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登山日:2008年5月27日(晴)
山梨県の発行しているトレッキングマップによると、茅ヶ岳への登り口は「敷島口コース」「ふれあいの里コース」「深田公園コース」「千本桜コース」の4つがあるそうです。どのコースも2時間半から3時間ほどの行程となるようですが、今回は最もポピュラーな「深田公園コース」から登っていきたいと思います。登り口となる深田記念公園は韮崎市穂坂町の柳平地区に位置し、県道27号を北進していくと入り口に看板が出ているので直ぐに分かります。駐車場スペースは40台から50台くらい。それなりに広い駐車場ですが、シーズン中の休日は混雑していることもあるので注意した方が良いかもしれません。  周辺マップ     入口の拡大     元の写真に戻す  
茅ヶ岳への登山道は駐車場の最西端(写真上左)まで行くと案内板(写真上中央)が出ています。案内板に従って更に約200mほど西へと進んで行くと標識(写真上右)と林道の杭が立つ二又路となっており、右への道が茅ヶ岳への登山道となっています。なお左の道は林道柳平線です。柳平線へ入っていくと、約100mほど先で深田記念公園の四阿へと行き着きます。
同地点の標高は950m前後といったところでしょうか。ここからの登山道(写真上左)は緩い上り坂が北へと続いており、約1キロほど先で林道大明神線と交差しています。林道大明神線から登ると往復で約40分くらい短縮することができ、実は今回も大明神線側から登っています。なお上でも書いたように柳平線へ約100mも進むと深田記念公園の四阿(写真上右と写真下左)へと至り、ここには深田久弥氏が詠んだ「百の頂きに百の喜びあり」という直筆の記念碑(写真下右)が建っています。
さて前山大明神線へと向かいます。前山大明神線の入り口は深田記念公園の北側に位置し、深田記念公園から約300mほど北へ進むと、県道27号から左へと分岐していく道(写真上左と写真上右)に気がつくと思います。この分岐道が前山大明神線への入り口で、約300mも進むとゲートや林道の看板(写真下)が立つ前山大明神線の起点へと至ります。ただし前山大明神線には冬季閉鎖があり、通常は12月25日から4月25日まではゲート閉鎖です。ゲートが閉まっている場合は諦めて深田記念公園から歩きましょう。
前山大明神線は北杜市江草へ抜けていく林道でその長さは10623m。入り口は舗装化されていますが、約200mほど進むと大明神線(延長5925m)との分岐点(写真左)となり、同地点からは未舗装路(写真右)へと変わります。ただ未舗装路といっても非常にフラットなので一般的な車なら問題ありません。なお同地点から分岐する大明神線は観音峠大野山線へと続く林道で、観音峠大野山線の観音峠からは「敷島口コース」の登山道が茅ヶ岳へと上ります。
前山大明神線の起点から約1.1キロ地点(写真上左)まで進むと変形の十字路が現れ、この左右に交差している道が深田記念公園から上ってきた道になっています。同地点には標識(写真上右と写真下左)が出ているので直ぐに分かりますが、左へ下っていくと深田記念公園となり、右へ上ると茅ヶ岳へと続きます。なお駐車スペースは数10mほど先の道横に数台分、更に約300mほど進むと10台分くらいの駐車スペース(写真下右)が設けられています。
さてここからは登山道を登ってみたいと思います。前記したように、入り口には「女岩、茅ヶ岳→」という標識が出ています。この女岩というのは登山道の途中に出てくる岩壁で、深田記念公園側から登る際には必ず通ります。途中でルートが別れたりすることはないので気にせず進みましょう。
入り口付近では勾配の小さな穏やかな道(写真左)が続きます。路面も非常に平坦(写真中央)で、多少の岩は転がっているものの歩き難さは全くありません。ただ景色的には極めて単調です。登山道へ入った当初から廻りは全て厚い樹林帯に覆われており、暫くは何もない景色(写真右)の中を淡々と歩きます。
歩き始めて約5分。入り口付近では3mから4mほどあった道幅ですが、次第に狭くなってきました。といっても大人が横に並んで歩けるだけの広さがあり、この辺りで狭さを感じるようなことはありません。また人気の高い山だけに整備も行き届いており、道沿いには登山道をあらわす赤ペンキ(写真右)があちこちで見られます。  写真中央の拡大  
歩き始めて約17分。この辺りまで来ると登山道の横には大きな岩がゴロゴロと転がっています。路面にも大きな石が目立つようになり、少々歩き難さを感じます。また景色的にも相変わらずで、時おり道横に積まれたケルンを横目に登るくらいです。
歩き始めて19分。勾配が大きくなってきて、場所によっては見上げるような坂も現れます。それと同時に道幅も狭くなり、この辺りだと並んで歩くことは困難です。ただ登山道そのものはハッキリとしているので、道を見失うような心配はありません。
歩き始めて約28分。道には巨大な岩があちこちに転がります。上り勾配もより一層厳しくなってきて、自身のような超初心者では息も絶え絶えに登ります。  写真右の拡大  
歩き始めて約30分。勾配や路面が厳しくなったとはいえ、ここまで明確的に続いてきた道筋が些か不明瞭になってきます。遠くからだと道は何処だ?と思ってしまうかもしれません。が、前方の岩に視線を送ると、赤ペンキの矢印が見えると思います。登山経験の殆どない自身にとっては、この矢印がなかったら単なる沢にしか見えなかったかもしれません。  写真下の拡大  
矢印に従い登っていきますが、一面の岩なので場所によっては乗り越えるようにして進みます。そして登山を開始して約32分。茅ヶ岳の登山道で最も目印となる「女岩」へと到着です。女岩は花崗岩の岩壁で、高さは10数mもあるでしょうか。同地点には女岩の標識の他に登山道の標識も出ているので直ぐに判りますが、道はその岩壁に道を阻まれるようにして鋭角的に右へと曲がっていきます。
  写真上左の拡大     写真下の拡大     現在地マップ     元の写真に戻す  
花崗岩なので脆くて危険なのでしょうか。女岩の最奥部にはロープが張ってあるので行くことが出来ませんが、岩壁の手前には湧き水がちょろちょろと流れ落ちており、韮崎市穂坂町枅平簡易水源池と刻字されたコンクリートの上には、誰が用意したのかコーヒーカップが置かれています。
前記したように、登山道は女岩で鋭角的に右へと折れ曲がります。右へ折れた道は一時的に東へと進み、短い下り坂のあと一気に上りへと転じます。実は既に全行程の半分以上を登ってきているのですが、本格的な登山はここからといっていいのかもしれません。ここからの勾配は非常に大きくなっており、暫くは右へ左へと折り返すようにして登っていきます。また一部では大きな段差に手を使って体を引き上げる箇所もあったので、冬場の凍った時期などでは注意した方がいいかもしれません。
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