め冷酒を飲む・・・今回は二合のみ。
翌朝に期待し寝る。が、寒さのあまり12時に目覚めまた飲みはじめる。


大樺沢上部の紅葉 バットレスと紅葉

続いて、3日目(10月4日)の報告です。

4時起床。間ノ岳を諦められず外の様子を見る。
しかし、ガスって視界悪し。ほんとに諦める。とほほ。
6時、山荘に行き靴と対面。靴をはき山荘の兄ちゃんが靴にテーピングしてくれ、テープまでこっそりくれました。
かかと部分のグリップは期待できないものの北岳を目指し突撃。
寒さと恐さで体が強張り・・・今日も生きた心地なし。
なんとか山頂へ到着。日本で二番目かと一杯飲みたい気分・・・靴を考えるとそれもいっきになくなり恐る恐る肩の小屋めざし下山。
小屋に着きテーピングを補強しているとオヤジが「それじゃもたねぇだろ。針金やるから巻け」と・・・山男の親切さに感謝、感謝です(次の小屋では靴もらえるかなと期待したりして)。
小屋を後に通称「草すべり」を下山。これまで難所を無事通過できたもののここで二度スリップ、尻餅をつく。草すべりならぬ「しんのじすべり」でした。
尻餅ですみホットするものの北岳直下だったらとゾッとする。
御池小屋に到着、ラーメンを食し出発。
小屋前を通過するものの靴はもらえず(笑)。
途中、下山してきたオジサンが心配しずっと下まで着いてくれました。
無事下山し広河原山荘前でオジサンと乾杯。オジサンは、翌日、甲斐駒に昇るそうです。


トラバース入り口付近からの間ノ岳 トラバース入り口付近からの富士山

下山後の報告ですぅ。

オジサンの話に付き合っていたら奈良田への一通がおしまいになる〜と、お礼をしバイクで帰路につきました。
発電所まで丸山林道を戻るか悩みましたが、この体では辛いと思い、早川町〜下部〜本栖湖〜河口湖〜中央高速とルートを決定。ワインディングを思う存分楽しみました。
同じルートで西山温泉(慶雲館)には13年前に来たことがあったのですが、通称「本栖道」のワインディングでは、燃えましたね。
疲れた体に鞭打ち攻めましたよ〜。
スクーターなのが残念ですね。立ち上がりがふけないふけない。ブレーキをかけながらアクセルを回して・・・なんてアホなことしてました。

今回の報告は以上です。

早朝の北岳 草すべり上部の紅葉