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480 市営林道猫坂線  甲府市御岳町の林道御岳線から分岐して黒富士1633m方向へ延びるピストン林道
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/
平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:1900m+約600m 未舗装区間:約2.5km 舗装路面:− 眺望:C− 爽快感:C+ N 35.46.35 E 138.34.04
幅員:3.0m(実走4.0-5.0m) 冬季閉鎖:不明/固定ゲート無し 未舗装面:C 雄大:C+ 閉塞感:1 2010年04月30日 晴

林道猫坂線は御岳町の林道御岳線から分岐して黒富士1633m方向へ延びるピストン林道です。猫坂線へ行くには、まずは県道7号を北進して金桜神社へ向かいます。金桜神社まで行くと、その約150mほど手前に東へと延びる林道御岳線が分岐しているので、御岳一号橋を渡って御岳線へと入ります。ちなみに同地点には山梨交通バスの「夫婦木神社」バス停や、やや小さいながらも林道の杭が建っているので直ぐに分かると思います。  現在地マップ     元の写真に戻す  
林道の杭から約1.3キロ地点(写真上)まで進むと高町地区の集落へと至ります。御岳線は御岳町と黒平町を結ぶ林道で延長は2万6764m。集落と集落を結ぶ生活道路の役目も担っているので道幅が広く、全線舗装されているので一般的な4輪セダン型であれば走行で問題になるような場所はありません。
御岳線の起点から約3.4キロ地点(写真上左と写真下右)まで進むと、左へと延びていく分岐路(写真下左)が現れて林道猫坂線の起点へと至ります。文字がかすれていて読みにくいものの、入り口には「これより市営林道猫坂線、幅員3.0m、延長1900m」と書かれた林道の杭(写真上右)が立っているので分かると思います。  林道の杭を拡大  
猫坂線の入り口は尾根を崩した切通し道になっており、約5mも進むと未舗装路(写真上左)へ変わります。未舗装路となった道はその直ぐ先で右へと曲がっていき(写真上右)、カーブを曲がり切ると(写真下左)鬼頬山1516mや黒富士1633m(写真下右)が顔を覗かせます。前述したように猫坂線は黒富士へ向かっていく林道です。途中では何度も方向を変えていきますが、最終的には黒富士の南東裾野へと至り、終点では天に突き出すようにして聳える山頂を眼前に仰ぎます。
林道の杭から約100m地点(写真上左と写真上右)まで進むと前方に御岳線を仰ぎながら左へと折り返します。約200m地点(写真下左)では右下方にこれから進んで行く下道を見おろし、約250m地点(写真下右)でその道へと折り返します。
折り返した道(写真上左)は再び北東へと向かいます。左手の沢とは10mくらいの高低差でしょうか。木々に遮られるので谷底まで(写真上右)見通すことはそれほど多くありませんが、場所によってはちょろちょろと流れ下る川面を見ながら進みます。林道の杭から約500m地点(写真下)まで進むと鋭角的に左へと切り返し、ここから暫くは西へ向かいます。
林道の杭から約700m地点(写真左)まで進むと切り通し道を抜けて進みます。この辺りは猫坂線では珍しく谷側(写真右)が開けていますが、両側の山々が近いので何かを見通すような景色はありません。
林道の杭から約800m地点(写真上)まで進むと沢を大きく曲がっていき、ここからは一時的に南西へと向かいます。そしてその直ぐ先の約900m地点(写真下左)では今度は右へと曲がり、そのカーブを曲がり切ると約300mに渡っての直線路(写真下右)が続きます。
ここまでほぼ一貫して下ってきた道ですが、林道の杭から約1.2キロ地点(写真上左と写真下右)まで進むと猫坂線の最低部へと至ります。標高的には1000m前後といったところでしょうか。起点が1060m前後なので約60mほど下ってきた計算です。同地点は猫坂と交差しており、沢沿いに左へ下っていくと(写真上右)金桜神社へ、逆に右へ登っていくと(写真下左)猫坂峠へと至るようです。なおこの猫坂というのは御岳道のひとつで、かつては金桜神社から黒平町への道、更には霊峰金峰山へ通じる参拝路としても使われていたようですが、現在は車が通れる御岳林道が出来たため使う人も殆どいなくなり廃れてしまったそうです。
   現在地マップ     写真上左の拡大     元の写真に戻す  
それほど大きな勾配ではありませんが、猫坂と交差した道は一転して上り坂(写真上左)へと変わります。この辺りは比較的なだらかな傾斜地になっており、高低差5mほどの谷はそのまま対面の稜線(写真上右)へと駆け上ります。林道の杭から約1.5キロ地点(写真下)まで進むと大きな左カーブを曲がっていき、その直ぐ先で今度は右へと曲がります。カーブらしいカーブはこの右カーブが最後になっており、ここから終点まではほぼ直線的な道が北東へと続きます。
