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341 林道鉈取線 南巨摩郡南部町本郷の船山温泉から西へと延びるピストン林道。
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:約4.5km ダート:4.0km 舗装路面:C 眺望: 爽快感:C+ E 138.252 N_35.174
幅員:約3.6-4.0m 不明/ゲートなし 未舗装面:C 雄大:C+ 閉塞感:1 2004年04月18日 晴
林道鉈取線へ行くには国道52号の新船山川橋北詰交差点(写真左)を西へと入っていきます。甲府側から行く場合は国道52号沿いにある相又峡パークを約5.1キロほど南進した場所に同交差点があるので右折していきます。また静岡県側からだと国道52号の南部トンネルを抜けて約200mほど北へと進んだ場所が同交差点となります。いずれにしても信号機の横に交差点名を示す看板(写真中央)が出ているので注意していけば分かると思います。国道52号を西へと曲がると船山川沿いの道となり、約1キロほど進むと名称不明の橋(写真右)が船山川に架かっています。
橋の手前で対岸を見ると「船山温泉→」という看板(写真左)が橋を渡りきって直ぐの場所に見えると思います。林道鉈取線は船山温泉から続く林道なので船山温泉の看板に従って橋を渡り、渡ったら直ぐに右折(写真右)していきます。※今回は看板に従って橋を渡りましたが、同地点は橋を渡らず真っ直ぐ進んだ方が早いです(後述)。
橋を渡って右折すると船山川に沿ったほぼ真っ直ぐな道が西へと続いています(写真左)。そのまま橋から約600mほど進むとT字路となり突き当たった正面に「船山温泉→」という看板(写真右)が出ています(ここを右折せずに左折していくと県道809号へと抜けることができ、剣抜大洞林道へと行くことも出来ます)。「船山温泉→」の看板に従い橋を渡ると再び「←船山温泉」という看板があるので船山川に沿って左折していきます。※前述の真っ直ぐに進んできた道は橋を渡った同地点の十字路へと繋がっています。またこの十字路を直進(北へ)していくと林道大焼線へ行くことも出来ます。 
看板に従って船山川の右岸を西へと進んでいきます。この辺りでは民家の建つ長閑な景色が広がっていますが、徐々に家屋もなくなり国道52号から約2.4キロほどで船山温泉へと行き着きます。船山温泉は単純硫黄泉で神経痛、リュウマチス、冷え性、かぶれ、アトピー性皮膚炎などに効能があるそうです。入ったことがないので詳しくは分かりませんが、山間に白い外壁の映える綺麗な旅館です。船山温泉の前を200mほど進んでいくとY字に分岐します。左は林業の作業広場になっているので右へと進んでいきます。※起点が分かりませんでしたので当HPでは同地点を鉈取線の起点としていきます。
分岐路を進んでいくと約200mほどで「水呑橋(写真左)」、その50mほど先で「船山橋(写真中央)」と渡っていきます。一帯は渓谷になっており、船山橋の下には船山川が小さな渓谷美を作っています。船山橋を渡ると若干勾配も大きくなり林道の趣が色濃くなっていきます。
船山橋を約200m(起点からだと約400m)ほど上っていくと、大きく二又に分かれた分岐路が現れます。同分岐路の左はコンクリート路で勾配の大きな道ですが右は約1.5車線弱のやや狭いダート路になっています。本線は左へと曲がって行きますが、その前にまず右の道へと進んでみました。
以下は右の道です。
分岐した右の道は船山川の支流に沿った道で、約50mほど進むと舗装路となりますが直ぐにダート路へと戻ります。約100mほど進むと谷止めダムの前を大きく迂回していき、約300mで老朽化の激しいガレた舗装路となります。勾配が大きく垂直落下の道なので段差にタイヤを挟まないよう注意して進みましょう。最後は分岐路から約500mほど上った谷止めダムの前で道が途切れます。周囲は山に囲まれており、前方と左側の10mほど下には船山川の支流が流れていますが特筆するようなものはなにもありません。
本線へ戻ります
さてここからは先ほどの分岐路へと戻り本線を進みます。最初の路面はコンクリート路ですが、分岐点から約100mも上っていくとダート路へと変わります。なおこのダート路の直ぐ手前には右へと延びている道(写真右)があるのですが、時間がなく入っていないのでどうなっているのかは分かりません。
ダート路になってからの道幅は約1.5車線といったところでしょうか。部分的に狭い場所もありますが4輪同士での擦れ違いもできるだけの道幅があります。起点から約800m地点まで進むと「大森橋(写真中央)」があり、そこを過ぎると若干ですが勾配が大きくなっていきます。
大森橋を過ぎてからの道は両側を樹林帯に挟まれた道となっていきます。約1.2キロ地点まで進むと約20mの区間だけコンクリート路となり折り返すようにして左へと大きく曲がっていきますが、ここで後方を振り向くと樹林帯を通して人里(写真中央)を僅かに望めます。しかしスッキリと望めるような場所は殆どなく、暫くは単調な景色が続きます。樹林帯の道は起点から約1.9キロ地点(写真右)で一旦途切れて多少開けた場所となりますが、こちらでも眺望するような景色はありません。
樹林帯の途切れた道は約200mも進むと再び樹林帯の道へと変わります。景色的に大きな変化はありませんが、約2.6キロ地点の折り返すような左カーブを曲がっていくと樹林帯の層が僅かずつ薄くなっていきます。このため時折り木々の間から景色が顔を覗かせることがあります。
単調な景色の中を淡々と上ってきた道ですが、起点から約2.9キロ地点まで進むと谷側(東側)の樹林層が不意に途切れます。この樹林層の切れる地点は国道52号の「新船山川橋北詰」交差点(国道52号を右折した交差点)のほぼ真西にあたり、同交差点から船山川に沿って走ってきた道筋をハッキリと望めます。また対面する山は思親山(1030.9m)で、その山裾には富士川に沿った南部町内船地区の町並みが長く広がります。            
しかしその景色の見える区間は短く、その後は山間部へと入っていくため直ぐに見えなくなってしまいます。起点から約3.5キロ地点から約3.7キロ地点(写真左)までは短い下り坂となっており、約3.9キロ地点(写真中央)まで進むと左手に分岐路が現れます。この分岐路は途中から舗装路へと変わりますが、九十九折れの急勾配の道が続いており砂防ダムの鉈取川堰堤まで下っています(後述)。さて本線の方は分岐路を過ぎた約3.8キロ地点(写真右)からは勾配の大きい下り坂となっていきます。
起点から約4.1キロ地点まで進むと大城平橋(写真左)を通過します。ここまで来ると残りも僅かで、約4.2キロ地点(写真中央)の樹林帯の道を抜けていくと、約4.4キロ地点(写真右)で伐採された山の斜面を見ながら左へと大きく曲がっていきます。鉈取線のカーブはこの約4.4キロ地点の左カーブが最後となりますが、そこには鴨狩家の墓石が建っています。
約4.3キロ地点の左カーブを曲がると約200mほど先に終点(写真左)が現れますが、その約50mほど手前には右へと分岐する道(写真中央)が山へと上っています。これは造林用の作業路で入り口には「造林事業用以外の車両の通行お断り」という杭が立てられています(写真右)。また、この造林用作業路が分岐する場所には「鴨狩家屋敷跡」と刻印された石碑が建っています。鴨狩家というのはよく分かりません。六郷町に鴨狩津向という地区がありますが、そちらと関係があるのでしょうか?いずれにせよ昔はこんな山中深くにも屋敷が建てられていたようです。
最後は約4.5キロ地点で道が途切れて終わります。南面の木々が伐採されていますが、近隣の山を望む程度で眺望するような景色はありません。最終地点で4輪の転回は出来ませんので、約50mほど手前の分岐路でUターンをすることになります。
以下は起点から約3.9キロ地点にある分岐路へ入った道です。
分岐路へと入っていくと暫くは約1.5車線弱の平坦な道が続いていますが、徐々に道幅が狭くなり勾配もアップダウンを繰り返すようになってきます。約400mほど進むとコンクリート路となりますが、ここからの勾配は非常に大きく九十九折れの道となって下っていきます。凍結の際には上ってこられなくなりますので冬場は避けた方がいいかもしれません。
道幅も約1車線強と狭くなっており、4輪同士での擦れ違いは難しいと思います。また九十九折れの坂は切り返しの道となっており大型の4輪では1回で曲がり切れないかもしれません。最後は分岐点から約1.1キロほど下った巨大な砂防ダム「鉈取川堰堤(2001年3月完成)」で道が途切れて終わります。

総評
道幅は概ね約1.5車線弱から約1.5車線といったところでしょうか。約3キロ地点までは谷側の開けている道が続きますが、眺望の多くは樹林層によって阻まれます。その後は山間部へと移るため眺望はありません。大きな特徴がなくピストンというマイナス面もありますが、走ればそれなりに楽しめるかもしれません。なお当HPの延長表記は本線のみの距離で、分岐した分の距離は含めてありません(片道500mと片道1.1km)。
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