2016年5月上旬 大月市、都留市あたり ページ2
  (穴沢、黒野田、入道沢、大蔵大鹿、大鹿林道)
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ここからはページ1の続きです。

国道20号から10mも進むとチェーンが張られていて、一見しただけでは入れないように思えてしまいます。しかしこのチェーンは左側のフックで留められているだけで鍵が付いていません(写真の黄色丸印部分)。

引っ掛けるときに多少の力が要りますが、脱着そのものは簡単なので外して中へ入ります。もちろん入ったら元に戻しましょう。

チエーンの奥に進むと滝子川に沿って進んでいき、約50mほど先でJR中央線の橋梁下を潜ります。

JR中央線の先では更に中央自動車道の橋梁下を潜っていき、約400mほど進むと「悲しみの森」という場所に行き着きます。

ネーミングがあれなのであれっぽく感じますけど(あれってなんじゃい)、だからといって特別に何かがあったという、いわくつきの場所、ではないようです。

まぁ一言で言うと、植樹から50年が経ち伐採期を迎えた木々が木材として生かされずに悲しんでいる。森林は大切だ。森林の為に出来ることを皆で一緒に考えていこう!という啓蒙の意味を込め付けられたネーミングのようです。このような場所は滝子川沿いに5ヶ所あり、トレイル・山の小道、として大月市が管理しているそうです。

国道20号から約600m。滝子川沿いの川原へやって来ました。

同地点は二又路になっており、本線は右へと曲がって滝子川へと進みます。ただここには橋がありません。橋がないので川渡りになりますが、水深は10センチくらいしかないので問題になることはないでしょう。

川を渡ると平成26年3月に完成したばかりだという透過型の砂防ダムが現れます。

この砂防ダムは長さ200mで高さは14.5m。見た目にも巨大で完成までには6年の歳月を費やしたそうです。

砂防ダムを横目に滝子川に沿って進みます。

国道20号から約1.2キロ。等分の分岐路へと行き当たります。本線は右ですが、左の道へ進むと白岩大権現神社へと続きます。

分岐路を右折すると程なく林道大鹿線の看板が現れます。ちなみに昔は川渡りの場所からここまでの道を「作業道滝子川線」と言っていたのですが、砂防ダムの工事で道そのものが付け替えられてしまったので現在は何と言うのかは知りません。

林道の看板を過ぎると直ぐに未舗装路が始まります。

正面に滝子山方向を見ながら進みます。路面は極めてフラット。大きな段差もないのでオンロード車でも問題なく走れそうです。

国道20号から約1.7キロほど進むと滝子山への登山口が現れ、ここから山頂までは約2時間30分の行程だそうです。なお左側には駐車スペースが設けられており、数台くらいの車なら停められそうです。

路面は概ね未舗装路のままですが、断続的に短いコンクリート路が現れます。

権現橋までやって来ました。滝子川の上流部には何層にも渡って砂防ダムが築かれています。

こちらは権現橋の下流部。沢を下って行くと白岩大権現神社や先ほど通ってきた巨大な砂防ダムへと行き着きます。

現在の位置はこの辺り。

正面に峰の山。大鹿林道はこの山を中心に回っていく林道です。ただ見える場所というのはそれほど多くなく何ヶ所かに限られます。

左手には初狩方面の町並みが広がります。正面は天狗岩の採石場で黒野田林道からも見えていた場所です。
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黒野田林道から見た採石場と初狩町はこんな感じ。
下の写真の拡大

さて峰の山を半周してきてほぼ真裏にきました。

直線距離だと峰の山までは350mほどしかないのですが、樹林帯に遮られているのでその山影を見ることはありません。

代わって左前方に見えてきたのは棚洞山と、お坊山。大鹿林道の終点で接続する大蔵沢大鹿林道が向かう方角です。

柏木沢橋を過ぎると直ぐに切り通しの道となって暫くは厚い樹林帯の道が続きます。

大鹿林道も5分の4が終わって残り約1キロ。前方にはこれから向かう入道山、棚洞山、お坊山が大きく見えてきました。

左手には峰の山。この山の真反対側が入ってきた起点です。

樹林帯の道を下ります。

残り約100mくらいの場所で林道の看板が現れます。

そして最後は大鹿川に突き当たる形で終わります。右側の側壁上には大蔵沢大鹿林道の終点杭があり、正面にも同林道の看板が建っています。
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同地点を左折すると約2キロで国道20号の石井工業へ至りますが、今回は右折して大鹿川沿いに大蔵沢大鹿林道へ進んで行きたいと思います。