林道の杭から約1.7キロ地点(写真上)まで進むと周囲の木々が伐採された開けた場所へと至ります。対面の山が近いので何かを見通すような景色はありませんが、左手側のなだらかな傾斜地には背の低い植樹林が広がっており、その木々を通した前方には黒富士が顔を覗かせています。  現在地マップ     元の写真に戻す  
先へ進むに連れて黒富士の正面へと廻り込んでいき(写真上)、林道の杭から約1.8キロ地点(写真下左)まで進むと車輌の転回場所が設けられています。その直ぐ先には林業の関係者が使っていると思われるプレハブ小屋(写真下右)が建っており、プレハブ小屋を過ぎると再び樹林帯の道へと変わります。
樹林帯の道といってもそれほど長く続くわけではありません。プレハブ小屋(写真上左)を過ぎて約50mも進んでいくと前方に空き地(写真上右)が見え始め、林道の杭から約1.9キロ地点(写真下)で終点へと行き着きます。空き地の広さは10m四方くらいでしょうか。最奥部からは更に細い道が黒富士方向へ延びていますが、林道の杭に書かれている延長表記(延長1900m)からして、恐らく同地点が猫坂線の終点と思われます。  現在地まっぷ     写真下の拡大     元の写真に戻す  
終点から先は道というより単なる車輌の踏み跡と言った方がいいのかもしれません。草木の群生する原野(写真上右と写真下左)には車輌の通った轍だけが延びており、そのところどころに伐採した木材が半ば廃棄された形で残されています。景色的には振り向いた南側に富士山(写真下右)、反対側に黒富士を望みながら進みますが、左右はどちらも山が近いため景色的なものはありません。
そして最後は終点の空き地から約600m、林道の杭からだと約2.5キロ地点(写真上左)で道が途切れて終わります。前方には天に突き出すようにして聳える黒富士(写真上右)を仰ぎ、後方には高成町方面や富士山(写真下左)といった景色を望みます。なお同地点は空き地にはなっていませんが、T字路形式(写真下右)になっているので大型の4輪でも転回可能です。
   写真上左の拡大     写真下左の拡大(2枚)  
猫坂の調整池↓
猫坂線とは関係ないのですが、猫坂線を約1.2キロほど黒平町方向へ進んだ場所(写真上左)に建つ「←旧調整池」という看板(写真上右)が気になったので行ってみることにしました。看板横の階段(写真下左)を5mほど登っていくと急勾配の下り階段(写真下中央)が現れます。この階段道はそれほど長くなく、約20mほどで普通の道(写真下右)へと変わります。そしてその約30mほど先で鋭角的に右へと折れ曲がり、そこから先は鬱蒼とした樹林帯の中に道が続きます。   現在地と調整池のマップ     元の写真に戻す  
一本道なので道を間違えるような場所はありませんが、勾配はそれなりに大きく、自身と同じように運動不足の方では少々大変かもしれません。鬱蒼とした樹林帯の中を下ること約7分。前方の木々が薄くなり始め(写真上右)、その1分後に調整池(写真下)へ到着です。
調整池は何段かに分かれており、その廻りを鉄製の手すり(写真上)が囲います。最終的にはチェーンによる立入禁止(写真下)になってしまいますが、池の直径は水の溜まっている下段だけでも何十mにも及び、渇水している上段と合わせるとそれなりの広さがあるようです。なおこの調整池は東京電力の施設で、黒平町の荒川から取水した水を御岳発電所へ送る際に中継用の池として造られたようです。木賊林道へ行くと起点から約600m地点で水路が見られますが、その水路を伝わった水がここへと流れているようです。
   写真上の拡大     写真下の拡大     後方の拡大  

総評
実は自宅から僅か30分の場所にある林道ですが、猫坂線へ入ったのは今回が2度目で8年ぶりの事となりました。前回は台風の翌日という事もあり道は荒れ放題に荒れており、1キロも走らない内に倒木となって引き返さざるを得ませんでした。また7月という盛夏だったため路面は一面の草で覆われており、道幅いっぱいに伸びた枝葉や頭上まで覆いつくした木々には随分と閉塞感を感じたものでした。が、それに比べると今回は非常に明るい雰囲気で、もし知らずに連れてこられたら同じ林道とは思えないほど開けた印象を受けました。なお林道の杭に書かれた幅員は3.0mですが、道幅は概ね4.0mから5.0mはあり一般的な4輪車なら走行で問題になるような場所はないと思います。ただ終点から先は雨が降ると泥濘化するかもしれません。当日もやや軟弱な印象を受けたので、雨が降ったあとなどは注意した方が良いでしょう。
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