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トップへ戻る あちこちへ戻る 日向山周辺まっぷ
日向山は北杜市白州町に位置する標高1659.6mの山梨百名山です。花崗岩の砂礫で覆われた雁ヶ原では正面に雄大な八ヶ岳を仰ぎ、その裾野には小淵沢町や長坂町、更には長野県方向の景色が広がります。甲斐駒ケ岳2967mを間近に望む前衛の山としても人気が高く、シーズン中には多くの登山客で賑わいます。
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登山日:2009年10月21日 晴れ
甲府市方面から日向山へ行くには国道20号を長野県方面へと進み、まずは北杜市白州町を目指します。北杜市白州町まで行くと白須地区に「白州中学東」交差点があるので左折して県道614号へと入ります。  交差点の拡大  
なお「白州中学東」交差点の横には道の駅「はくしゅう」が建っています。交差点には交差点名も出ていますが、それほど大きな交差点ではないので、地理に不案内な方はこの道の駅を指標にした方が分かりやすいかもしれません。  現在地マップ     元の写真に戻す  
約700mほど進むと白州中学校へと至り、県道614号はその手前で左へと折れ曲がります。折れ曲がった道は白州中学校の西側を通って国道20号から約900m地点で「べるが通り」へと行き着きます。同地点には「尾白の森名水公園・尾白川渓谷→」という案内板が出ているので、案内板に従い右へと曲がります。※当日は道を間違えました。白州中学校の分岐点は真っ直ぐに行った方が分かりやすいですし距離も近いです。分岐点には「日向山↑」という案内板も出ています。  現在地と周辺マップ     白州中学校前の看板     元の写真に戻す  
べるが通りへ右折すると白州中学校を廻り込むようにして西へと進みます。この道は周囲が開けた非常に気持ちの良い道(写真上左と写真上右)で、暫くは日向山1659.6m、鞍掛山2037m、甲斐駒ケ岳2967mなどを仰ぎ見ながら進みます。べるが通りは約1.4キロの直線路が続いたあとT字路(写真下右)へと突き当たります。ここには案内板(写真下左)が出ているので右へと曲がります。
T字路を右へ曲がると約300mほど先で再びT字路(写真上左)へ突き当たります。突き当たる左手前に案内板(写真上右)が出ているので、それに従い左へと曲がります(ここが先ほどの白州中学校の分岐路を真っ直ぐに来た道です)。2つめのT字路を左折して約700mほど進むとY字路(写真下右)となり、正面に林道の看板と「日向山登山道→」という案内板(写真下左)が出ているので右直進的に進みます。  現在地と周辺マップ     元の写真に戻す  
あとは道なりで分岐するような場所はありません。尾白川林道(写真上左)を進むにつれ標高が上っていき、国道20号から約7.8キロ地点(写真上右と写真下)で登山口となる矢立石へ到着です。駐車場は空き地形式にはなっていませんが、道の横に「日向山登山者駐車場」という看板が出ているので他の車に支障がないよう停めましょう。ただシーズン中はぎっしりと埋まっていることもありますので、行く時間帯には注意した方がいいかもしれません。  駐車スペースの拡大(1)     駐車スペースの拡大(2)  
登り口(写真上左)は、「矢立石 日向山ハイキングコース→」という案内板(写真上中央)が出ているので直ぐに分かります。またその左横には「←錦滝 40分」の案内板(写真上右)が出ており、そのまま尾白川林道を進んで行くと約2.7キロほど先で錦滝側の登り口へと行き着きます。ただ通年閉鎖のゲートが約200mほど先にあるので、そこから先は歩かなければなりません。
入り口の階段を登った先はいきなりの急傾斜です。人気が高い山なので整備はしっかりしていますが、周囲はすべて樹林帯に囲まれているので景色的なものはありません。
登り始めて約4分。登山道の直ぐ右側に石窟がありましたが、これはなんなんでしょうね。炭焼きの跡?それとも石器時代の居住地?なんてことを考えてしまいましたけど結局よく分かりませんでした。
