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494 甲斐風土記の丘・曽根丘陵公園 曽根丘陵地帯に造られた広さ40.4ヘクタールの公園
       曽根丘陵公園管理事務所:〒400-1507 山梨県甲府市下向山町1271 TEL:055-266-5854 FAX:055-266-6586 公式HP:http://www.sonekyuryo.jp/

※以前の甲斐風土記の丘・曽根丘陵公園のページはこちらでどうぞ。
甲斐風土記の丘・曽根丘陵公園は甲府盆地の南西部、曽根丘陵地帯に造られた広さ40.4ヘクタールの公園です。園内には上の平遺跡、東山北遺跡、東山南遺跡、岩清水遺跡など多くの遺跡が分布しており、東日本で最大級といわれる甲斐銚子塚古墳や丸山塚古墳など16基もの古墳群が点在しています。県立考古博物館や風土記の丘研修センターで学習や土器作りを体験できる他、様々な広場や自然遊歩道が整備されており多くの人々が憩いの場として活用しています。※ このページでは複数日の写真を使っています。
入り口は幾つかありますが、車で行くなら北側の門間地区側か南側の下向山地区側から入るのが簡単だと思います。ちなみに今回は北側の門間地区から上っており、国道358号の「甲府南IC入口」交差点の約100mほど手前を南へと入ります。同地点には「門間」バス停が立っており、車なら約1分も上っていくと風土記の丘・研修センター前へと至ります。※正門入り口からの道は門が閉まっているので車では上れません。  現在地と周辺マップ     元の写真に戻す  
駐車場は第1駐車場から第5駐車場まであり、いずれも広い駐車場なので停めるのに苦労はしないと思います。さて今回は丘陵部上部にある第三駐車場へバイクを停めて、南東側に広がる芝生広場や方形周溝墓広場へ行ってみたいと思います。芝生広場の入り口には時計台が建っており、中へ入ると幾つものベンチやテーブルが設置されています。当日は春の日差しが燦々と降り注ぐポカポカ陽気。入り口のハナミズキが満開でとても綺麗でした。
芝生広場は東西に長く続いており、入り口から最奥部までは300mくらいあるでしょうか。こちらにもベンチや四阿が幾つも並んでおり、当日は犬を連れて散歩する家族連れやボール遊びをする子供たちの声で賑わっていました。
芝生広場を抜けていくと上の平遺跡の方形周溝墓へと至ります。同地点の方形周溝墓は弥生時代後期後半から古墳時代前期初頭にかけての墓群だそうで、スポーツ広場建設の際に発見し、1979年から1998年にかけ7度の発掘調査が行われたそうです。東日本では最大級であり、現在は128基のうちの35基が復元されているそうです。  上の平遺跡の解説看板  
方形周溝墓の中は芝生が張られており、レンガと芝生防護材で迷路形式に散策路が巡らされています。広さは50mx100mくらいでしょうか。最奥部は四阿の建つ入り口広場となっており、その先の階段を降りていくと公園の南側正面へと行き着きます。 ここまでの経路と現在地マップ 
こちらが風土記の丘・曽根丘陵公園の南側入り口。国道358号から入ってくると目立つ位置に看板が出ているので直ぐに分かります。道路を挟んだ南側が第2駐車場になっているので、こちらから入る場合でも車を停めることができます。
さてここからはいったんバイクを停めた第3駐車場へと戻り、風土記の丘・曽根丘陵公園の目玉である銚子塚古墳や丸山塚古墳へ向かってみたいと思います。同地点の標高は340m前後。それほど高くはありませんが、北側に子ども用の遊具施設や野外研修施設の建つ遊具広場を見下ろし、その向こうには山梨市や甲州市の景色が広がります。  写真下の拡大  
バイクを置いた第3駐車場場所まで戻ってきました。そのまま歩いて行っても良いのですが、今回は時間がないので遊歩道の入り口となる第5駐車場までバイクで向かいます。といっても第3駐車場から第5駐車場までは数100m程度。バイクならあっという間に到着です。 ここまでの経路と現在地マップ 
