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258 荒川サイクリングロード(ページ1) 位置:甲府市西下条から甲府市山宮町 

山梨県内のサイクリングロードは未設分も含めて10のルートが設定されているそうです。荒川サイクリングロードはこの内のひとつで甲府市西下条町から甲府市山宮町へと続くサイクリングロードです。長さは釜無川サイクリングロード30キロ(一部未設部含む)、笛吹川サイクリングロード26.1キロ、山中湖サイクリングロード23.1キロに続く4番目の長さで14.9キロ。甲府市中心部を走るため南の農村地帯から北の住宅街へと至るルートは変化に富んでおり四季おりおりの景色を楽しめます。今回は南の西下条町から入り、サイクリング上に架かる橋をメインに周囲の景色を追ってみました。※以下、撮影は複数日にまたがっています。

甲府駅側から荒川サイクリングロードへ行く場合は、南甲府警察署の西側を走っている国道358号を南進して穏池(おんち)橋を目指します。穏池橋というのは余り訊かない名前の橋ですが、国道358号を南甲府警察署から約3.3キロほど南進すると濁川となり、ここに穏池橋が架かっています。甲府駅側から行くとサイクリングロード入り口は穏池橋の右手前となりますが、ここにはガードレールの中央分離帯があるので直接的には入れません。穏池橋の先は笛吹川の下曽根橋が接続する形で架かっていますので、いったん下曽根橋を渡り中道町側(下曽根橋が甲府市と中道町の境界となっています)でUターンして来てから入りましょう。 
穏池橋を左折すると濁川右岸と荒川左岸に挟まれた土手道となり、約50mも進んでいくと広い空き地があります。車を停めて置くにはちょうど良い場所ですが指定の駐車場となっている訳ではありません。停める際にはご自分の判断で駐車させてください。
空き地の西側には荒川を挟んでアイメッセ(写真左)があり北西側には八ヶ岳(写真中央)を望みます。起点は空き地の約50mほど北にあり、ここにはサイクリングロードの看板が出ています。
この看板には富士川、笛吹川、釜無川、荒川、重川など主だったサイクリングロードの慨略図が載っています。ただ少し古いようで荒川サイクリングロードは千松橋(千塚町)までしか出ていません。延長も9.7キロとなっていますが、実際には更に先の金山橋(山宮町)まで続いており延長も14.9キロほどあるそうです。さて看板の先へと進むと新二川橋(写真右)が架かっており、その先には早くも旧来の二川橋や中央自動車道の橋梁が見え始めます。
二川橋の下を潜っていくと、その約400mほど先で中央自動車道の橋梁へと至ります。この橋は甲府昭和インターチェンジの約6.5キロほど東側にあり、右手(東側)が東京方面で左手が長野方面となっています。中央自動車道の橋梁を過ぎていくと約100mほど先で上り坂となり、ここから暫くは荒川東岸の土手上を走ります。この辺りは初夏にもなると背丈を超える草の中にサイクリングロードが続いているのですが、この時期は野焼きされているため少々淋しい景色となっています。
土手上に出ると左手(西側)が西下条町、右手が東下条町となり国道358号が並行して走っています。約200mほど先には甲府市のオブジェ(枠内)が建っています。オブジェの上に立つ鳥は甲府市の市鳥であるカワセミではないかと思われます。このオブジェは目立つので見た方も多いのではないでしょうか。
オブジェの横を過ぎて暫く走っていくと左手に桜の巨木が立っています。何処かの御神木でしょうか。根本には「東下条町、昭和55年7月27日」と刻まれた祠が祀られています。冬季は葉を落としていますが、夏には青々とした葉を茂らせ存在感のある巨木です。
巨木を過ぎると土手の右手(東側)には桜並木が続きます。一帯は憩いの場として県が植樹した「河川桜づつみ公園」となっており、春にはサイクリングロードに沿って桜の花が咲き誇ります。
