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267 雑記館 No.13 快晴の清里へ!
走行日:2005年11月04日(快晴)
前日まで降り続いた雨の上がった2005年11月04日。
秋晴れの空のもと、山梨県北西部の清里まで行ってみることにしました。

午前11時40分に甲府を出発。
自宅を出て約20分ほどで甲府市の西に位置する中巨摩郡双葉町(現在は甲斐市)へと到着。
写真左は道の駅ならぬ農の駅。
双葉町の公営施設ですが、農家がフリーマーケットで産地直送で採れたての野菜を販売しています。
茅ヶ岳広域農道から韮崎市を目指します。

左手には南アルプス。
遠くには日本百名山を編纂した深田久弥が「十名山でも選ぶだろう」と書いた甲斐駒ヶ岳も顔を覗かせています。
茅ヶ岳広域農道から韮崎市まで行ったあとは国道141号へ。

写真上は道の駅「にらさき」。
国道141号の左右に建つ施設を屋根つきの歩道橋で結んでいるユニークな形状です。

ここからは国道141号を進んで清里を目指します。
国道141号を北進。
左手に見える八ヶ岳も大きくなってきました。
高根町へ入ったところで国道141号から離れてみました。

写真下は高根町の村山西割地区。
幹線道路をちょと離れただけで長閑な田園風景や牧草地帯が周囲に広がります。
あまりゆっくりしていると予定している場所を廻り切れそうにありません。

県道32号へ戻ったあとは八ヶ岳広域道路へと進みます。
実は、この八ヶ岳広域道路というのは前日に林道仲間であるカズさんから教えてもらったばかりの道です。
前日の天気は雨。
しかも夜陰の中で走ったため周囲の景色は殆ど分からずじまいでしたが、改めて見てみると素晴らしい景色です。
大泉町西井出地区で県道28号と交差。

このまま進むと小淵沢や長坂へと行ってしまうので、右折して県道28号へと進みます。
県道28号の「高原(こうげん)大橋入口」交差点。
この先は大泉町から再び高根町へと入り、県道も清里高原道路へと移ります。

その清里高原道路のシンボルが八ヶ岳高原大橋。
高さ110m、長さ490mの大橋で川俣渓谷を一気に跨いでいく大きな橋です。
橋上の右手(南側)には富士山。
また逆側の北側に眼を転ずれば川俣渓谷の先に巨大な八ヶ岳が顔を覗かせています。

残念ながら写真ではとても表現できませんが、橋上からは180度の景色が広がり抜群です。
橋下は100m以上の深さ。
谷底には川俣川が流れ下ります。

実はこの真下には作業道「月の木線(延長920m)」が延びており、前日の林ツーではカズさんとともに下から仰ぎ見てきたばかりです。

八ヶ岳高原大橋専用の駐車場。

八ヶ岳高原大橋を渡ると直ぐにあります。
橋からの景色は絶景。数多くの観光客が徒歩で橋上へと向かいます。
後方を振り返るとこんな感じ。
前方にはほぼ正面に広がる素晴らしい八ヶ岳。

なお八ヶ岳とは特定の八山を指すものではなく、多くの峰々を持つ山という意味だそうです。
現在では夏沢峠より南の赤岳、西岳、編笠山、権現岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、峰ノ松目を南八ヶ岳とし、夏沢峠から北の根石岳、天狗岳、中山、縞枯山、横岳などを北八ヶ岳と呼んでいるのが一般的だそうで、これら南北20キロ以上に渡る峰々を称して八ヶ岳としているそうです。
清里高原道路はやがて県道28号へと変わります。

目的地の一つであるである吐竜の滝(どりゅうのたき)への入り口は、まさに清里高原道路から県道28号へ変わる場所で左へと分岐しています。
吐竜の滝駐車場へと到着。
分岐点から駐車場までの距離は約3分ほど。当日は紅葉期ということもあり、多くの車が停まっていました。

ここからは徒歩で遊歩道を進みます。
遊歩道への入り口は駐車場から見える位置にあるので直ぐに分かると思います。
明るく整備された遊歩道です。
入り口からは軽い上り坂となっていますが、緩いので辛く感じることはないと思います。
途中では小海線の鉄橋を潜ります。
駐車場から歩くこと5、6分で吐竜の滝へと到着です。
名前の由来通り、岩から吐きだされるようにして流れ落ちています。

吐竜の滝からJR小海線の清里駅までは10分もかかりません。幹線通りへ出るとお洒落な建物が目立ちます。

写真左の正面を右へ曲がると清里駅、左へ曲がると美し森山1542mへと続きます。
ポールラッシュ通り。
清泉寮(せいせんりょう)の横へ停めてみました。

ポールラッシュは戦前に宣教師として来日し、1938年には農村コミュニテイ施設を建造。その施設には清里と大泉村から一文字づつを充てて清泉寮と名付けたそうです。
生涯に渡って清里の農村のために尽力を尽くし、清里を造った人物として清里の父とも呼ばれているそうです。
さて美し森山へとやってきました。

