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051 林道井川雨畑線_2002年度版 国道52号より県道37号へ入り雨畑湖を経由して山伏峠へと至る。
評価や閉塞感は季節によって異なってきます(A=良い/E=悪い)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:約28044m(山梨側) ダート:約 8.1Km 舗装路面:B 眺望:A 爽快感:A E 138.192 N 35.232
幅員:4.0-5.0m 12/10-05/20 不可 未舗装面:B 雄大:A+ 閉塞感:0 2002年08月31日 晴/雲

2003年度版はこちらからどうぞ
国道52号を南進していくと、左へ曲がると国道300号、右へ曲がると県道37号となる「上沢」交差点がある(写真左)。井川雨畑林道に行くにはこの交差点を右に曲がり県道37号へと入っていく(写真中央)。上沢交差点を約8.8キロ走るとガソリンスタンドがある(写真右)。この先にガソリンスタンドはないので確認しておこう。井川雨畑林道は山梨側だけで28キロ、上沢交差点からだと46キロもある(静岡県境まで)。動画館に山伏峠から見た景色の動画を置いてあります(約216k)。
上沢交差点から約11キロに早川町役場(写真左)があり、役場から約800メートル先に大きな三叉路(写真中央)がある。突き当たる壁の上部に方面看板があるので、「山伏峠」と書いてある左へと進む(右に曲がると奈良田、西山温泉方面)。そこから更に約3.5キロほど走った約15.3キロ地点まで進むと、エメラルドグリーンに輝く雨畑湖へと至る(写真右)。
雨畑湖から約1.1キロほど進んだ約16.4キロ地点に「馬場」というバス停(写真左)があり、大きな三叉路(写真中央)へと突き当たる。ここに方面看板(写真右)があるのだが、この書き方が非常に間違いやすい。この日も2台のバイクが道を間違えて戻ってきた。この三叉路は左へと進もう。
三叉路を左へ曲がると仲町という地区になり、その後、約18.9キロ地点に林道の杭が立っている(写真中央)。また林道の杭の奧には公衆トイレが設置されている。長い前説となってしまったが、ようやくここから井川雨畑林道の始まりとなる。
林道の杭から300mほど進むと交通情報(写真左)の看板があり、その後は渓谷沿いの道を進んでいく。眼下には雨畑川を望むが、その全てが砂で埋まっている(写真中央)。砂の川というのはちょっと奇異な光景だ。林道の杭から5.4キロ地点には稲又トンネル(写真右)がある。全線でトンネルは2つだけ。もう1つは千鳥隧道だが、どちらも短い。
林道の杭から約7.8キロ辺りまで進むと標高もだいぶ上がってくる。しかし驚いたことに道の脇には「室草里」地区?と思われる十数件の民家が建っている(写真中央)。雪でも降れば完全に孤立してしまうに違いなく、余計なお世話だが、どうやって生活しているのかとちょっと考えてしまった。約9.2キロ地点まで進むと遙か下の渓谷に川が流れているが、その深さには目眩がしそうだ(写真右)。
道幅は概ね1.5車線あり4輪でも問題ないだろう。谷側が常に開けており閉塞感は全くないのだが、ずっと山の景色なので多少マンネリ感はする。林道の杭から約11.5キロ地点にはゲートがあり、向こう側が小さな空き地になっている。
林道の杭から約15キロ地点まで進むと舗装が途切れてダート路となる。ただ約100mと短いうえ既に舗装用のローラがかけられている。この区間の舗装化は目前だ。
第2のダートは林道の杭から約17.1キロ地点から始まる。こちらのダートは少し長く、約1.6キロほど続く。道幅は約1.5車線あり、土と砂利の路面はフラットだ。ただ場所によってはガードレールのない箇所がある。《写真中央の橋はダートが始まって約500m地点にある本谷橋》
第3のダートは約19.4キロ地点からで、約2キロほど走った「矢滝沢5号橋(写真右)」まで続く。この辺りまで進むとだいぶ標高も上がっており、それと共に空の色も変わってくる。
   矢沢橋から約700mほど走ると左手に眺望の良い場所がある。何かを遠望できる訳ではないが連なる山は雄大だ。
第4のダートは約21.9キロ地点から始まり約25.2キロ地点まで続く(約3.3キロ)。道幅は約1.5車線。路面は第1から第3までのダートと同じく土と砂利。非常にフラットで4輪のセダン型でも問題なく走れる。その後は約22.6キロ地点で斜面の崩れた山が視界に広がり、約25.1キロ地点では謎のゲートが現れる。このゲートの奧が何処かに繋がっているのかは不明。
最後のダートは長さ約1.1キロのダートだが、こちらは舗装の工事が始まっており、かなりの人数で急ピッチな作業が行われている。この辺りになると標高が2000mに近く、8月というのにススキの穂がそよいでいた。最後のダートが終わると終点も近くなる。写真右の中央部分で山がV字型になっている場所が山伏峠になっている。
ゲートが近づくにつれ坂の上の峠もゆっくりと見えてくる。峠の上に広がった青空はちょっと感動的だった。しかし驚いたのは人の多さだ。「なんでこんなに人が居るんだ?」というくらいの人出で賑わっている。ざっと数えただけでも2輪が5、6台。4輪に至っては10数台が止まっている。人数にしたら20人から30人はいて、中には折り畳み椅子を出して食事を摂っている人も居る始末だ。こうなると、ちょっとした観光地といった感じだ。
峠からの景色は非常に素晴らしく、青空の中を急速に流れていく雲が印象的だった。写真左と写真中央が山梨側、写真右が静岡側の景色。峠には山梨側と静岡側の林道の看板が仲良く並んでいる。

総評
この林道を最初に走ったのは随分と昔のことになる。当時はまだ50ccのスクーターで、まさかこれほど長いとは思わず走ってみたのが最初だ。しかし50ccでは如何せん上らない。時速10キロくらいで1時間ほど走ったが最後は薄暗くなりだして諦めた。いま思えば懐かしい想い出だ。
それはさておき井川雨畑林道も舗装化の波が進んでいる。頂上付近のダートは1年か2年の内に舗装になるだろう。途中のダートも数年の内かもしれない。林道に入るまでが長く、また、入ってからも長いが、雄大さにおいては川上牧丘に匹敵する林道だ。峠からの景観は素晴らしく、苦労するだけの価値がある。行って損をすることはないだろう。なお林道そのものは28キロだが、国道52号線の上沢交差点からだと片道だけで約46キロとなる。オフロードバイクなどはガソリンの容量が小さいだけに、確認してから上ることをお勧めする。
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