厚い樹林帯(写真上左と写真上右)の中を淡々と登ります。淡々と登ると言っても勾配はかなり大きく、自身のような貧脚では50mほど登って一息、50mほど登って一息の連続でなかなか進みません。登り始めて約13分。前方になにやら「10−1」と書かれた標識(写真下左と写真下右)が出てきました。実はこのあとも「10−2」「10−3」と続いて「10−9」まで出てきます。
上り坂は「10−1」を過ぎると一時的に緩くなりますが、それも束の間で、暫くすると見上げるような階段道(写真下左)が現れます。ここは非常に急な階段道になっており、自身など数分も経たない内に青息吐息です。
急な階段道(写真上左と写真上中央と写真上右)は暫く続きます。登れど登れど続く階段に、「もう登るのやめようかな」などと弱音がチラチラ出始めたころ「10−2」が現れます。取り付けた人の意図かどうかは知りませんが、こういった指標が出てくると「もうちょっとだけ頑張ってみよう」と思うもので、ひと息ついて更に登ります。
木々の間からなのでスッキリと見ることは出来ませんが、「10−2」の標識を過ぎると左手に鳳凰三山(写真上左)?ではないかと思われる山並み(写真上中央)を望みます。またその山裾には白州町か武川町と思われる景色(写真上右)を見通します。ただその景色も直ぐに樹林帯によって見えなくなり、暫くすると右へ左へと九十九折れに登っていく切通し道(写真下左と写真下右)に変わります。
登り始めて約35分。再び前方の木になにかの標識(写真上左)が掛かっており、「もしかして10−3か?」とちょっと期待してしまったのですが、残念ながら「←八ヶ岳」という標識(写真上右)でした。標識のとおり八ヶ岳(写真下)やその裾野に広がる大泉村や小淵沢方向の景色を見ることが出来ますが、こちらも木々を通してなのですっきりと望むことはできません。  写真下の拡大     写真下の四角枠内の拡大  
同地点はちょっとした休憩場所にもなっており、傍らには丸太で造ったベンチ(写真上左)が置かれています。ここから少しの間は稜線に沿った勾配の緩やかな道となり、登り始めてから約38分で「10−3」へと到着(写真下右)です。「10−3」の標識を過ぎると僅かですが、直ぐに左側に白根町や武川町の景色(写真上右と写真下左)が開け、その上には富士山が顔を覗かせます。
景色の見える時間はそれほど長くはありません。谷側が開けた道(写真上左)は直ぐに樹木で閉ざされ、ここからは再び変化に乏しい道を登ります。暫く歩くと道の左側に石塔(写真上右)が現れます。石面には観音像?が彫られており、その前には賽銭箱の代わりなのか小箱が置かれています。この辺りからの上りは一段と厳しくなり(写真下左)、道の両側にはササ原(写真下右)が目立ち始めます。
暫くすると道の右側に景色(写真上左)がチラチラと見え始めます。木々の間からなのでハッキリとしませんが、七里ケ岩を挟んだ奥が小淵沢町、手前が白州町でないかと思われます。そしてその直後、登り始めてから約49分で「10−4」へ到着(写真上右)です。このころになると木々の間にチラチラしていた景色も見えなくなり、ササ原の道(写真下)を登って先へと進みます。
前方の木に、なにやら標識(写真上左)が見えてきました。直前に「10−4」が出てきたばかりなので今度はなにかと見てみると「←富士山」という標識でした。さてどこに............と目を凝らしてみたものの、残念ながら当日は木々に遮られて確認することが出来ませんでした。ただ戻ってきてから地図を確認すると、どうやら見える日には鳳凰三山(写真上右)の左側(写真下)に顔を覗かせているようです。
こちらは右手となる八ヶ岳方向(写真上左)の景色。ほぼ稜線に沿った道なので、この辺りまで登ってくると、右手と左手の景色が時おり交互に顔を覗かせます。そして登り始めて約59分。前方の木に標識が見えて「10−5」へ到着です。
10−5を過ぎた道は再び鳳凰三山や甲斐駒ケ岳といった西側の山並み(写真上)を仰ぎながら進んでいきます。そして登り始めて約1時間5分で「10−6」へ到着(写真下左)。「10−5」から掛かった時間は僅かに約6分という短さです。さてここから暫くは階段道が続きますが、それほど急登ではありません。道もよく整備されており、階段の崩れそうな場所には輪切りにしたタイヤ(写真下右)を埋めて補強してあります。恐らくボランティアの人たちが行っているのでしょうが、大変な作業であり頭の下がる思いです。