終点杭から約200mほど進むと大鹿橋となり、左手に沿っていた大鹿川は右手へと移ります。

コンクリートの舗装路は約300m地点から未舗装路となりますが、13年前は終点杭からずっと未舗装路だったので多少なりとも舗装化が進んだようです。

再びの舗装路。断続的に舗装路と未舗装路が繰り返されます。

浜立山1482mの南側斜面。大鹿川を挟んで一気にせり上がっていく斜面は非常に急峻です。

終点杭から約1.6キロ。大鹿峠への登り口までやって来ました。13年前はここで道が途切れて終っていたのですが、現在は更に道が続いています。

13年前の同地点。

ちなみに大鹿峠というのは大鹿山とお坊山の中間に位置する1125mの峠です。将来的な大蔵沢大鹿林道は大鹿峠の手前で東へと進路を変え、オッ立を南から回りこんだあと北へと向かい大谷ケ丸1643.8mへ抜けさせるようです。

さてさて何処まで延びたのでしょうか。時間帯もそろそろ厳しくなってきましたが行けるところまで行ってみたいと思います。

正面に見えるのは棚洞山の山腹。折り返しながら上っていく道に、かなり延びたな、とちょっと期待してしまいます。

先ほど前方に見えた道へ上っていきます。写真ではまだ明るく見えますが、実際には薄暗くなってきており写真も手振れしてしまいます。

このあと直ぐに上段の道へと切り返します。

切り返した後は北西へ向かいます。
入り口付近では非常に峻険に見えた浜立山の山腹も徐々に目線となり、その左側にはトンネルで貫いて行くことになる本谷ケ丸が頭だけ覗かせています。

おっと小規模な崩落。右側が垂直落下の崖なので右に倒れないよう慎重に進みます。

標高が1000mを超えてきて谷側が開けるようになって来ました。

対面には切り返してきた道が長く延び、その先には峰の山や天狗岩の採石場といった景色を望みます。残念ながら当日は霞んでいて見ることが出来ませんでしたが、空気が澄んでいれば都留市方面の山々まで見渡せるのではないかと思います。

ようやく景色が開けてきたところですが、最後は唐突にやってきて、左カーブを曲がり終えた瞬間に道が途切れて終わります。

同地点は終点杭から約3.1キロ。13年前に比べると約1.5キロほど延びたようです。んー、13年で約1.5キロ......

ちなみに大蔵沢大鹿林道の起点は何処かというと、甲州市大和町の県道218号にある天目山トンネル南側出口近くにあります。

大和町側の林道はハマイバ丸1752mの西側山腹を縫っていくダイナミックな道ですが、残念ながら現在は通行止めになっていて入ることは出来ません。

標高が上がると南側に富士山、西側に甲府盆地の街並みを望むといった素晴らしい展望が広がります。

尾根直下を掘り抜いた大蔵沢第二トンネル。
平成13年3月に完成した長さ222mのトンネルです。

大蔵沢第二トンネルの位置。標高は1370m前後のようです。

このあとの道筋としては、本谷ケ丸の直下をトンネルで抜けさせて大月市側と繋げる計画のようです。ただ大和町側は約8キロで工事が止まっているようで、これは2004年当時と大して変わっていません。また大月市側も13年で1.5キロしか延びていないので、果たして繋がるのかどうなのかは微妙な情勢です。完成すれば山深くて景観豊かな林道になると思うのですが、残念ながらこのペースだと自身がバイクへ乗っている内に完成することはないと思います。
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さてすっかり暗くなってしまったので急ぎ帰路へ就きます。

国道20号まで戻ってきました。突き当たる場所の両側は石井工業(株)で、横断歩道の先には富士急行バスの「原入口」バス停が立っています。こちら側から入るときにはこれらを目印にすると良いでしょう。

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蛇足ですが、先ほど回ってきた大鹿林道の開設工事にはこの石井工業も携わったようです。

国道20号を右折して約2.3キロ。JR中央線の笹子駅へ到着です。
行きはここから穴沢林道へと進み、黒野田林道、入道沢林道、大鹿林道、大蔵沢大鹿林道と回ったのでこれで1周してきた形です。

最後は石和温泉郷駅前のスーパーで買い物をして自宅への帰着は午後8時半ころとなりました。
時間が許せば遅能戸方面へも行ってみたかったのですが、それは流石に欲張り過ぎだったようです.......というか話しにならないくらい足りてないし.......
まぁ林道の季節はまだ始まったばかりです。今よりも日が長くなるころを見計らってまた行ってみたいと思います。

はい、いつものように中途半端な終わり方ですが..........(了)

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