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437 淡雪山と興因寺山を結ぶ登山道(ページ1)
2008年01月23日。

今年初の本格的な降雪。
朝からの雪は夕方まで降り続き、盆地では5センチくらいの積雪となった。


2008年01月25日

一昨日とは打って変わって朝からの快晴。
残雪は気になったものの、兼ねてから行ってみようと思っていた淡雪山790mと興因寺山854.5mへ登ってみることにしました。

午前11時21分
緑が丘スポーツ公園を北進。
県道104号の和田峠を経て金子峠(きんすとうげ)へ向かいます。

周辺の詳細マップは最上段のメニューでどうぞ】

現在地マップ 写真に戻す

午前11時35分

和田峠への上り口となる県道104号の「北新小北」交差点。
ここを左折すると和田峠までは一本道です。

ただ本通りから少し離れた場所にあり、地理に不案内な方だと少し分かり難い場所かもしれません。

午前11時43分

和田峠までは九十九折れの道が続きます。
一昔前までは深夜になると峠族がタイヤの音を響かせていた道ですが、近ごろは少なくなったように思えます。

午前11時56分

和田峠の直ぐ先にある千代田湖。

千代田湖の標高は555m。
寒い年には薄く結氷している千代田湖も、今年はまだその兆候がみられません。これも温暖化の影響でしょうか。

午後12時00分

和田峠から金子峠までの距離は約2キロ。
八千代商店の東側を北東へ進んで行くとほぼ一本道です。

ちなみにこの道はバス道で、山梨交通バスが運行しています。
バスで来る場合は終点の上帯那(かみおびな)バス停で降りると約1キロで金子峠へと至ります。1ヶ所だけ分岐点がありますが、その場所を含め甲府ユースホステルの看板があるので、まずは甲府ユースホステルを目指すといいでしょう。


ユースホステルの看板 バス時刻表 元の写真へ戻す


午後12時04分

暫くは千代田湖をバックミラーに収めながら走ります。
千代田湖の左側(東側)が堂ノ山で右側が大宮山(片山)。
その中間となる湖の最南端が白山峠で、ここを下っていくと山宮町へと至ります。


この道については林道帯那山線のページを参照してください。

午後12時09分

バス終点の1つ手前の仲原バス停。
下帯那町から上帯那町へ入り、目的地である淡雪山790mと興因寺山854.5mが見えてきました。

淡雪山の登り口は大正池の先にある金子峠。
興因寺山の登り口は昭和池の先にあるツク坂峠(穴口峠)。
登山道で繋がっているのでどちらから登っても構わないのですが、今回は淡雪山の金子峠側から登ります。

午後12時15分

大正池に到着。
農業用に造られた人工池で、道を挟んだ反対側(北側)に甲府ユースホステルが建っています。

午後12時16分

大正池から道なりに200mほど進むと金子峠です。
これ以東に車道はなく、車輌で行けるのはここまでです。

背後には神幽現救世真光文明教団という宗教団体の弥勒館が建っています。館内には絵画、陶芸、鍛金、写真などが展示してあり入場料は無料だそうです。
以前は何もない静かな峠でしたが、現在はこの弥勒館を含め2つの建物が建っており、特にこの弥勒館は相川地区(武田神社周辺)からもよく見えるので目立つ存在です。

午後12時17分

金子峠に立つと左右の道に分かれ、淡雪山へ行くには左の道へと進みます。遙か以前は右の道もバイクなら塚原町まで下って行けたのですが、現在は遊歩道になってしまったので一切の車輌が進入禁止です。

午後12時18分

さて淡雪山790mへ登ります。
金子峠の標高は660m前後で、淡雪山との標高差は130m前後といったところです。

午後12時19分

金子峠から約100m。
弥勒館の東側を掠めるようにして登ります。
左手に視線を送ると正面玄関口で、登るにつれ弥勒館の背後へと廻っていきます。

午後12時21分

登山道の勾配は大きめで、場所によっては岩場を乗り越えるようにして進みます。
ただ手を使ってよじ登るような大岩ではないので難しいようなことはありません。


午後12時23分

金子峠から約5分も登ると360度の景色が広がります。
背後に振り向けば弥勒館の屋根と大正池が足下に見え、その向こう側には甲府盆地や富士山、南アルプスといった山々が綺麗に広がります。

