トップへ戻る あちこちへ戻る ページ1へ移動 | |||
256 岩殿山 (ページ2) 場所:山梨県大月市 | |||
ここからはページ1の続きで、中継所の建つ本丸跡地から四阿の建つ兵舎跡地や展望所となっている南物見台へと向かいます。兵舎跡地は本丸跡地の約150mほど東に位置します。途中には用水池への分岐道もあり、南へと下っていくと亀が池や馬洗池があるそうですが今回は寄っていません。 | |||
用水池へと下りる一帯は本丸と兵舎跡地のほぼ中間点に位置します。周辺は最も面積が広かったことから戦国時代には馬場としても用いられていたそうですが幅は20mほどしかありません。その先は軽く上っており、四阿の建つ兵舎跡地へと続きます。 | |||
兵舎跡地は南物見台の直ぐ東側に位置し、現在は休憩用の四阿が設置されています。南側正面には菊花山643.7mが市街地から迫り上がり、背後には馬立山、御前山、神楽山などが控えます。 | |||
南物見台は兵舎跡地より僅かに高い場所に位置します。ここには山梨百名山の標柱や漢詩で書かれた乃木希典(明治時代の日本陸軍大将)の詩碑が建っており、また岩殿城の成り立ちの書かれた看板や城郭の案内図などが設置されています。
|
|||
東西南北360度を見渡せる景勝地ですが、圧巻はなんといっても南側に広がる大月市の絶景です。同地点は岩殿山のシンボルでもある鏡岩の真上に位置し、上から見るとまさに断崖絶壁となっています。転落防止用の柵がなければとても先端には立てないことでしょう。眼下には山中湖を水源とする桂川が右から左へと流れ下り、真下には南側から登って来ると途中で立ち寄ることになる丸山公園(ふれあい館)など一望です。 | |||
南物見台からは更に西へと道が続き、約50mも進むと分岐路(写真左)が現れます。真っ直ぐ進むと西端部へと至りますが、左へと進むと階段道(写真中央)となり丸山公園(ふれあい館)へと下りていくことができます。下りていくと直ぐに巨石を利用した城門の揚場戸跡(写真右)があり、更に下っていくと落城の道と言われる、兜岩や断崖絶壁上を進む稚児落しへの分岐路があるそうです。しかし両所とも1時間以上かかるということで今回は寄ってきませんでした。 | |||
分岐路を丸山公園側へと下らずに、そのまま西へと向かいます。一帯は稜線上となっており数メートル幅の台地状の道からは南側も北側も見渡せます。賑やかな南側に対し、北側(写真右)は小和田、井山、上畑倉といった地区の民家が疎らに点在しているだけで少々寂しい景色です。 | |||
四阿の建つ南物見台から150mほどでしょうか。西端部にはかつてあった大露頭(岩頭)の看板と木製の柵があり、その先は断崖絶壁となって崖下へと落下しています。転落防止用の柵がないので迫力という点では南物見台より大きいかも知れません。 | |||
西端部と書きましたが、実は以前までは更なる西に大露頭の岩頭があったそうです。西物見台とも円通寺の修行僧が使っていた修行場とも言われているそうですが、長い年月に風化が進み崩落の危険が増したため破砕撤去工事を施行して平成11年3月に工事を完了したそうです。現在でも撤去跡に下りていくことが出来ますが相当な急坂で多少の危険も伴います。
|
|||
今回は写真を撮りながらのため全行程(往復)で2時間ほどかかりましたが、健脚の人なら1時間もかからず往復できるのではないでしょうか。急登な階段道が多いので少々大変ではありますが山頂からの景色は絶景!岩殿山から更に西へと足を伸ばし兜岩や稚児落しへ廻るのも一考かと思います。 | |||
トップへ戻る あちこちへ戻る ページ1へ移動 |