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436 蜂城山(738m) 笛吹市一宮町石地区にある手軽に登れる山
2008年1月6日。

朝から雲一つない快晴。
年明けに林道仲間の若おじさんから「蜂城山」からの景色は素晴らしいよ、というメールをいただいたので行ってみることにしました。

午前10時59分。
バイクに乗るのは11月25日以来の約1ヶ月半ぶり。
ずっと放置していたのでバッテリーが心配でしたが、なんとか掛かり近くのスタンドでガソリンを入れます。

11月に比べると5円上がって147円/l。
2001年ころは98円/lだったので1.5倍にも跳ね上がった計算です。
ん〜、いったいどこまで上がることやら......

午前11時05分

県道6号の新紺屋小学校西交差点を東進して、JR中央線の石和温泉郷駅前(写真下)へ。
今回はここを右折して国道20号へ向かいます。

石和温泉駅前の拡大

午前11時31分

国道20号を東進して一宮町の「石」交差点(写真上)で右折。
石交差点を右折すると約800mで県道34号のT字路へ突き当たるので同地点も右折します。

午前11時32分

県道34号へ右折すると約100mほど先で中央自動車道の高架下(写真上)を潜ります。
ちなみにここまでは笛吹市側の京戸岩崎山線と同じです。
京戸岩崎山線はここを左折していきますが、蜂城山はもう少し先を曲がるのでここは真っ直ぐに進みます。

午前11時33分

中央自動車道の高架下を潜って約200mほど進むと道の左側に「←蜂城山登山道入り口」という案内板が出ています。


現在地マップ 写真に戻す

午前11時37分

ちなみに右手に流れる川は山宮川です。
対岸には山宮神社へと続く道がありますが、最終的には山間部で行き止まります。

県道34号を左折して約200m。
正面に見えるのが(写真下)蜂城山です。なお同地点はT字路になっているので右折します。

近くの農家の方に蜂城山のことを尋ねると、読み方は「はちじょうやま」だそうで、勾配の大きい八十の折り返し道が続く、と教えてくれました。
八十というのは比喩だとは思いますが、あとから考えると確かに折り返しの多い道でした。

山宮神社側の鳥居と道の終点

午前11時39分

右折したらあとは道なりに進みます。
県道34号から約600mほど進むと登山道入口へと至り、同地点にも「蜂城山登山道→」と書かれた案内板が側壁に出ています。


午前11時40分

専用の駐車場などはありませんが、この道は農家の車が偶に通る程度です。道幅も広いので停めておいても交通の妨げとなるようなことはないでしょう。

午前11時41分

なお二輪は30mほど上るとスペースがあります。
バイク2、3台が停められるだけの小さなスペースですが、道端では心配という方はこちらに停めておくといいかもしれません。


2007年11月23日撮影

蛇足ですが、こちらは登山道へ曲がらず真っ直ぐ進んだ道。

途中の分岐路を上っていくとやがて狭い農道となり、周囲には桃畑が広がります。景色の良い場所もありますが、最終的には山をかなり上ったところで行き止まりです。

午前11時55分

さて蜂城山へと登ります。
登山道の入り口は柵で仕切られていますが、これは猪よけの柵なので簡単に開け閉めができます。
横の立て札にも書いてありますが、開けたら必ず閉めてから登るようにしましょう。

午前11時57分

最初は普通の道ですが直ぐに階段道へと変わります。
とはいっても全てが階段状になっているわけではなく、暫くすると普通の道へと戻り、その後は階段道と普通の道を何度か繰り返しながら登ります。

午前11時59分

数ヶ所で「蜂城天神社」と書かれた石塔が現れます。
この蜂城天神社の建つ場所が山頂で、道は一本道となって蜂城天神社へと続きます。

午後12時03分

途中の道筋に出てきた石垣。

詳細は分かっていないようですが、古来、蜂城山の山頂には蜂城という山城があったそうです。
これもその名残か?と考えたりもしましたが、造りとしてはかなり新しいように思えます。

午後12時9分

道はしっかりしていますが勾配は大きめです。
堆積した木の葉に何度か足を滑らせながら登ります。

午後12時11分

基本的に景色は余り良くありません。
時おり西側に町並みを望むこともありますが、いずれも木々の間からチラチラと見える程度。山頂までは景色はないものと思って登った方が落胆は少ないと思います。

午後12時21分

なにやら前方の分岐点に看板が出てきました。
真っ直ぐ進むと笛吹市指定の天然記念物「蜂城山のヤマボウシ」があるそうです。
本来はここで右へと折れていくのですが、せっかくなので見に行ってみることにしました。

午後12時22分

分岐点から歩くこと約100m。
前方に蜂城山のヤマボウシが見えてきました。
木の横には看板が立っており、それによると根回し1.5mという県内では希にみる巨樹だそうです。

ん〜、しかし........。
専門家が見れば珍しいのでしょうが、素人では何処にでもある木の一本にしか見えません。

午後12時24分

反対側から見るとこんな感じ。
やはり何処にでも在る普通の木にしか見えません。

なお同地点からは僅かですが北西側の景色を見通せます。
木々が邪魔をしてスッキリとは見えませんが、どうやら山梨市方向と思われます。前方の木々がなければ開けた景色が見られそうなのでちょっと残念なところです。

午後12時27分

再び元の道へ戻って進みます。

午後12時30分

登り始めて約35分。
前方に鳥居が現れて遂に山頂へ到着です!
.......と、言いたいところですが、実は山頂はもう少し先です。

午後12時31分

鳥居の横に立つと足下に笛吹市、遙か遠くに南アルプス市方向の景色が広がります。
それほど大きく開けているわけではありませんが、割と高低差があるのでそれなりに爽快です。

写真上の拡大

午後2時34分

雪景色した南アルプスの山々を見ながら先へと進みます。

午後12時39分

前方になにやら赤い屋根が見えてきました。

午後12時40分

最後の右カーブを登り切って今度は本当に山頂へ到着!

広さは30mx20mほどでしょうか。
台地状に切り開かれた境内に薄暗さはありません。

自身のようなド素人では判別もつきませんが、以前はここに蜂城という山城が建ち主郭となっていたそうです。

午後12時41分

蜂城天神社の前ではコマ犬が睨みを利かせます。

午後12時41分

が、このコマ犬、かなり怖い形相です...........

午後12時43分

右横から裏へと廻ってみました。

午後12時44分

神社の裏からは更に道が続きます。
ここからの道はかなりの勾配を伴った下りです。
もちろん先へ進む気などないので引き返してきましたが、ここを下ると京戸岩崎山線へと出られる?ようです。
ただ踏み跡が分かりずらく、迷い易いようなので注意が必要かもしれません。

午後12時48分

さて最後は山頂からの景色です。

午後12時55分

ここからの景色は非常に素晴らしく、左手に春日居町方向、正面に塩山市、右手に勝沼町方向の町並みを望みます。

開けている範囲としては北西側から北東側にかけての約90度。
それほど大きく開けているわけではありませんが、対面の土地が山へとせり上がっているので迫力を感じます。

写真上のパノラマ拡大(約700kバイト)

山頂で30分ほど時を過ごしたあと、深い落ち葉に何度も足を滑らせながら約20分ほどで下山。
自身は写真を撮りながらだったので登るのに約45分ほどかってしまいましたが、普通なら30分から40分ほどで登れてしまうのではないでしょうか。

勾配が大きく登るのは少々大変ではありますが(標高差は280m前後)、山頂からの景色はとても気持ちが良く、苦労するだけの価値はあると思います。
運動不足の解消を兼ね、晴れた日にでも行ってみては如何でしょうか。


(了) 
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