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 254 甘利山(県道613号〜甘利山)  場所:山梨県韮崎市 ページ2 
さて、ここからはページ1からの続きです。板敷きの通路は約100mほども続くでしょうか。板敷き通路が終わった道は直ぐに左へと大きく曲がっていき(写真左)、その先は再び階段道(写真中央)の遊歩道が続いています。ここまで来ると残りは約100mほどとなっており山頂も間近です。後ろを振り向くと先ほど通ってきた道や、起伏の少ない台地(写真右)が背後に広がっています。
1分ほど最後の階段道を登っていくと甘利山の山頂(写真左)へと到着です。山頂には「甘利山山頂、標高1731m」と書かれた看板があり、その横には山梨百名山の標柱(写真右)も立っています。当日は四阿のある展望所へ行ったり写真を撮りながらだったため約30分ほど掛かりましたが、普通に歩けば20分ほどで登頂できるのではないでしょうか。
山頂は台地状の平坦地となっており、約15m四方が円形に切り開かれています。南東に目を移すと静岡県との境界に跨る毛無山1945.5mが富士山の右に見え、南東から北西にかけては甲府盆地を通して御坂山系や大菩薩山系といった山並みが広がります。
また北側に視線を移すと秩父山系から八ヶ岳、背後の西側には御所山1892.4mや千頭星山2138.5mなど南アルプスの雄大な景色が前面と併せ360度のパノラマとなって広がっています。また同山頂の西からは千頭星山への登山道が延び、南には県道613号で通ってきた椹池(さわらいけ)への登山道などが延びています。
この千頭星山への登山道を行けば奥甘利山1843mや大西峰2030mを経由して約2時間10分で千頭星山へ行くことが出来、椹池への登山道を進めば大笹池や椹池へ約1時間で行くことが出来るそうです(詳しくは下の周辺案内板を参照)。大笹池は夕霧の泉とも呼ばれ、底が見えるほど高い透明度の泉にはヤマメ、カジカ、サンショウウオなどが生息しているそうです。またここには大蛇伝説が残っているそうで、こちらは白鳳荘に立つ看板に詳しく表記されているので併せて掲載しておきます。
山頂の切り開かれている場所自体は15m四方ですが、その周辺も平坦な台地が広がっています。周囲をグルッと廻っても10分程度で廻れ、草木もそれほど深くありませんから散策してみるのもいいかもしれません。6月のレンゲツツジが咲き誇る季節には大変な人出で賑わうそうですが、当日は登頂から下山まで誰ひとり会うことがなく静かな山行となりました。
ゆっくりし過ぎたため甘利山の東斜面となる遊歩道は少々日が暮れて陰ってしまいまいましたが、ここからは下山して、登ってくる際にあった分岐点(写真右)を下りることにします。分岐点は山頂からだと約400m。今度は下りなので10分もかからず分岐点へと至ります。
登った側の道と違い、こちらは一面クマザサに覆われた道となっています。一部では高い場所もありますが、クマザサの背丈は概ね1m程度でしょうか。日が陰ってしまったのでやや薄暗さを感じる写真となってしまいましたが、周囲は綺麗に整備されており実際には緑の薫る爽快な道となっています。
分岐点を約6、7分も下っていくと前方が開けだし「つつじ苑」の屋根が直ぐに見え始めます。登っていった道に比べると道幅が50センチから1m程度とやや狭く、勾配も僅かに大きく感じますが、時間的にはどちらの道を通ってもさほど変わりません。最後は入った場所と同じ「つつじ苑」の横に出て終わります。
山頂に長く居たので駐車場へ戻ってくるころにはすっかり暗くなっていましたが、往復に要した時間は40分程度だったと思います。甘利山は誰でも簡単に登れる山ながら自然タップリで眺望も抜群。晴れている日に行ってみては如何でしょうか。

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