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029 南アルプス林道 芦安村から夜叉神峠を通り広河原へと抜ける林道。
評価や閉塞感は季節によって異なってきます(A=良い/E=悪い)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:約25km/広河原まで 11月上旬から6月上旬不可 舗装路面:B 閉塞感:0
幅員:約4.0〜5.0m 眺望:B+ 未舗装面:− E_138.225 N_35.380
未舗装路区間:0m 雄大:A+ 爽快感 :B+ 2002年07月04日 晴/雲
注意) 2003年07月20日現在、南アルプス林道は崩壊しており夜叉神峠から広河原間は歩行者を含めての通行止めです。また復旧は全くの未定です。

南アルプス林道は、御勅使川に沿った県道20号(南アルプス街道)を行けば入り口までほぼ一本道である。ただ11月上旬から6月上旬までは冬季閉鎖なので行く前に役場で確かめておく方がいい。芦安村役場を過ぎて数分行くと、最後のガソリンスタンドがある。距離が長く、急な上り坂が続くので燃料は確かめておきたい。
両側を山に挟まれたV字の底に芦安村の家並みが細長く延びている。道幅は約1.5車線ほどあり路面状態は悪くない。ただ工事のダンプカーが頻繁に通るので注意したい。
夜叉神ゲートまではそれほどの時間は掛からないが、標高は1380m前後あり秋口などでは肌寒く感じる。同地点は北岳の登山口でもあり、行楽シーズンには駐車場が満杯になるほど賑わっている。夜叉神ゲートはドライブインの直ぐ先にあり、1時間あたり20ミリの雨量に達すると閉ざされる。ゲートの直ぐ先にある夜叉神トンネルは全長1148mの日本一長い林道トンネルだが、中は真っ暗で路面はかなり荒れている。なお峠の名前は暴れていた夜叉神を祀ったことに由来するという。
トンネル内は非常に狭く、通り抜ける際は先入車が優先となっている。観音経トンネルを過ぎると「御野立所」の展望台があり、山の間から見える南アルプスは雄大(最終地点の広河原まで残り11.7kmの地点)。
開けた展望はないが、雄大な景色はそれを補って余りある。ただ林道は切り立った崖っぷちを縫っており、一歩間違うと何百mも下の谷底に落ちそうな恐怖感がある(ガードロープの場所も多々ある)。
アカヌケ沢を抜けるといよいよ広河原。広河原は名前の通り広い河原が北岳、白根三山を始めとする高い山々に囲まれ広がっている。夏場の登山時期は非常に賑わい、駐車場はもちろん道まで車で埋めつくされてしまう。南アルプス林道はこの先、長野まで達するのだが一般車両はゲートによって通行止めされている。駐車場の奧にある野呂川橋。右折すると北岳への登山口となり国民宿舎広河原ロッジがある。左に曲がると県道37号(南アルプス公園線)を経て奈良田に達する(一部ダートあり)。 

総評
本来の南アルプス林道(当初はスーパー林道と言った)は山梨県中巨摩郡芦安村と長野県上伊那郡長谷村を結ぶ全長57.6Kmの長大なる林道である。1952年に着工され1980年に開設されたが、現在では自然保護の観点から広河原ゲート以降は一般車両が規制されておりバスだけが輸送手段となっている。盆地との標高差が1000m以上あるため気温の差が激しい。秋口には肌寒く感じることもあるので上着を余分に持っていくことをお勧めする。なお雄大さは県内トップクラスの林道だが景色は、山、山、山の連続であり何かを見通すといった景色は余りない。とは言っても山の大きさ、奥行きの深さは半端ではなく、上るにつれ圧倒的な威圧感を覚えるのは間違いない。一押しでお勧めできる林道だ。
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