登り始めてから約1時間12分。ササ原の中を進んで行くと、前方の木に標識が出てきて「10−7」へと到着です。この区間に掛かった時間は約7分。このあとの「10−8」や「10−9」もほぼ同じペースで通過していくことになります。
さて標高的にはそろそろ1600mを超えてきたと思いますが、この辺りまで来ると道幅が少々狭くなっており、道そのものも切通しのような土壁に囲まれた道を通って進みます。相変わらず景色的なものはありませんが、周囲の木々は適度に手入れされているので薄暗さを感じることはありません。そして登り始めてから約1時間20分。「10−7」から約8分ほどかかって「10−8」へと到着です。
ここまで一貫して上り続けてきた道ですが、「10−8」からは殆ど勾配のない道(写真上)へと変わります。周囲は枝打ちされた木々の下にクマザサが密集(写真下)しており、その中を平坦な道が稜線に沿って西へと続きます。
樹林帯を通してなのですっきりと見ることは出来ませんが、左手には鳳凰三山から甲斐駒ケ岳までの稜線(写真上と写真下左)が連なっており、暫くはこれらの山々を木々の間に見ながら進みます。そして登り始めてから約1時間25分。ここまでずっと続いてきた上り坂が始めて下り坂(写真下)へと転じます。
下り坂となった道は一度は平坦な道となりますが、再び下りへと転じると右へと曲がっていき、カーブを曲がり切ると(写真上)約100mほど先に「10−9」の標識が出てきます。同地点には日向山雨量観測所の計器(写真下左)が建てられており、その手前には説明書きの看板(写真下中央と写真下右)が建っています。それによると同地点は北緯35度48分22秒で東経は138度16分08秒。標高は1650mということだそうです。  日向山雨量観測所と看板(2枚)  
雨量観測所を過ぎた道は上り坂(写真上左と写真上右)へと転じます。上り坂といってもそれほど大きな勾配ではなく、また長い時間は続きません。約5分も進むと分岐点(写真下左)となり、正面の木に「←日向山ハイキングコース」「三角点→」という標識(写真下右)が出てきます。実は同地点が雁ヶ原と山頂の分岐点になっており、左へ曲がると雁ヶ原、右へ曲がると約10秒で山頂です。
登り始めてから約1時間33分。分岐点から約20mほど入って日向山の山頂へ到着です。ただ山頂といってもクマザサに覆われた中に三等三角点が埋設されているだけで、山頂を示す何かがある訳ではありません。また周囲の雑木林で景色もないので、恐らくここに立っても感動は薄いものと思われます。  三等三角点のアップ画像  
ということでさっさと引き上げて先ほどの分岐点から雁ヶ原を目指します。分岐点からは殆ど勾配のない歩きやすい道(写真上左と写真上右)が続きます。暫く進むと路面が白砂の混じった土(写真下左)へと変わり、この辺りまで来ると雁ヶ原が近いことを予感させられます。そして分岐点から歩くこと約5分。それまで覆っていた厚い樹林層が不意に切れて前方(写真下右)が開け始めます。
前方が開け始めた道は最後の数10mが軽い上り坂(写真上左と写真上中央)となっており、その坂を登り切る(写真上右)と一気に前方が開けます。登り始めてから約1時間40分、日向山の最大の見せ場である雁ヶ原(写真下)へと到着です。
雁ヶ原の広さは東西200m、南北100mくらいでしょうか。ここからの眺望は非常に素晴らしく、花崗岩の白砂の先には雨乞岳2036.8m、蓼科山2530.3m、八ヶ岳といった山々を一望に収めます。ちなみに正面は小淵沢町や長坂町の小荒間方向で、そこからは編笠山登山口となる観音平へ県道618号が上ります。地図で見ると県道618号の直ぐ西側が県境なので、日向山から見ると左半分が長野県、右半分が山梨県となるようです。  写真上のパノラマ拡大     写真下左の拡大     写真下中央の拡大  
雁ヶ原は奥へと傾斜しており、その最先端部は大きな斜度となって谷底へ落ち込みます。また周辺には幾つかの岩稜が日向沢に向かって突き出しており、周辺の白ザレ場や奇岩とあわせ日向山特有の景観を創り出しています。