美し森山の南側には町営の大きな駐車場があり、登り口はその北側から延びています。
山頂までは約10分。
景色が良いということなので登ってみることにしました。
ちなみにここからは林道川俣線が延びています。

林道川俣線は7462mの地獄谷へと続くピストン林道。
残念ながら現在はゲート閉鎖。味気ない一般的な鉄のゲートと違い、清里の観光地らしく木で出来たゲートです。
登り口から続く階段道。
野辺山の宇宙電波観測所のパラボラアンテナ。

アンテナの直径は45m。
ミリ波の観測施設としては世界でもトップレベルの性能だそうです。
後方となる南側には180度以上の大パノラマ。
ポールラッシュも見とれたという素晴らしい展望で、その先には富士山も顔を覗かせています。

景色は最高に素晴らしいのですが、、、
相変わらず続く階段道。。。
そして美し森山1542mの山頂へ。
駐車場が1477mなので65mほどの標高差です。

頂上は開けた台地状になっており、土産物やソフトクリームを売っている販売店があります。2階は展望台となっているようですが上らなかったので詳しくは知りません。

なお同地点からは天女山1528.8mへの登山道が延びており、当日も多くの登山者が行き交っていました。
時刻は午後3時30分。
徐々に陽も西に傾き、ここからは最終地点と定めていた小淵沢町の観音平へと急ぎ向かいます。

写真右は「美し森」交差点。
右折すると県道11号で長坂町を経たあと小淵沢町へと続きます。
県道11号の東沢大橋展望台。
ここにはレストランがあり、八ヶ岳が間近に迫るため多くの観光客で賑わっています。

展望台の名称となっている東沢大橋はその直ぐ先で川俣川の東沢に架かっており、長さ90m、高さ49.8mの大橋から望む紅葉は抜群です。
こちらは山梨県立「まきば公園」
県道11号は「八ヶ岳高原ライン」という名称があり、八ヶ岳を望む展望所があちこちに点在しています。
まきば公園には大きな展望所があります。
南東側には広大な県営八ヶ岳牧場や富士山の景色が広がっており、逆の北東側には大きな八ヶ岳が高くそびえます。
駐車場は、ほぼ満杯の状態。
平日にも関わらず家族連れからカップルまで多くの観光客で賑わっていました。
 
県道11号を更に西進。

ちなみにこの県道11号には林道井富線が左へと分岐しています。
ただ短いので走っても面白くないかも。
小淵沢町へと入って観音平へ上る分岐点へと到着。

ここからは県道11号を右折して県道618号へ。ちなみに県道618号の終点が観音平です。
県道618号から東へと分岐する林道大平線。

大平線の延長は1657m。
ここから入った大平線は並木線や古仙川線へと続きます。
11月4日から11月6日までゲート閉鎖。トレッキング大会が催されているということで、ちょうどその期間中に当たってしまったようです。
県道618号は高原的要素たっぷりの道ですが、やや上り勾配の大きな坂が続きます。
観音平の手前にある富士見平展望台。

ここからは名前の通り中央に富士山を望み、その右側(南方)には南アルプス連峰、左側に秩父連山が雄大に広がります。
県道618号を上り始めて15分ほどでしょうか。
観音平へと到着。

観音平は八ヶ岳の一峰である編笠山への登山口となっており、当日も何組もの登山者が下ってきていました。
観音平の南側には四阿が建っており、遊歩道を20秒ほど下っていくと展望台へと至ります。

時刻は午後4時2分。
残念ながら完全な逆光となってしまいましたが、ここからは小淵沢の町並みを通し、正面やや左に甘利山。右へ移るにつれ鳳凰三山、北岳、甲斐駒ヶ岳、鋸岳、釜無山など南アルプスの山々が広がっています。
駐車場からは巨大な八ヶ岳がクッキリ。

左が編笠山、中央が権現岳、右が三ツ頭でしょうか?
観音平からは県道11号へと再び下り、道の駅「こぶちざわ」へ。
時刻はまだ午後4時30分ですが、日も随分と短くなって周囲はすでに夕間暮れ。

県道11号は長野県の富士見町下蔦木へと続いており、一時的に長野県へと突入。といっても長野県側は1キロほどですが。
最後は国道20号へと出て東進。
山梨県と長野県の県境となっている国界橋を渡ったあとは再び山梨県へ。

写真上は道の駅「はくしゅう」。
道の駅「こぶちざわ」から道の駅「はくしゅう」までは20分ほどの距離。更に東進して韮崎市へと入ったのが午後5時ころ。
写真左は双葉町の「双田橋」交差点で、ここまで来ると甲府市までは残り僅かです。

約6時間ほどのちょいツーでしたが、天気が良かったので最高のツーリングとなりました。
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