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350 寺平千田林道 敷島町吉沢寺平地区から敷島町千田地区へと抜ける林道。
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:約2.9km ダート:約2.6km 舗装路面:B+ 眺望:C+ 爽快感:C+ E 138.325 N_35.433
幅員:約5.0m 不明/ゲートなし 未舗装面:B+ 雄大:C 閉塞感:0 2004年07月08日 晴
林道寺平千田線へ行くには甲府駅北側を東西に延びる県道6号を甲府市千塚町まで進み、「千塚」交差点を北へと曲がりましょう。県道6号を右折すると県道7号となります。この県道7号は昇仙峡へと続く道なので、そのまま昇仙峡方面へと進み吉沢地区まで行きましょう。吉沢地区まで行くと昇仙峡の入り口手前に「昇仙峡」と書かれた看板(写真左)があります。その約50mほど先に左へと折り返し上っていく逆Y字路(写真右)があるので左折します。この道は三渓園へと続く道で、同地点には山梨交通の「昇仙峡口」バス停が立っており、そのまま進むと約150mから約200mで昇仙峡入り口の長潭橋となり、その先は直ぐに昇仙峡の市営駐車場となっている場所です。
 
 
県道7号を折り返すようにして三渓園へと上っていきます(ちなみに三渓園の看板は県道7号からでも見えます)。この坂はやや急坂(写真左)で、約100mも上っていくと再び折り返し道(写真右)となり、三渓園の右横を抜けていきます。
三渓園の横を道なりにそのまま上っていくと、吉沢地区の景色を通して長潭橋や昇仙峡の山々の景色が広がります。写真左の長潭橋を渡って直ぐに左折すると昇仙峡渓谷沿いの県道7号(通称、馬車道)となり、曲がらずに市営駐車場方向へと進んでいくと下帯那町や千代田湖方向へと向かう県道7号となります(馬車道は車輌も通れますが、曜日や季節によって通行規制があります)。さて県道7号を左折して約300mほど進むと右へと分岐している道(写真右)が現れるので右折していきます。
分岐点を右折した道(写真左)は恐らく農道であろうと思われますが、周囲は葡萄畑などの果樹地帯となっています。右手の遙か先には長潭橋の先にある市営駐車場(写真中央)も見え、暫くは昇仙峡の山々を望みながら進みます。県道7号を左折して約600m地点(写真右)まで進むと舗装路が切れて未舗装の道となります。なお起点が分かりませんでしたので当HPではここを起点としています。
未舗装路となった道幅は約2車線弱といったところでしょうか。林道としてはゆったりとした道幅で4輪同士の擦れ違いでも全く問題ないでしょう。また土質の路面は非常にならされており大きな石や段差は殆どありません。4輪、2輪を問わずオンロード車でも問題となるようなことはないでしょう。なお、ここまでは全て上ってきた道ですが舗装路が切れた地点からは下り坂(写真左)となり、約100mほど進むと平坦な道(写真中央)へと変わていきます。この後はアップダウンを繰り返しますが、いずれも緩い勾配です。
当日、起点から約800m地点(写真左)に「舗装工事中」の看板(写真中央)が立っていました。期間は平成16年6月9日から平成16年7月30日まで。看板の工事名には「寺平千田林道舗装(その1)工事」となっており、何処から何処までが「その1」の工区なのかは分かりませんが、整備状況からして近い将来に全面舗装ということも充分に考えられる状態です。約900m地点(写真右)には土盛りされた空き地にショベルカーが置かれていましたが動いてはいませんでした。
起点から約1.1キロ地点(写真左)の左カーブまで進むと右手に昇仙峡一帯の山並みが連なります。方向としては北側から北西にかけ開けているので羅漢寺山の方角かと思われますがハッキリとはしません。そこらら先はハッキリとした下り坂となりますが、約1.3キロ地点からは再び上りに転じます。
