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365 中道往還  ページ1  東八代郡中道町と西八代郡上九一色村を結ぶ旧道で現在の県道113号
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:約11.8Km ダート:約6.3km 舗装路面:C 眺望:A 爽快感:B+ E_138.353  N_35.342
幅員:約4.0m 通行期間不明/冬季閉鎖あり 未舗装面:C 雄大:B+ 閉塞感:2 2004年10月15日 晴
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中道往還は若彦路と駿河路の中間に位置することから「中道」と呼ばれた右左口村にあった古道です。現在の右左口村は中道町右左口となり字(あざ)のみ受け継がれていますが、この中道町という町名も「中道」から変遷したものだそうです。戦国時代には武田信玄、織田信長、徳川家康といった武将も兵を率いて往来し、経済や産業面では駿州と最も早く往来のできる道として塩や魚介類の輸送に多用されていたそうです。なお古道としての中道往還は甲府市住吉4丁目で甲州街道から分岐し、中道町の上曽根地区を通って右左口峠を越え、精進湖、本栖湖を経て富士宮市の若彦路まで通じていたそうですが、このページでは中道町と上九一色村を結ぶ現在の県道113号のみを掲載しています。
甲府方面から中道往還へ行くには、まず国道358号を南進して東八代郡中道町の右左口(うばