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358 佐野川林道 南部町井出地区の県道10号から佐野川に沿って北へと延びる林道。
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:3034m ダート:約1.6km 舗装路面:C+ 眺望:C− 爽快感:C+ E_138.303  N_35.143
幅員:約3.6-4.0m 通行期間不明(放水時不可) 未舗装面:C+ 雄大:C− 閉塞感:0 2004年08月20日 晴
佐野川林道は南部町の県道10号から佐野川に沿って延びている林道です。甲府側から佐野川林道へ行くには、まず県道10号を南進してJR身延線の井出駅(写真左)を目指します。井出駅に着いたら十島駅(山梨最南端の駅です)方面へ向かって進むと、約1.8キロで城山トンネル(写真右)が現れます。
城山トンネルは延長225mという短いトンネルですが、抜けると城山トンネルに接続している形で佐野川橋(写真左)となり佐野川を渡っていきます。佐野川橋を渡りきると右カーブとなっており、佐野川林道はそのカーブの手前で左へと分岐しています。佐野川橋から見ると正面に「←佐野川温泉」という看板が立っており、左へと分岐していく直ぐの所には林道の杭も立っています。なお、逆の静岡側から来る場合は富士川に架かる万栄橋(十島駅の直ぐ南東)を起点として約1.9キロ地点が同地点となっています。佐野川温泉の看板は両面刷りとなっているので逆側からでも見られます。 
佐野川橋を渡って佐野川林道へ左折すると約1.5車線のアスファルト路(写真左)が北へと向かって延びています。左側には佐野川が下っており、約200mも進むと佐野川の川原に沿った道(写真右)となっていきます。この佐野川は直線距離で約9キロほど北にある本谷川と栃広川が合流する上佐野地区から始まっており、最後は約600mほど下った井出地区で富士川に合流して終わっています。途中で天子湖(柿元ダム)を経由している川なので見たことのある方も多いのではないでしょうか。
林道の杭から約800mほど進むと右手に佐野川温泉が現れます。佐野川温泉は単純硫黄泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、切り傷、肩こり、冷え性、腰痛打ち、身くじき、運動器障害皮膚病、アトピーリューマチ、婦人病、消化器疾患などに効能があるそうです。源泉は32度と少し低いそうですが、周辺の温泉では一番大きな温泉で露天風呂は混浴になっているそうです(入湯料は550円で毎月第2火曜日が休み)。 
佐野川温泉の左側を抜けて約100m(林道の杭からだと約900m)ほど進むと名無しの橋があり、橋の先の右手にはゲート(写真左)が設置されています。このゲートは佐野川の上流にある柿元ダム(天子湖)で水を放流する際に閉じられます。放流される際にはスピーカーからの放送があり、遙か下部の十島駅付近でもアナウンスされています。
林道の杭から約1.4キロ地点まで進むと河川公園風の広場(写真左)が現れます。この広場にはベンチやトイレも設置されており、川原へと降りていくことも出来ます。当日も何組かの家族が憩いの場として食事をする人や、川原へと降り立つ人々で賑わっていました。また釣り人や川に入って魚を捕る人の姿もありましたが何が獲れるのかは知りません。広場の先の約1.5キロ地点にはには吊り橋があり対岸へと徒歩で渡っていくことが可能です。なお舗装路はここまでで、その先からは未舗装路(写真右)となっていきます。
 
未舗装路になると(写真左)一時的に川から離れ、道幅は約1.5車線弱とやや狭くなります。ただ路面は非常にフラットです。大きな段差等もないので2駆の4輪でも全く問題ないでしょう。一時的に川から離れた道ですが、林道の杭から約1.8キロ地点(写真右)からは再び川原と接しここからは渓谷沿いの道へと進みます。
両岸を山に狭窄された道なので眺望できるような景色はありませんが、川原が広いので渓谷特有の薄暗さはありません。路面の方は相変わらずフラットですが、時おり水が浮き出ている場所があり、特に当日は約2.1キロ地点(写真左)で法面からの流水で幾つかの水溜まりが出来ていました。
林道の杭から約2.3キロ地点まで進むとコンクリート路となり、その約20mほど先で白水橋(写真左)が架かっています。ただこのコンクリート路は白水橋の前後だけで直ぐに未舗装路(写真右)へと戻ります。ちなみにこの白水という橋の名称は同地点の西方にある標高811mの白水山から名付けられたものと思われます。
白水橋を渡ると佐野川は右手へと移り、道はその直ぐ先で左カーブとなっています。カーブを曲がり着ると再び渓谷に沿った川原沿いの道となり(写真左)、林道の杭から約2.8キロ地点(写真右)で再びコンクリート路へと変わります。しかしこのコンクリート路も長くは続かず、約100mほどの短い区間で直ぐに未舗装路へと戻ります。
未舗装路へと戻った約2.9キロ地点(写真左)からは下枝の伐採された樹林帯の道が約50mほどに渡って続きます。同地点の道は大きく右へと曲がっており、カーブを曲がり切った地点まで進むと白水上橋(写真右)が現れ渡っていきます。
白水上橋を渡って約3.1キロ地点(写真左)まで進むとチェーンゲートが設置されています。当日は開いていましたが、放水時には閉じられるようです。その先は下り坂となっており、チェーンゲートから約30mほど下ると川の上に道(写真右)が造られているので渡っていきます。この道は川に土管を埋設し、その上に土を被せただけの簡易的な道路です。7月初旬に三振王さんが行ったときには道ごと流失していたそうですが、1ヶ月半という短い期間で復旧していました。なお林道の杭に書かれている3034mという延長表記からして、佐野川林道はチェーンゲートまでなのかもしれません。
ここまで進んでくると終点も間近です。川の先は直ぐに右へとカーブ(写真左)しており、道なりに進むとその約30mほど先で今度は左へとカーブ(写真中央)していきます。終点となる発電所(写真右)はそのカーブを曲がり切ると直ぐに現れます。川から発電所の敷地までの距離は約200mで、林道の杭からだと約3.3キロとなっています。なおダム本体(天子湖)は発電所から更に4000mほど上流に位置します。

総評
全体的に大きな勾配や段差ががなく穏やかな道が最後まで続きます。途中からは山に狭窄された渓谷沿いの道となりますが薄暗さは殆どありません。林道の杭から約2.9キロ地点にある白水上橋付近の川原は爽快で、当日は家族連れが川原に入って水遊びをしていましたが柿元ダムからの放水時には注意が必要です。入り口付近の標高が100m強。全線でも標高200mを越えることのない林道です。
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