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276 千代田湖と湯村山を結ぶ遊歩道 〜景色の良い爽快な尾根道を歩く〜
写真は3月15日のものを主に使っていますが、その他にも複数日に渡っています。
千代田湖と湯村山446mを結ぶ遊歩道へ行くには、まず千代田湖の南東側に位置する白山へと向かいます。千代田湖から白山への登り口は5ヶ所くらいありますが、今回は最も景色の良い千代田湖の南東側から入ってみることにします。同地点は千代田湖を周回している道の東岸にあたり、和田峠側からだと約700m、武田の杜側からだと約100mほどの場所に位置します。入り口には「白山の森入り口」という案内板が出ており、そこから南東側へ1.5車線ほどの未舗装路が上っています。2輪はこの道を上れますが、4輪は展開場所もなく駐車スペースもありません。周辺に定められた駐車場は特にありませんが、千代田湖沿いに幾らでも駐車できるので4輪の場合は湖畔に停めて登りましょう。地図は上部メニューの「遊歩道マップ」でどうぞ。
千代田湖から未舗装路を約50mも上っていくと車止め(写真左と写真中央)となります。ここから遊歩道となるのでバイクもこれ以上は入れないので後は徒歩で進みます。車止めから数十mも進むと階段道となり、やがて「←白山神社」と書かれた標識(写真右)が現れます。白山神社(八王子神社)というのは遊歩道のピークに建立されている神社なので標識に従い進みます。
階段道を上りつめるとT字に道が分かれます。同地点には「←鳥獣センター・湯村山/健康の森→」と書かれた標識(写真左)が立っており左へと進みます。左へ進むと直ぐに白砂の道となり、やがて岩の露出した斜面(写真中央)が現れます。斜面といってもここも遊歩道の一部となっており路面はしっかりとしています。やや急な上り坂ですが頑張って登りましょう。登り切ると緩い上りの尾根道となり(写真右)東へと進みます。
右手(南)には木々を通してですが甲府盆地が広がっており、逆の左手(北西)には千代田湖(写真左)を通して下帯那町や上帯那町方向の景色が広がっています。千代田湖は1周2.5キロほどの農業用の人工池で、釣り人に人気があり休日には数多くの人々で賑わいます。さて千代田湖を見ながら進んでいくと白砂に続く階段道(写真右)が現れます。
階段道を登り詰めると再び岩の露出した道となり、更に進んでいくと斜面を登っていく道と平坦に続いている道の二手(写真左)に分かれます。遊歩道には数多くの分岐道がありますが、その多くが繋がっています。この分岐路もどちらに進んでも構いませんが、今回は斜面を登っていく右の道へと進みます。やや急な上り坂ですが、30秒も登っていくと見晴らしの良い場所(写真右)へと至ります。
ここからの景色は非常に素晴らしく、右手(西)の韮崎市方向から正面の市川大門町方向。更には甲府市中心部から左手(東)には八代町方向までの景色が爽快なパノラマ風景となって広がっています。ちなみ正面やや左、下側の黒ベタになっている山がこれから進んでいく湯村山となっています。千代田湖から同地点まで要する時間はゆっくり登ってきても6、7分ほどで着くことができます。とても手軽なので、ここまでだけでも登ってみては如何でしょうか。
展望の良い場所を更に数分ほど東進していくと再び岩肌の斜面を登ります。やや急な上り坂ですが、やがて前方に八王子神社の裏手(写真左)へと行き着き、その横を廻りこむように進むと神社正面(写真右)へと至ります。同地点が遊歩道に於ける最高地点で標高的には625m前後のようです。南側には甲府盆地が広がっていますが、木々が邪魔をするためスッキリと望めないのが残念なところです。また同地点には「←健康の森800m10分/鳥獣センター1.5km25分、湯村山2.2km40分→」という看板が立っています。
八王子神社からは一気に下っていきます(写真最左)。10mも進むと左へと延びる分岐道(写真左2)があり、分岐道を進むと千代田湖を見下ろす四阿へ行くことができます(約10分)。今回は湯村山へ行くので真っ直ぐに進みますが、分岐点から先は急勾配の階段道(写真左3)です。階段道の途中には非常に景色の良い展望場所(写真最右)があり甲府盆地を望みます。
ここからの景色は右手に南アルプス市、正面に市川大門町方向、左手には境川村の坊ヶ峰や八代方向が広がります。また足下にはこれから進んでいく道や、遊歩道の途中に建つ四阿などを見下ろします。なおここからの夜景は非常に素晴らしく、同地点までは15分もあれば行き着けますので見に出かけても面白いと思います。
急な下り階段道(写真左)は更に続きます。階段道といっても天然の岩を荒削りしただけなので、場所によっては50センチもの段差があります。雨の日などでは滑りやすいので注意して進みましょう。さて約1分も下っていくと四阿(写真左2と写真左3)が現れます。基礎がコンクリートうちされた立派な四阿で、これだけの資材を運び込んだ労力には感心してしまいます。中にはイスやテーブル、登山記念用のノートやエンピツ(写真右)などが備え付けられています。四阿からは広がりのある甲府盆地を望み、休憩場所としては最高の場所となっています。
四阿からは短い下りのあと短い上りとなり、このとき後方に視線を向けると八王子神社のピーク(写真左)を含めてこれまで歩いてきた道のりを長く望みます。ここからは再び一気に下って南へと向かいます。岩場の大きな段差(写真中央)や歩き幅50センチにも満たない場所(写真右)もあるので注意して進みましょう(といっても普通に歩けば危険なことは全くありません)。
岩場の段差道を下っていくと直ぐに階段道(写真左)となり、約30秒ほどで下り切ると尾根道となって周囲が開けた場所(写真中央)へと行き着きます。開けているといっても木々が周囲を覆っているので景色的には冴えませんが、同地点には休憩用のベンチや「←鳥獣センター・湯村山/千代田湖・健康の森→」と記された標識、その他には周囲の地図を載せた案内板(写真右)などが立っています。
開けた場所からは尾根上の緩い下り坂となり、約1分ほど進むと左へと延びる分岐路(写真左)が現れます。ここには標識が立っており、分岐路を左へ下っていくと鳥獣センターや県道104号(県道までは5分から6分ほど)へと続きます。なだらかな下り坂(写真中央)は更に1分ほど続きますが、下りの終点からは上りの階段道(写真右)へと変わります。
ここからは暫くは幾つもの上り階段道(写真左と写真中央)が続きます。右へ左へと切り返しながらの九十九折れとなっており、往路としては最も厳しい坂道となっています。が、それも5分ほどで、厳しい階段道を上り詰めると緩い勾配へと変わり左手には緑ヶ丘総合グラウンドや甲府市中心部の景色(写真右)が広がります。
階段道を上り詰めた後は平坦な尾根道(写真左)が長く続きます。周囲の木々でスッキリと見ることは出来ませんが、右手(西側)には韮崎市方向の景色が広がり、左手(東側)には甲府市中心部から山梨市方向にかけての景色が見え隠れしています。そのまま進んでいくと二等多角点が地中に埋まっており、そこからはゴツゴツとした石道へと変わります。
この石道になると直ぐに天然の岩を荒削りした階段道(写真左)となり、岩の階段道が終わると木の階段道(写真中央)となって急な坂を下っていきます。階段道を下りきると緩い下り坂となり、1分も進んでいくとベンチのある場所で分岐路(写真右)が右手に延びています。この分岐路は同じ場所に出るのでどちらに進んでも構いませんが、今回は敢えて道なりとなる真っすぐ進む道へ進みます。ちなみに右の道は全て下り坂。時間的にも早く、体力的にも楽なので実際に歩く場合は右の道へ進んだ方がいいかもしれません。
分岐地点を過ぎると階段道(写真左)となり上りますが、この上り階段は長くは続きません。30秒も登るとピーク(写真左2)となり、直ぐに下り階段道(写真右2)へと変わっていきます。途中には「見返坂」という碑(写真右)も立っていますが、周囲は木々に覆われているため景色的なものは余りありません。
勾配は緩いものの、長くダラダラとした階段道を数分も下っていくと変形の十字路(写真左と写真右)へと行き着きます。湯村山へ進むには真っ直ぐに進みますが、同分岐路を左側へと下っていくと緑ヶ丘総合グラウンドの体育館西側へと行き着きます。また右側の狭い道は先ほどの分岐した道(2段上の右側写真)と繋がっており、ここを入っていくと先ほどの分岐点へと至ります。この分岐点から緑ヶ丘総合グラウンドへの道は湯村山のページを参照してください。
十字路を過ぎ約20mも進むと、右側へと下っていく分岐道(写真左)が現れます。ここには「↑湯村山/湯村温泉街→/千代田湖↓」という標識(写真中央)が出ており、右の分岐道へ下っていくと湯村町へと抜けられます。湯村山の展望台へ進むには真っ直ぐに行きますが、ここからは東廻りの道と西廻りの道があります。東廻りは山頂の東を通って展望台へと行き、西回りの道は山頂の西側を廻って展望台へと向かいます。どちらを進んでも構いませんが、今回は道なりの東回り(写真右)へと進みます。なお山頂へ行くには西回りの道を行くと、途中で登ることが出来ます。ただ山頂そのものは木々が覆っていて景色はよくありません。
東回りの道を約200mも進むと湯村山頂上の東側を抜けてピーク(写真左)へと達します。このころには前方に展望所の四阿(写真右)が見え始め、約50mも進むと行き着きます。なお先ほどの分岐路で西廻りとなっていた道は四阿の正面で東回りの道と繋がっています。
四阿の中にはベンチはもちろん、雨用の傘、気温計、時計などが備え付けられており、正面には富士山や甲府盆地が広がります。同地点の標高は湯村山446mから南側へ僅かに下った場所にあるので435m前後といったところでしょうか。ピークの八王子神社が625m前後なので190mくらい下ってきたことになります。非常に景色の良い遊歩道で自然たっぷり。片道2.5キロほどなので往復しても2時間あれば充分に廻れます。写真はまだ3月ということで全て冬枯れした遊歩道ですが、春から夏にかけては新緑が色鮮やかに輝きます。晴れた日に出かけてみては如何でしょうか。
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