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 454 雑記館No26 道探し!下部、六郷方面へ(ページ1) 走行日:2009年3月12日
朝から雲ひとつない快晴となった2009年3月12日。
木曜日という平日でしたが、カズさんが休みを取ったということなのでプチツーへ出てみることにしました。


午前10時37分
旧竜王町(現在は甲斐市)の県道5号「西八幡南」交差点を西進して道の駅「しらね」へと向かいます。



いつも以上にやっつけ仕事です ^^;

午前10時45分

予定していたより5分ほど遅れて道の駅「しらね」へ到着。
既にカズさんは到着しており、直ぐに国道52号で旧下部町(現在は身延町)方面へと向かいます。



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午前11時08分

鰍沢町へ入ったところで車の長〜い列。

左を流れているのは富士川。
その先には「富士川ドライブイン/塩の華」が見えていますが、そこまで行くのに15分近く掛かってしまいました。工事による片側通行のためだそうですが、最近の国道52号は工事が多い気がします(最近というか昔からというか.....)。

午前11時30分

旧中富町(現在は身延町)へ入ったところで弁当を購入。

この直ぐ北側には「和紙の里/なかとみ現代工芸美術館」が建っており、館内では工芸美術品の展示や特産品の和紙漉き体験などが出来るそうです。
ちなみに県内の和紙としては同地区の西島和紙と旧市川大門町の市川和紙が二大ブランドだったようです。

午前11時36分

写真の交差点は国道52号の「峡南橋西詰」交差点。
交差点を突っ切って峡南橋を渡ると旧六郷町(現在は市川三郷町)となり、そこからは県道9号、県道404号と繋いで下部町の芝草地区へと向かいます。

午前11時47分

さて下部町の芝草地区へとやって来ました。
芝草地区からは北東へと延びる市町村道が分岐しており、今回は同分岐路を左折して大磯小磯地区へと向かいます。

なお左折せずそのまま約500mも進むと照坂峠の照坂トンネルへと至ります。照坂トンネルは長らく工事をやっていましたが、平成20年7月に新しい照坂トンネル(長さ230m、幅員6.5m)として開通したそうで、照坂トンネルを出て左折すると折八古関線方向、そのまま直進すると国道300号へと抜けられます。



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午前11時50分

市町村道で大磯小磯地区方向へと進みます。
周囲は非常に長閑な農村地帯で、三沢川に沿った山裾には民家がへばりつくようにして建っています。

筆者がこの辺りに来るのは初めて。
県内の方でも用事がなければ来るような場所ではないので、この道そのものを知らない方も多いのではないでしょうか。

午前11時54分

市町村道の終点。

と、ここでカズさんが林道の起点杭を発見!
林道名は地区の名称と同じく大磯小磯線で延長は4723mだそうです。地図ではこの先に峰山という表記を見ることが出来ますが、果たして何処まで通じているのでしょうか。
思いも掛けぬ林道だっただけに少々胸が高まります。



現在地マップ 反対側からの写真 元の写真に戻す

午前11時56分

さてそれでは大磯小磯線へと進みます。
林道の杭に書かれていた幅員は3.0mですが、恐らくそれよりもずっと広いと思います。

午前11時57分

勾配はちょっと大きめでしょうか。
場所によっては九十九折れとなった道を右へ左へと切り返しながら上ります。

午後12時05分

起点から2キロくらい進んだでしょうか。
道横にひっそりと立つ2本目の林道杭を発見!......が、既にボロボロとなっており、林道名の文字を微かに読める程度です。

午後12時12分

標高的には700mくらいでしょうか。
起点が510mくらいだったので、だいぶ上ってきました。
前方の山にはこれから進んでいく道が長く延び、その道は切り返したあと後方の山へと折り返していきます。
山をトレースしていく道のダイナミックさに、もしかして抜け林道?という期待が膨らみます。

午後12時15分

足下にはここまで上ってきた道を長く見下ろし、その東側には富士山が頭頂部だけを覗かせています。
山あいなので特になにかを見通せるわけではありませんが、深い谷や長く連なる山々は見ているだけで極めて爽快です。