更に奥へ進んだところから見た八ヶ岳(写真上)と、ほぼその位置から進入口方向を振り向いた景色(写真下)。もう少し奥へ行くことができましたが、徐々に傾斜が厳しくなっていくので最先端部までは行く気になりませんでした。なおここからの下山路は登って来た道を引き返すか錦滝コースで下山するかの二者択一となり、錦滝コースで下山する場合は雁ヶ原へ出た地点を左へと(西へと)進みます。
さて雁ヶ原への進入口へと戻ってきました。前述したように、錦滝への下山路は進入口から西へ進みます。西へ進むと直ぐに「日向山1659」と書かれた看板(写真上左)が出ており、その直ぐ先で勾配の大きな下り坂(写真上右)が日向沢の最上部を通って(写真下左)更に西へと続きます。路面が滑りやすい白砂、そして日向沢への落下道(写真下右)ということで、自身と同じような超初心者ではドキドキしてしまうかもしれませんが、慎重に歩けば心配するほどのことはありませんので頑張って進みましょう。
日向沢の最上部を通り終わって振り向くとこんな感じ。雁ヶ原を通しての八ヶ岳がとても綺麗でしたが、少々日が沈んでしまったのが惜しまれます。なおここまでにかかる時間は1分程度で、慎重に歩いても2分はかからないと思います。  写真上の拡大  
さて錦滝へは何処から下っていくのでしょう。実はここには錦滝へ誘導する案内板がありません(在ったのかな?)。前方に伸びる奇怪な岩稜(写真上)を前に辺りをきょろきょろしていると、遥か遠いところに何やら標識らしき立て札。しかしそこまでは物凄い急傾斜で、自身のようなプチ高所恐怖症人間にとっては涙目ものです。  写真上の拡大     写真下左の拡大     写真下右の拡大  
踏み跡があったのでそれほどの心配はしませんでしたが、それでも一歩一歩慎重に下ります。約100mほど下ったところで前方の木に「通行注意」の看板。ここまでで概ね半分の行程が終わり、ここからは真っ直ぐ立て札へと向います。  写真左下の拡大  
やっと立て札の場所まで下りてきました。上から見ると物凄い急坂に感じましたが、実際にはジグザグに下りてくるのでそれほどのことはありませんでした。立て札には「←日向山下山道(錦滝)」の文字。もし下山路でなかったらまた登らなければなりませんので、下山路を示す標識にホッと一安心です。
日向八丁尾根
分岐点から先は急角度の岩稜が上ります。自身のような超初心者では考えるだけでも悍ましい事ですが、この岩稜を登っていくと駒岩2029mへの道となり、その先は大岩山2319.3mを経て鳥帽子岳2594mまで行くことができるそうです。この日向山から鳥帽子岳までの道を「日向八丁尾根」と呼ぶそうですが、分岐点から先の道は非常に険しく、一部では迷いやすい場所もあるそうなので、ある程度の登山経験者でないと大変なようです。ちにみに記憶に新しいところでは2009年7月に日向山へ登った71歳の女性(登山経験は50年だそうです)が遭難したのもこのルートであり、他にも大岩山を越えたあたりでは現在も発見されていない登山者がいるそうです。  当時の新聞記事     元の画像に戻す  
午後4時35。分岐点(写真左)を左へ下って錦滝へと向かいます。ここからの道も非常に急坂(写真中央)なのですが、先ほどと違い明確な下山路と分かっているので安心して下れます。分岐点から約2分。ひとまずながらザレ場の下部(写真右)へと至ります。
沢の広さは10mほどでしょうか。ザレ場が終わった沢は一気に狭くなり(写真上)、そこから先は薄暗い樹林帯の道へと変わります。この辺りでの勾配は殆どなく、沢の右側にできた歩き幅50センチくらいの道(写真下)を通って南へと向かいます。なお写真では沢に水が流れているかのように見えるかもしれませんが、実際には花崗岩が白く写っているだけで当日の沢は水無しの状態でした。
分岐点から下ること約4分。ザレ場が終わって暫くは平坦な道でしたが、ここからは一転して上り坂(写真上左)へと変わります。といってもそれほどの急登ではなく、また上り坂そのものも長くは続きません。約2分も登ると「雁ヶ原30分←→錦滝20分」という標識(写真上右)が建っており、ここからは再び下り坂(写真下左と写真下右)へと変わります。
