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338 市営林道上条平沢線 塩山市下小田原地区の国道411号から上条峠を経て塩山市平沢地区へと至る林道。
評価や閉塞感は季節によって異なってきます(A=良い/E=悪い)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:2700m/実測約3.1km ダート:約2.4km 舗装路面:C 眺望:C+ 爽快感:C+ E 138.461 N_35.435
幅員:4.0m 不明 未舗装面:C 雄大:C 閉塞感:0 2004年04月09日 晴
甲府側から林道上条平沢線へ行くには国道411号で塩山市下小田原地区まで行きます。下小田原地区まで行くと重川を渡る小田原橋が架かっており、渡り切ると直ぐにガソリンスタンドが右側に現れます(写真左)。林道上条平沢線の入り口はそのガソリンスタンドの反対側(写真中央)にあり、「塩山市営林道、上条平沢線入口」という看板(写真右)が出ているので左折していきます。ちなみに小田原橋の上には「山梨貸切自動車、小田原橋」バス停があり、「塩山市営林道、上条平沢線入口」という看板の上には「塩山荘入口」という目立つ看板が出ているのでそれらを目印に行っても良いでしょう。
国道411号を左折すると約100mほどでY字路(写真左)となるので右へと進みます。右へ進むと長閑な田舎道が田畑の中に続いていますが、国道411号から約700m地点からは勾配も大きくなり約1.2キロ地点(写真右)では十字路となります。林道上条平沢線へ行くにはこの十字路を真っ直ぐに進みます。
十字路までは家屋が点在していますが、その先からは家屋もなくなり道の周囲には桃畑が広がります。約1.5キロ地点(写真左)からは約100mほどの下り坂となり、約1.6キロ地点(写真中央)まで進むと林道上条平沢線が上方に見え始めます。山間部のため眺望するような景色はありませんが、約1.9キロ地点(写真右)まで進むと後方に下小田原地区の景色が広がります。
国道から約2.0キロ地点の左カーブを曲がっていくと道の右側に、「延長二千七百メートル、これより林道上条平沢線(終点)」と書かれた林道の杭が立っています。ここまでの道幅は約1.5車線ほどあり4輪同士での擦れ違いも問題ないでしょう。
林道の杭から先は少しずつ勾配が大きくなっていき、左手にはここまで進んできた道や下小田原地区の景色が広がります。それほど雄大な景色というわけではありませんが谷側が開けているので爽快です。林道の杭から約200mほど進むとゲート(写真右)が設置されていますが、このゲートは一般的なガッチリとした物とは違い簡易的なゲートです。
ゲートの直ぐ先には獣よけの鉄柵が閉じられています。この観音式に開閉する鉄柵の扉に鍵はなく、単に中央が紐で固定されているだけなので簡単に開けることができます。注意書きにも、「開けたら閉めて下さい」と書かれているように忘れず閉めましょう。なお舗装路はここまでで、ここから先はダート路が続きます。
ダート路の道幅も約1.5車線あり4輪同士の擦れ違いも可能です。ただ路面には厚く砂利が敷かれているため、ややタイヤが埋まる感覚があります。また勾配も大きいので2輪駆動の4輪などではタイヤを空転させながら上ることになるかもしれません。写真右は林道の杭から約500mの地点ですが、九十九折れの坂が重なるようにして延びています。
厚い砂利も暫くすると普通の路面へと変わっていきます。ここまで来ると大きなクレパスや段差もないので4輪のセダン型でもなんの問題もないでしょう。林道の杭から約800mほど進むと九十九折れの坂を上りきり、そこから先は沢沿いに道が続いていきます。このころになると谷側が開けて下小田原地区の眺望が広がります。                  
林道上条平沢線は小倉山954.8mの北東斜面を回っていく林道ですが、小倉山の東から入った林道は約1.3キロ地点(写真中央)で北東方向へと回り込み、約1.6キロ地点(写真右)で上条峠へと達します。同地点の標高は900m前後といったところでしょうか。写真ではY字の分岐路に見えますが、左は広場になっており本線は右へと進みます。
また上条峠からは遊歩道が延びており(写真左)、徒歩で約2分ほど登っていくと四阿(写真中央)の建つ展望所へと行くことができます。ただここからの景色は余り良くありません。南西方向が開けているのですが、小倉山や周囲の木々に遮られるため塩山市街や「塩ノ山」を僅かに望む程度です(写真右)。
上条峠からは下り坂となりますが、約300mほど進むと上り坂となります。しかしこの上り坂は短く、約200mも上っていくと直ぐに砂利道の下り坂へと変わっていきます。
上条峠を越えると周囲を山に囲まれるためなにかを望めるような景色は余りありません。場所によっては対面の山に下ってきた道筋を見ることもありますが、大抵は両サイドを山に狭窄された約1.5車線幅の道を淡々と下っていくことになります。
上条峠を約900m(林道の起点からだと約2.5キロ地点)ほど下るとダート路が切れて舗装路となります(写真左)。この舗装路はコンクリートの舗装路で、横には名称不明の細い川が流れ下っています(写真中央)。舗装路は約400mほど続きますが、起点から約2.9キロ地点(写真右)まで進むと再びダート路へと戻ります。ここまで来ると終点も間近です。
ダート路を約100mほど進んでいくとゲートが設置されており、更にその約100mほど先で道の左側に林道の杭が現れて終わります。林道の杭には2700mと書かれていますが、実測値ではそれよりも約400mほど長い約3.1キロ。ダートは全体の8割弱というところです。
なおこのダート路は林道の杭から約30mほど進むと舗装路へと変わります(写真左)。同地点はY字路になっていますが右の道は直ぐに民家の敷地へと突き当たってしまうので左へと進んでいきましょう。林道の杭から約300mで県道207号(写真右)へと抜けられます。県道207号へと出る場所は塩山市平沢地区で、突き当たった場所を右へと進むと約1.0キロで林道鈴庫山線となり、逆に左へと進むと約30mで県道207号の玉宮バス停、更に約5.0キロで国道411号の「新千野橋(千野地区)」へと至ります。つまり逆側から行く場合は国道411号から県道207号へと入り約5.0キロほど走った地点が入り口となっています。こちらにも「市営林道 上条平沢線」という看板が出ているので直ぐに分かるはずです。

総評
特に素晴らしいといった景色はありませんが谷側が開けているのでなかなか爽快です。上条地区(終点側)から入った場合は上条峠まで勾配の大きい砂利道が暫く続きますが、大きな段差やクレパスなどはないので4輪のセダン型でも充分可能です。長さが約3.1キロと短いのが難点ですが、林道鈴庫山線と一緒に走ればそれなりの充足感を味わえるかもしれません。
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