起点から約1.4キロ地点(写真上)では右へと折り返していきますが、ここからの上り坂はやや勾配が大きくなっていきます。なおここには左へと分岐している道があり、約10mも奥へと入っていくと「ロープウェイ/展望台→」と書かれた標識(写真上の右枠)が立っています。標識の先には非常に険しい道が延びており、どうやらここを登ると羅漢寺山へと行くことができるようです(道は登山道というより獣道に近く周囲は草と樹木で鬱蒼としています。ん〜、あんなところを登る人がいるのでしょうか)。
上り坂の勾配はやや大きめですが道は非常に良く整備されています。法面には緑が施され路肩もしっかりとしているので大きな4輪でも問題となるようなことはないでしょう。約1.7キロ地点(写真右)まで進むと再び右手に昇仙峡の山々を望みます。標高的には600mから700mといったところでしょうか。周囲の山も1000m程度なのでそれほど雄大というわけではありませんが、それなりに爽快です。
約2.0キロ地点(写真左)まで進むと下り坂へと転じ、約2.1キロ地点(写真中央)では右手に昇仙峡の奇山奇岩(写真右)を仰ぎ見ます。昇仙峡の山や岩には「大佛岩」「猿岩」「登竜岩」「五月雨岩」「寒山拾得岩」など様々な名称がついているのですが、見る角度により違う形状に見えるのでここから見えるのがどれに当たるのかはハッキリしません。
その先は沢を回り込んで行くため暫く景色はなくなります。起点から約2.2キロ地点(写真左)にはローラをかける重機も置かれており舗装化を臭わせます。と、その直ぐ先の約2.4キロ地点(写真右)でアスファルト路。まだアスファルトを流して間もないのか、その路面は黒々としています。
舗装路となった先は直ぐに左カーブの下り坂となっており、そのまま進んでいくと約2.5キロ地点(写真左)で非常に大きな勾配路へと至ります。実際にも勾配は大きいのですがV字型の坂道になっており、約2.6キロ地点で底(写真右のバイクの地点)に達した後は再び急激に上っていきます。それ故、見た目以上の坂に見えて少々ユニークな場所となっています。実は去年まではここも未舗装路でしたが、勾配が最も大きいことから最初に舗装化されたものと思われます。 
しかしこの舗装化された勾配の大きな道も長くは続きません。起点から約2.7キロ地点(写真左)まで進むと未舗装路となり、上り坂もその約100mほど先(写真中央)で頂点へと達します。この頂点に達した10mほど先では右手に昇仙峡の奇岩(写真右)を間近に見られます。場所と形状からしてこれは「猿岩」と思われます。猿岩は昇仙峡の渓谷沿いでは最も南側(入り口側)に位置する岩で、長潭橋から馬車道へと入った約600m地点の千田橋近くからも仰ぎ見ることができます。 
その先は一気に下ります(写真左)。ここまで来るともう残りも僅かで、約100mほど先の約2.9キロ地点(写真右)まで下っていくと千田林道へ突き当たる形で終わります。突き当たった場所を左に曲がると約500mほどで千田地区の民家の立ち並ぶ場所へと至ります。ただそこから先へ抜けていく道はないので行き止まります。逆に右へ曲がると約800mで千田林道の起点となり昇仙峡の馬車道へと至ります。
写真上は突き当たった場所を右へと曲がり千田林道の起点へと下りてきた写真です。千田林道と渓谷沿いの馬車道は千田橋によって繋がれています(千田橋の下を流れるのは荒川)。左へ曲がると奥昇仙峡方向へと進み、右へ曲がると県道7号の長潭橋へと至ります。県道7号へ出る場所は寺平千田林道へと入っていった地点の約200mほど北側にあたり、まさに一周グルっと円を描いてきた形です。

総評
去年までは道幅が約1車線強から約1.5車線弱の狭い場所もあったのですが、僅か1年でアッという間に拡張されてしまいました。全線に於いて約2車線弱の道幅があり、路面もローラーをかけてあるのでオンロード車でも問題ないでしょう。ただそれ故に将来的には舗装となるかもしれません。道が良すぎてオフロード車では物足りないかもしれませんが、舗装前に走っておくなら早い内に行くことをお勧めします。
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