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199 林道夏秋線 早川町の夏秋地区から赤沢地区へと抜けていく林道。
評価や閉塞感は季節によって異なってきます(A=良い/E=悪い)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:約3.0Km ダート:約3.0Km 舗装路面:− 眺望:C+ 爽快感:B− E138.242  N35.244
幅員:約3.0-4.0m 通行期間不明 未舗装面:C− 雄大:B− 閉塞感:3 2003年05月29日 晴

林道夏秋線へ行くには国道52号を南進していき県道37号(南アルプス街道)へと右折する(写真左)。同地点は国道52号と国道300号と県道37号が交差している場所で、注意していけば標識(写真中央)が出ているので分かるはずだ。県道37号へ入って約5.5キロほど進むと右手に早川第一発電所が現れ、その200mほど先で山吹トンネル(写真右)となる。
トンネルを抜けると約50mほど先に「差越」地区への入り口(写真左)が左手に延びており、更にその先の約50mほどの場所に「夏秋」地区への入り口(写真中央)が左手に延びている。どちらも同じような入り口なので間違えないように注意しよう。なお夏秋地区への入り口には山梨交通の「米無」バス停があり、「夏秋入口」という標識(写真右)が出ている(写真左の差越地区入り口にも「差越入口」という同様の看板が出ている)。
県道37号から夏秋地区への道に左折すると、約1.5車線弱から約1車線強の道が長く続いている。夏秋地区までは全線舗装されているが途中からは勾配の大きな九十九折れの坂となり、約2.5キロほど上っていくと夏秋地区へと達する。なお夏秋地区の周囲は電気の流れている柵で囲まれており、民家の建つ手前で電流柵によって道が塞がれている(写真右)。この電流柵は開閉することができるので開けて入っていこう。
電流柵から約200mほど進むと(写真左)右カーブの先端で林道夏秋線のダート路が左手に延びている(写真中央)。同地点には一目で分かる位置に林道の杭(写真右)が立っているので見逃すことはないだろう(県道37号からだと約2.7キロの地点)。なお林道夏秋線の入り口にも電流柵が設置されているので開けて入っていこう。※ 開けたら必ず閉めましょう。
電流柵の約10m先には林道のゲートが設置されているが、通行可能期間や閉鎖される降雨量等は不明。約200mほど進むと炭焼きの釜があり、その手前から見える景色は綺麗だ。
道幅は概ね1.5車線弱の道が続くが勾配は大きめ。4輪では1速から2速でエンジンを唸らせながら上っていくことになるだろう(写真中央)。路面は土質だがやや軟弱で、場所によってはクレパスが長く延びている。弱い法面の場所はコンクリートで補強されているが、大きな亀裂が無数に走っており崩れないかとちょっと不安を感じる。
比較的谷側の開けていることが多い林道だが、景色的には近隣の山々を見る程度なのでやや単調だ。林道の杭から約1.6キロほど進むと(写真中央)切り返して上っていく道となり、約2.0キロ地点(写真右)では両側を狭窄された約1車線強の狭い道となる。
法面の崩れている場所が何ヶ所かであり、特に林道の杭から約2.5キロ地点では約100mに渡って大きく崩れている。道幅は1車線未満しかなく、4輪では片側を崩れた斜面に乗り上げながら走ることになる(写真右)。大きな段差やクレパスがあり、車高の低い車では床下をつくかもしれないので気を付けよう。
崩れた場所を抜けた約2.6キロ地点(写真左)からは下りとなるが、この下り坂は長くは続かない。約2.8キロ地点(写真中央)からは再び上り坂となり、約3.0キロ地点まで進むとゲート(写真右)が現れる。
ゲートの先は広い空き地になっているが特に何かがあるわけではない。林道の杭はゲートを約50mほど進んだ左側に立っており、夏秋林道は町道赤沢追分線に突き当たる形で終わっている。
ちなみに町道赤沢追分線に出た場所を左に曲がると約50mの所に「奴多山・十萬部寺(写真左と写真中央)」が建っており、そこからはダート路となり、約1.2キロほど先で追分地区の「感井坊」へと行き着く。感井坊の先は道が二股に分かれており、左上に曲がると奥の院へと通じ、右下に曲がると身延町の日蓮聖人の御墓所(久遠寺)を経由して国道52号へと抜けていく。ただし一帯は日蓮宗の霊山であり、車両の進入は禁止となっている。
さて話しを夏秋林道の終点に戻し、突き当たった町道赤沢追分線(写真左)を右折して約3.1キロほど下っていくと赤沢林道(写真中央)に突き当たる。赤沢林道に出たら右に曲がって約1キロで赤沢林道の起点となり赤沢地区の家並みが広がっている。そこからは町道角瀬赤沢線となり、最終的には県道37号の角瀬トンネルの約10mほど西側へと抜けていく。ちなみに県道37号へと出る場所は、入った夏秋地区の入り口から約4.2キロほど西側の場所である(国道52号からだと約10.1キロ)。

総評
県道37号から夏秋地区までは1車線強から1.5車線弱の道幅。全線舗装だが勾配の大きな九十九折れの道が続く。夏秋林道は概ね約1.5車線弱の道幅があるが法面の崩れている場所が多々ある。ダートにはクレパスや段差があり路面には大きな石が目立つ。山間部のため眺望は殆ど望めないが、間近に迫る山には迫力がある。全体的に荒々しさを残した男っぽい林道で、走っていて楽しさがある。欠点は約3キロという短さで、普通に走っていけば10分ほどで終わってしまうだろう。町道赤沢追分線は約1車線強の道幅で勾配は非常に大きい。ガードレールのない九十九折れの道が続くので雨の日や凍結時には要注意。なお赤沢林道の起点を過ぎてからの町道角瀬赤沢線には白糸林道があり、白糸林道を進めば約5分ほどで白糸の滝を見ることが出来る。一帯は春木川の渓谷地帯になっていることや、日蓮宗の総本山に近いこともあり周辺には数多くの旅館が並んでいる。
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