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137 林道軽水線 富士山腹を上り林道富士線へと続く林道。
評価や閉塞感は季節によって異なってきます(A=良い/E=悪い)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:13500m (約8.2km) ダート:約2.1km 舗装路面:C+ 眺望:B− 爽快感:A E 138.413 N_35.274
幅員:3.6-4.0m 12/09-5月適時不可 未舗装面:C 雄大:A 閉塞感:0 2003年11月22日 晴

林道軽水線へ行くには林道鳴沢線の終点(写真左)まで進んでいこう。終点には林道鳴沢線と林道軽水線の看板があるので直ぐに分かるはずだ。同地点は変形の十字路になっており、左右に曲がる道が林道軽水線となっている。右に曲がると起点側、左に曲がると終点側となるが、右の起点側は約50mほど先にゲートが設置されており、通年の車輌進入禁止としてゲートが閉まっている。また真っ直ぐ進む道は林道二ツ山線へと延びる大荒れの道だったが2003年10月から同年11月にかけゲートが設置されてしまい現在は通れない。ここは左へと曲がり終点側へと進んでく。なお林道鳴沢線の終点の左側には山梨県指定の天然記念物アズキナシの木も立っている。※ここまでの詳しい道筋は林道鳴沢線を参照してください。
同地点の標高は1370mほどで富士山としては1合目付近である。鳴沢林道の終点を左へと曲がると道は南東へと延びており、正面には大きな富士山が顔を覗かせている。道幅は約1.5車線ほどあるので4輪でもなんの問題もない。暫くは富士山を正面に見ながら進んでいく。
林道の看板から約800mほど進むと左側に空き地があり、その先端に立つと北西から南西にかけての景色を眺め見ることができる。北西から西にかけては本栖湖や富士ヶ嶺といった景色が広がり、西から南西方向にかけては毛無山や長者ヶ岳といった山々が広がっている。ちなみに写真左の空き地の上にポッコリと頂上だけ見えるのが起点の直ぐ西にある片蓋山。起点付近が1370mあるので低く見えるが実際には1468mの山である。
林道の看板から約1.7キロ地点(写真左)まで進むと谷側が開けて富士の原生林が広がる。パノラマ写真の右隅に写っている山は二ツ山(1492m)。二ツ山は静岡県から山梨県側に約300mほど入った場所にある山で、その北側には村営の二ツ山林道が延びている。谷側の開けた道は約200mほどに渡って続いており、約1.9キロ地点(写真右)からはカラマツ林の道へと変わっていく。
林道の看板から約2.0キロ地点(写真左)まで進むと左手に林道サワラ山北線が延びている。実はこの約800mほど東側には林道富士線が林道軽水線と平行に延びており、林道サワラ山北線はその2つの林道を繋ぐ連結林道となっている。ただし一般車両は進入禁止となっており入れない。また、更にその200mほど進んだ約2.2キロ地点(写真右)には前述した村営の林道二ツ山線が東へと下っているのだが、こちらもゲートが閉ざされているため入れない。
林道二ツ山線を過ぎた後の道はほぼ一本調子に南へと向かっていく。勾配は非常に緩やかで大きなカーブも殆どないといっていい。暫くは樹間にクマザサの生い茂った道(写真中央)が続いており、林道の看板から約4.3キロ地点(写真右)まで進むと右手に延長2906mの林道八軒線が現れる。同地点は静岡との県境まで僅か100mほどの距離で、同林道は県境に沿うようにして南へと続いていく。しかしこちらも一般車両は通行止めでゲートが閉まっている。
ここまでは富士の山腹を等高線に沿って南へと進んできた道だが、林道八軒線を過ぎると山腹を上るように東へと向きを変えていく。それまでに比べると勾配も若干だが大きくなっていき、林道の看板から約5.3キロ地点(写真中央)まで進むと変則的な十字路へと行き当たる(標高は約1647m)。真っ直ぐ進む道は幸助山の東へと抜けて富士林道へと続く連結路のようだが廃道に近い状態でゲートが閉まっている。また左手の道も富士林道へと続くダート路で、入っていくと約50mほどの場所に真新しいゲートが設置されている。この道は長さとしては僅か500mほどだが、軽水林道から富士林道へショートカットされる距離は約7.8キロにも及び大幅な短縮路となっている。さて軽水林道の終点へと向かうには同十字路を右へと曲がっていく。
十字路を右へ曲がると直ぐに富士山が顔を覗かせている。緩いカーブは幾つかあるものの、この後は大きく向きを変えることもなく終点までほぼ南へと向かっていく。林道の看板から約6.1キロ地点まで進むと舗装が切れてダート路へと変わる。このダート路には大きめの石や段差はあるものの、オフロード車ならなんの問題もないだろう。またセダン型でも大きく揺られるかもしれないが、ゆっくりと進めば走れるのではないだろうか。
ダート路になると直ぐに左カーブとなり、そのカーブを曲がると巨大な富士山(写真左)が目の前に現れる。ここからの富士は林道軽水線に於いて最も迫力があり、思わず誰もが見上げることだろう。ここをクリックすると大きな写真で表示させます。
ダートになった道は暫く下り坂(写真左)となっていくが、約200mほど進むと再び緩く上っていく。そして林道の看板から約7.4キロ地点(写真右)まで進むと谷側が開けて視界が広がる。同地点からだと県境までの距離は西側(谷側)へ約700mしかなく、視線を移すと富士宮市の町並みが広がっている。ただ木々の間から見える程度なので、夏場には枝木に遮られてしまうかもしれない。しかしここまで来ると最終地点も目前だ。
最後は約8.2キロ地点で終点の看板とゲートが現れて終わる。このゲートと看板も、つい最近できたばかりで真新しい。同地点の標高は約1770m。鳴沢林道の接続地点からだと約400mほど上ってきたことになる。
−付けたし−
林道軽水線の終点看板から先は林道富士線へと繋がっている。林道軽水線の終点看板を更に上っていくと約100mほどで林道富士線の看板が立っている。接続地点は林道軽水線と林道富士線の最も南に位置する場所である。※上の2枚は同じ場所から違う角度で撮った写真。上の写真の右から上ってきて下の写真の右上へと上っていく。

富士山は雲がかかりやすく天気もアッという間に変化してしまう。道に迷うようなことはないがガスってくると殆どなにも見えない状態になるので注意しよう(写真左は上段のパノラマ写真とほぼ同じ場所で撮影)。また林道富士線は同地点を左上へと曲がっていくが、同地点は三叉路となっており右にも曲がれる。しかし約300mほどで空き地に出て終わる(写真中央)。また現在は一般車輌進入禁止の看板とゲートが入り口に設置されている(右の写真)。
総評
本来の起点から鳴沢林道までが一般車進入禁止となっているため、鳴沢林道と接続する地点が実質上の起点となっている。全線で13.5キロなので約5.3キロが通行止めとなっている計算だ。道幅は概ね1.5車線ほどあり勾配は余りない。ダート路も最初は大きめの石や段差が目立つが後半になると穏やかになる。木々に阻まれるので遠望という点ではやや劣るが、各所で望める富士山には迫力がある。
晴れていれば行って損はしないだろう。
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