大磯小磯線の地図と推定現在地

午後12時17分

南西側に展望の良い景色が広がってきました。
正面に見えるのは、ここまで来る際に通ってきた芝草地区と思われます。
少々霞んでしまったのが残念ですが、遠く南アルプス方向まで見渡せて素晴らしい景色です。

午後12時18分

さて峰山地区へとやって来ました。
峰山地区からは山梨百名山の蛾ヶ岳1279mへと続く登山道が上っています。ここから登ると途中の天狗岩までが約30分で、その先の山頂までは約2時間の行程となるそうです。

午後12時20分

峰山地区の標高は770m前後といったところでしょうか。
周囲には10戸ほど?の民家が建っており、そのほぼ真正面に天狗岩1028.5mを見上げます。
さてこの天狗岩、折八古関線へ行った方なら覚えているのではないでしょうか。折八古関線で下部町側へ下りてくると、八坂地区を過ぎた辺りで天狗の鼻のような尖った形の岩峰を望みます。その岩峰が天狗岩で、折八古関線からみるとちょうど西側にあたります。

八坂地区の折八古関線から見るとこんな感じ。
峰山地区からだと普通の岩峰にしか見えませんが、八坂地区からだとまさに天狗の鼻のように見えます。
ちなみに折八古関線が完成したのは平成になってから。それ以前は車で抜けられるような道はなく、行き交う人々はこの天狗岩を目印に険しい道を歩いたのかもしれませんね。

午後12時19分

さて大磯小磯線の終点です。
途中で「抜け林道か?」と抱いた期待でしたが、残念ながら抜けることは出来ませんでした。
終点は唐突に山腹で終わっており、その最奥部右側からは谷に沿って細い道が天狗岩方向へと上ります。この道が何処へ通じているのかは分かりませんが、或いはこちら側からも天狗岩へ登れるのかもしれません。

午後12時20分

終点から見上げた天狗岩。
頂上まで登っていくことができ、山頂には小さな祠が祀られているそうです。

午後12時22分

しかし意外だったのは、こんな山奥にも関わらず建っている家屋が割と新しかったことや、周辺住民の生活感を感じられたことでした。
一般的に限界集落と言われるような地域には廃屋があったり、荒れた山地が広がっていたりして寂寥感に満ちているものですが、ここにはゲートボール場があったり、集会場があったりと人々の生活感を感じることが出来ました。町から遠く離れたどん詰まりのような場所ですが、考える以上に多くの人が住んでいるのかも?しれません。

午後12時25分

さて林道も終わりここからどうしようか。
ここまでの道がしっかりしていただけに、「本当にここで終わり?何処かに抜けられる道はないのか?」と思っていたところ、「いまは分からないが昔は天狗岩までバイクで行くことが出来た。行けるところまで行ってみては?」という住人の方の話しを訊くことが出来ました。

午後12時26分

ということで天狗岩まで行ってみることに決定です。
勾配の大きな舗装路を上っていくとやがて未舗装路へと変わり、それと同時に富士山が顔を覗かせてきます。

午後12時28分

数百mほど進んだところで樹林帯へ突入。

午後12時35分

走り幅としては1m半くらいでしょうか。
道の両側は全て厚い樹林層になっており景色的なものはなにもありません。

午後12時40分

靴まで埋まる厚い落ち葉とふかふかの土。
勾配も大きくなり徐々にタイヤが食いつかなくなってきました。
以前は行けたのかもしれませんが、現在は路肩が崩れている場所もあり少々厳しそうです
(アタック系の方なら行けるかも?しれません)。

午後12時46分

ということで引き返すことに決定。
入り口へと戻り、ここで昼食休憩としました。

午後12時47分

ここからの景色は非常に素晴らしく、正面に雨ヶ岳1771.7mや毛無山1945.5mといった県境の山々を望み、その右側には早川町の七面山1989mや南アルプスといった山々を見通します。

午後1時25分

昼食後に再び周辺を探索開始。
まず最初は上小磯地区へ上ってみることにしました。
上小磯地区は峰山地区から南西へ約2キロほどの場所にある地区で、地図上だと細い線が更に上部の大山地区へと上ります。