この下りとなった坂は非常に勾配が大きく、自身などは注意していたにも関わらず2度も足を滑らせ尻もちをついてしまいました。整備されているのでロープも張られているのですが、下手な場所で転倒すると怪我に繋がりかねませんので注意した方がいいでしょう。なおこの辺りまで来ると右下から滝の音が聞こえていると思います。
高さは1mくらいでしょうか、大きな段差をロープ(写真左)に掴まりながら下っていくと、その直後に階段道(写真中央)が現れます。この階段道は非常に急坂なので、転倒すると間違いなく何段かは滑り落ちていくことになるので注意してください。そして分岐点から約27分。錦滝への下山路で最も目に付く階段へと至ります。
この階段は記憶に残るので、ちょっと詳しく書いてあるホームページへ行くと必ずといっていいほど載せてあります。高さは7mくらいでしょうか、鉄の階段が急な角度で下ります。夏場は問題ありませんが、冬場は凍っているかもしれないので注意した方が良いでしょう。
急な階段の先は岩の壁(写真左)になっており、一瞬、「あれ?道は何処だ?」と思ってしまいました。が、その岩の壁の横に道が続いており、ここからは鎖(写真右)に掴まりながら下ります。
分岐点から下ること約32分。ここまで瀑声だけだった錦滝(写真上左)が初めてその姿を現します。そして暫く木々の間に見え隠れする錦滝(写真上右)を見ながら下っていくと、前方の下部になにやら東屋(写真下)らしき物が見え始めます。
道なりにそのまま下っていくと東屋の真裏(写真上左)へと至り、分岐点から36分で尾白川林道(写真上右と写真下)へ到着です。ここには標識が出ているので間違うことはありませんが、東屋から左へ曲がると矢立石方向となり、右へ曲がると不動滝や尾白川林道の終点方向へと進みます。  東屋と標識各種(3枚)  
ただ錦滝ゲート(写真上左)が直ぐ先にあり、そこから奥は非常に荒れています。至るところで落石(写真上中央)が発生しているので徒歩で行く場合にも注意が必要です。なお錦滝(写真下と写真上右)へは東屋の裏を左下へ廻っていくと滝つぼまで下りられます。高さは20mくらいでしょうか?水量が乏しいので瀑布というより白糸の滝といった感じです。【写真は全て2006年9月に撮影】
午後5時18分。すでに周囲は暗くなり始めており、ここからは急ぎ矢立石へ戻ることにします。尾白川林道では黒戸山2253.7mや甲斐駒ケ岳2967mを見ながら進みますが、山が近いので景色としては単調です。そして東屋から約2.4キロ。尾白川林道の矢立石ゲートへ到着です。なお道の駅側から上って来た場合、このゲートが尾白川林道の最初のゲートとなりますので、冬期でもここまでは車輌で乗り入れることが可能です。
ゲート(写真上左)まで来ましたが、バイクを停めた登り口まではまだ約200mほどあるので更に歩きます。そして東屋から約30分(分岐点からだと約1時間13分)ほど掛かって駐車場(写真上右と写真下左と写真下右)へ到着。すでに辺りはとっぷりと日が暮れており、登り始めたときに停まっていた4台の乗用車は帰ったあとのようでした。
10分ほど休憩して再び道の駅へ戻り、これで道の駅「はくしゅう」を起点に一周してきた形です。自宅へ着いたのは午後6時58分。或る程度の服装で出たつもりでしたが、10月も下旬になると意外に寒く震えながらの帰着となりました。

総評
自身のような貧脚だと最初の上り坂がかなり大変でした。「10−1」の看板を目にした時には、もう登るのをやめようかな、などと思ってしまいました。しかしそんな上り坂も「10−4」を過ぎる辺りから徐々に緩くなり、「10−8」からは殆ど勾配のない道へと変わります。運動不足で足腰に自信のない方は、まずは「10−4」までを目標に登られると良いかもしれません。なお当日は遅く出たため誰とも出会いませんでしたが、シーズン中の休日は多くの車が林道に並びます。駐車するまでに時間が掛かるケースも考えられますので、行く際には時間帯を考えて出た方が良いかもしれません。
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