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238 諏訪の森公園/富士パインズパーク(富士吉田市下吉田)

諏訪の森公園/富士パインズパーク(以下、富士パインズパーク)は富士北嶺に造られた自然公園で、アカマツを中心とした諏訪の森地帯に造られていることから富士パインズパークという愛称で親しまれています。アクセスは鳴沢村方向からだと国道139号を東進して、富士吉田市にある富士浅間神社の「神社東」交差点を南へと右折します。道交差点には信号機がありますが、「神社東」という標示板などはありません。ただ「富士北嶺公園、富士パインズパーク、富士吉田口登山道→」という大きな立て看板(写真左の丸印)があるので分かると思います。国道139号を右折した道は県道701号となり正面に大きな富士山を見ながら進んでいきます。道は一本道なので間違うようなことはありません。道なりに進んでいくと約1.1キロ(写真中央)で富士パインズパークの看板(写真右)が立っています。※ここまでの道筋は林道滝沢線と同じですのでそちらも参照してみてください。
広さ14ヘクタールの敷地内には芝生広場やバーベキュー広場、健康ウォーキング用の散策路などが整備されており、中でも樹齢300年を越えるアカマツ林は他に類を見ないほどの美林といわれているそうです。
園内に入って真っ先に目につくのが芝生広場です。この芝生広場は軽い上り勾配になっており、上段には更に広い芝生の多目的広場が広がっています(後述)。あいにく逆光と薄い雲で冴えませんが、快晴の青空の下では素晴らしい富士山が正面に望めます。
芝生広場の前をそのまま約100mほど進んでいくと駐車場(写真中央)へと行きつきます。それほど広い駐車場ではありませんが50台を収容できるそうです。管理事務所は駐車場の直ぐ脇にあり、公園の案内板も同じ場所に設置されています(写真右)。ここをクリックすると周回した道順の案内板を表示します。
管理事務所の奥にはトイレや自動販売機があり(写真左)、更に奥へ進んでいくとアカマツ林の中に遊歩道が続いています(写真中央)。この遊歩道は1周すると1.1キロあり45キロカロリーを消費できるそうです。遊歩道には道順を示した案内板が各所に立っており、順路に沿って進むと直ぐに小さな池となり水鳥が羽を休めています(写真右)。
2m幅くらいの道の周囲には鬱蒼としたアカマツ林が広がっています。このアカマツ林は約300年ほど前の江戸寛永年間に防風と雪代除に植林されたものだそうです。その後も植林が重ねられて今では樹高25mから38mもの巨木に育っており、中には当時からの樹齢300年を越える古木もあるということです。さて全行程の3分の1ほど進むとバーベキュー広場(写真中央と写真右)が現れます。標高が900mもあるので夏場でも涼しく、アカマツ林の中で森林浴をしながらバーベキューが楽しめます(要予約)。この広場には四阿があり、道ひとつ隔てた横にはトイレも設置されています(当日は使えませんでしたが)。
遊歩道は順路に沿って進むと1.1キロの距離ですが、途中には交差する道がありショートカットすることもできます。交差する各所には標識(写真左)が出ているので間違うことはないでしょう。全行程の3分の2ほど進むと新田次郎の石碑が現れます。新田次郎は長野県の出身ですが山梨県との縁は深く、富士山を題材とした「富士山頂」や「強力伝」などの山岳小説を執筆した他、1966年までは気象庁測器課長として富士山レーダードームの建設にも従事していました。さて新田次郎の石碑を過ぎると青々とした芝生の中を南へと向かいます。
芝生と赤松林に囲まれた遊歩道を進んでいくと四阿のある広場へと行きつきます。周囲にはフジザクラやレンゲツツジの群生地になっているらしいのですが、当日は冬なので当然ながら咲いていませんでした。
この遊歩道は入った場所から約200mほど南へと出て、最初の芝生広場へと突き当たります。写真の正面に木が見えますが、入り口はその木の向こう側にあたります。1.1キロですからゆっくり歩いても20分もあれば1周出来てしまうでしょう。
さてアカマツ林の遊歩道から多目的広場へと進みます。前述しましたが多目的広場は最初の芝生広場の上段にあり、こちらにも芝生が敷き詰められています。芝生広場は軽い勾配を伴っていますが、多目的広場は平坦なので球技にも適します。一辺が100mほどなので広大というほどではありませんが、晴れた日には芝生の上でゴロ寝する人々の姿も見かけます。
最後は多目的広場から芝生広場へと下って元の場所へと戻ります。あいにく途中から陽が陰ってしまったため写真では緑の美しさが表現できませんが、実際には非常に綺麗な芝生です。アカマツ林の遊歩道から多目的広場まで、全てを回ったとしても40分程度で1周してしまいます。それほど広いという公園ではありませんが、自然の中でのんびりとした時間を過ごすには適した公園です。
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