約2キロも進んできたでしょうか。サイクリングロードの右手(東側)は東下条町から中町へと移ります。このころになると対岸(西側)には城南中学校が見え始めます。城南中学校は甲府市の一番南にある中学校で、少し進むと城南中通学橋(写真右)の横を抜けていきます。
城南中学校を過ぎると万才(まんざい)橋が見えてきます。左側(西側)には四分川の水門があり、万才橋の近くで合流しています。こちらには千才橋という小さな橋が架かっているそうですが記憶にはありません。水量豊かな荒川を通して遙か先に見えるのは八ヶ岳。鉄塔が邪魔をしているのが少々残念なところです。
一帯は小瀬スポーツ公園の約1.5キロほど西側に位置しています。場所によっては遙か遠くに小瀬スポーツ公園の時計台や野球場(写真左)を見通します。暫く進むと土手右には住宅街が整然と並びます。同地は大里町の住宅街で、暫くは窓に洗濯物がなびくような長閑な景色を見ながら進みます。さて遠くから見たときには1本に見えた万才橋ですが実際には2本架かっています。左が歩道で右側が車道になっており、ここから橋上に出て右(東側)に進むと国道358号の万才橋東交差点(写真右)です。
万才橋を過ぎると細い橋が架かっています。これは大国(おおくに)歩道橋といい、主に対岸にある大国小学校の通学橋として使われているようです。大国歩道橋を過ぎるころには既にその先の彩火(さいか)橋が見え始めます。
遠目には冴えない橋ですが、彩火橋は県内の動脈路である甲府バイパス(国道20号)の一部です。荒川サイクリングロード上に架かる橋では最も大きな橋ではないでしょうか。彩火橋は右手(東側)の中小河原町と左手の上小河原町を結び、橋上に出ると甲府バイパスを行き交う車が途切れることなく往来しています。
河川沿いを走ることも出来ますが、ここから暫くは土手上の道を進みます。右手(東側)には新平和通り(国道358号)沿いの街並みが広がっており、正面にはJR身延線の橋梁が見え始めます。ちょうどタイミング良く列車が走ってきましたが、これは約500mほど東にある甲斐住吉駅を14時10分に発った富士駅行き(17時06分着)の普通列車だったようです。
JR身延線の橋架まで進むと早くも遙か先に次の新平和橋が見え始めます。ここまで起点から約4.5キロといったところでしょうか。この先の河川敷は広くて非常に開放的ですが、その前に河川敷のベンチで休憩です。停まると直ぐに大量のハトが寄ってきてエサを与えてくれるのではないかと足下に群がります。
新平和橋は右手(東側)の伊勢町と対岸の国母町を結ぶ橋で、橋梁の下からは国母町側の景色を望みます。その直ぐ先には国母2丁目で合流している沼川の水門があり、ここからは荒川東岸の伊勢町や相生町といった景色を前方に見ながら進みます。
新平和橋の次に現れる橋は千秋(せんしゅう)橋です。千秋橋は県道3号の一部で、右手(東側)の伊勢町と対岸の高畑町を結んでいます。10年ほど前までは古びた橋でしたが新たに付け替えられて立派な橋となりました。
千秋橋には上りと下り各2つずつのテラスが付いています。千秋橋の他にテラス付きの橋は千塚町の千松(せんまつ)橋もありますが、夜になると煌々とした外灯が輝き荒川サイクリングロードに架かる夜間の橋では最も綺麗だと思います。
河川敷の広さとしてはこの辺りが最も広いかもしれません。当日は冬枯れした芝生にやや肌寒さも感じる景色でしたが、初夏の訪れとともに緑を増し休日には多くの人々が憩いを求めて集います。また千秋橋から先は荒川河川緑地公園になっており、ゲートボール場やテニス場などの設備も多く見られます。さて、ここからは後半へと進んでいきますが容量も大きくなったのでページ2へと移ります。
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