ちなみに正面のこんもりとした山は725m峰。ここまで来る際に通ってきた千代田湖や和田峠はその反対側です。


写真下の拡大

午後12時30分

一方の北側は上帯那地区の景色です。
その上部に延びるのは阿梨山1102.4mからの稜線で、稜線を越えた先は無人の町となった塔岩町です。

午後12時35分

さて景色を眺めたあとは淡雪山へと進みます。
といってもここは既に山頂といってもいい場所で、前方に視線を送ると淡雪山の山頂を示す看板が見えています。

ただここからの道は馬の背です。
歩き幅は50センチから1m。普段なら問題ないのですが、あいにく当日は一昨日に降った雪で10センチほどの積雪。何ヶ所かでは岩場を乗り越えていく場面もあり、下手に足を滑らせるとそのまま滑落しそうです。
ということでここだけは極めて慎重に進みます。

写真上の拡大

午後12時40分

なんとか淡雪山790mへ到着(本当に790m?)。
この両側の切れ落ちた道は僅か数10m程度ですが、一歩ごとに足場を確認しながら進んだため5分も掛かってしまいました。

ちなみに名前の由来は「白砂で雪をまとったように見える」ということから名付けられたようですが、山というより尾根の途中にある単なる花崗岩の道、といったような場所で、看板がなければ山と気がつかずに通り過ぎてしまうことでしょう。

なお当日はここまで22分も要してしまいましたが、普通なら5分から10分で登れてしまうと思います。

午後12時42分

ここからはほぼ真東に位置する興因寺山へと進みます。
道幅の狭い場所はあるものの、山頂を越えると転落を気遣いするような場所はなくなります。

写真上の拡大

午後12時43分

淡雪山を越えた直後は下り坂ですが直ぐに上りへと転じます。

午後12時47分

上りとなった道は東へと向かいます。
一見すると右手に眺望が広がっているかに思えますが、実際には木々を通して盆地がチラチラと見える程度です。

午後12時52分

金子峠から約400mほどでしょうか。
後方の南西側に大宮山(片山)665.2mの頭が見えてきました。
大宮山は千代田湖の直ぐ西側に位置する山で、山頂の展望台からは360度の景色を見渡せます。

山頂部がモヒカン刈り?のようになっているのでよく目立ち、この山を覚えておくと位置の確認に便利かもしれません。


武田の杜展望台 元の写真へ戻す

午後12時54分

登り始めて約36分。
前方の尾根道に見晴らしの良さそうな場所が見えてきました。

午後12時54分

あいにく完全な逆行となってしまいましたが、ここからは甲府市の中心部を始め、境川村、市川三郷町、南アルプス市、韮崎市など素晴らしい景色が広がります。


写真上の拡大

午後1時00分

当日は同地点で一組のご夫婦が昼食を摂っておられ、この先の道を尋ねると「40分くらいかな。でも積雪が20センチくらいあるので1時間くらい掛かるかもしれない」というお答え。
しかも坂が急なのでアイゼンが必要かもしれない、とのこと。

午後1時05分

登山初心者なのでアイゼンなど持っているはずもありません。
無理をしないことが信条なので、進むべきか戻るべきか、を考えるまでもなく引き返すことを即決です。

ただ天気は快晴。このまま終えてしまうのも惜しいので、少々変則的にはなるものの逆のツク坂峠(穴口峠)側から歩いてみることにしました。

午後1時20分

ご夫婦と別れて約15分。
帰路は下り坂なのでアッという間に金子峠へ到着です。

さてここからは興因寺山の登り口となるツク坂峠(穴口峠)へ向かい逆側から廻っていきますが、ファイル容量が大きくなったのでページ2へと移ります。
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