なお同地点には看板が立っており、大磯小磯地区の名前の由来が書かれていました。それによると平安時代後期に相模の国(神奈川県)から小磯某という者が移り住んできたことに由来するそうです。
読むとちょっと悲劇的であり興味をそそられる経緯ではありますが、書くのが面倒なので詳しくはこちらでどうぞ。

午後1時30分

上ること約5分。
残念ながらこちらも上小磯地区で行き止まりです。
終点には5、6戸の家屋が建っていますが、その殆どが廃屋。
ただカズさんが調べたところ洗濯物が干された家屋があったので、「少なくとも1世帯は住んでいそう」とのことでした。



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2008年5月1日

ちなみに上小磯地区の上部に位置するのが大山地区。
こちらも2008年の5月にカズさんと彷徨ってきましたが、県道414号から約3キロほど上っていくとやはり行き止まってしまいます。




途中の分岐路とその終点に建つ廃屋

行き止まり地点には数戸の家屋が建っており、やや細い道ですが上っていくと約30秒ほどで稜線へと行き着きます。
非常に山深い場所でここから見えるのは山ばかり。
人工物が一つも見えない景色にはちょっと感動させられます。
こちらでも住民の方に話しを訊くことが出来たのですが、建っている家屋の中で実際に住んで居られるのはご老人の方が住む家屋一世帯だけのようです。
既に完全な限界集落で、その方がお亡くなりになれば無人の地区になってしまうとのことでした。



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午後1時39分

さてここからは嶺地区へと行ってみることにします。
といっても山を挟んでいるので直通に行ける訳ではありません。
いったん来る際に通ってきた芝草地区や久那土(くなど)地区へと戻り、そこから県道414号へと載って嶺地区へと向かいます。

午後1時46分

久那土の県道414号分岐点。
同分岐点を右折した道が県道414号(写真右)で、この道は四尾連湖へ続く道なので通った方も多いのではないでしょうか。
ただ当日は「土砂崩れのため、この先、通行不能」という看板が出ており、四尾連湖へは県道409号側へ廻り込まなければならないということでした。

午後1時53分

県道414号の嶺地区入り口。
さっそく同地点を左折して嶺地区へ上ってみます。

午後1時54分

道幅は2車線弱といったところでしょうか。
車同士でも擦れ違える広さですが勾配は少々大きめです。

午後1時56分

標高が上がって県道414号を見おろします。
ただ完全な山あいの場所なので、特別になにかを見通せるような景色はありません。

午後1時58分

県道414号から約1キロ。
それまで舗装路だった道が突如未舗装路へと変わります。
直ぐ近くに迫る山と薄暗く狭い沢に、「これは行き止まりだな」という雰囲気が漂います。

午後2時00分

数百mも走ったでしょうか。
案の定という感じで道幅が一気に狭まってきました。
これ以上進むとバイクをUターンさせることも出来なくなるので、ここから先は徒歩で確認に向かいます。

午後2時01分

この辺りの道幅は約1m50センチほど。
一部では路肩が崩れており既に廃道に近い状態です。

午後2時03分

バイクを停めた場所から約100m。
道そのものが消滅しており、その先には沢を渡っていく細い丸太が架かっているだけでした。
地図で見ると西側の山へ続く破線が書かれているので、或いはそちらの方向へ抜けられるのかもしれません。

午後2時16分

嶺地区からは再び県道へと下り、約1.7キロほど南西にある熊沢地区へと向かいます。
地図上では六郷町岩下地区と細い線で繋がっているのですが、果たしてバイクで抜けていくことは出来るでしょうか。

午後2時19分

ん〜、残念。こちらも集落の上部で行き止まりです。
最後は神社の境内へと行き着き、足もとには熊沢地区の農村地帯が広がっているだけでした。




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午後2時51分

概ねの目ぼしいところは探ってみたのですが、残念ながら県道414号沿いには抜けていくことの出来る道はなさそうです。ということで少々距離的に離れますが、ここからは富士川の西側へと渡り鰍沢町周辺の道を廻ってみたいと思います。

写真は宇ノ尾トンネル。
車1台がやっと通れるだけの狭いトンネルで、下部町の樋田地区と六郷町の宮原地区を結んでいます。


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