第5駐車場へバイクを止めたあとは徒歩で銚子塚古墳や丸山塚古墳へ向かいます。道幅2mくらいの遊歩道が丘陵地帯の北西斜面に続いており、途中では稲荷塚、物見塚、鍋弦塚などの古墳郡を見ながら下ります。
第5駐車場から下ること約15分。木立ちを通した前方に銚子塚古墳が見えてきました。同地点の標高は260m前後で第5駐車場とは80mくらいの標高差があります。全舗装の歩きやすい遊歩道ですが、坂道になっているので足腰の弱い方だとそれなりに大変かもしれません。  写真上のパノラマ拡大  
銚子塚古墳は4世紀後半に造られた、当時では東日本最大級の前方後円墳だそうです。一帯は緑が溢れる自然豊かな古墳広場になっており、長く延びた遊歩道沿いには休憩用ベンチや四阿があちこちに設置されています。  現在地と経路マップ  
銚子塚古墳の大きさは全長169m、後円部径92m、高さ15m。階段が造られているので墳丘上に登ることができ、その後円部には長さ6.6m、幅93センチ、高さ1.35mの竪穴式石室が造られていたそうです。  銚子塚古墳の説明看板  
銚子塚古墳の北東側に視線を向けると丸山塚古墳を望みます。銚子塚古墳よりはやや小さいもののその大きさは直径が72mで高さが11m。山梨県では最大の円墳だそうです。 写真上右の 丸山塚古墳を拡大  
丸山塚古墳へは銚子塚古墳の前方部分まで行くと階段がありそのまま丸山塚古墳へと進めます。丸山塚古墳が造られたのは5世紀の初めで、銚子塚古墳と同じく国の指定史跡になっているそうです。  丸山塚古墳を解説した看板  
丸山塚古墳の頂上は台形状に拓かれておりその墳頂径は9m。こちらでも長さ5.5m、幅1.05m、高さ85センチの竪穴式石室が見つかっており、中からは鏡、武器、装身具など多くの副葬品を出土しているそうです。
丸山塚古墳の北側駐車場↓
ちなみに丸山塚古墳の北側には駐車場が設けられています。駐車できる時間帯は午前8時から午後6時までに限られていますが、こちらから入ると丸山塚古墳や銚子塚古墳、一帯に広がるその他の古墳群へそのままダイレクトに行くことができます。  現在地まっぷ     元の写真に戻す  
古墳広場の先には更に遊歩道が続いており、そのまま奥へと進んでいくと日本庭園のある広場へと行き着きます。ここには四阿やベンチが備え付けられており、奥には日本庭園を模した水車小屋や池などが造られています。   日本庭園案内図  
日本庭園を更に奥へ進むと県立考古博物館・山梨県埋蔵文化財センターが建っています。遺跡からの出土品を展示しており、年に何回かは考古学講座や体験学習などのイベントを行っているそうです。県立考古博物館・山梨県埋蔵文化財センターの先は正面駐車場で、単に県立考古博物館や山梨県埋蔵文化財センターへ来るだけなら同駐車場へ停めるのが一般的です。なお地図では同駐車場から丘陵上部まで車道が続いていますが、車輌は入り口のゲートで通年通行止めとなっているので注意してください。  ここまでの経路と現在地まっぷ     正面入り口のゲート     元の写真に戻す  
そろそろ日も西に傾いてきたのでここからは県立考古博物館・山梨県埋蔵文化財センターの横から第5駐車場へ戻ることにします。戻る途中には5世紀初期に造られたという「杯塚」や「かんかん塚」、「岩清水遺跡」などがありそれぞれの墳上へ登ることもできます。  岩清水遺跡の看板  
今回は時間の都合もあり全てを廻ることは出来ませんでしたが、この他にも大規模な方形周溝墓の東山北遺跡や、二重構造の石室をもった大丸山古墳などがあります。丘陵地帯なので多少のアップダウンはありますが、一般的な脚力な方なら汗ばむ程度で、時間的にも2時間から2時間半ほどで全てを廻れてしまうと思います。園内は綺麗に整備された自然たっぷりの公園で、第1駐車場以外は駐車の時間帯制限もありません。夏場の夕方に夕涼みを兼ねて廻ることも可能なので、晴れた日にでも緑あふれる自然公園を散策してみては如何でしょうか。
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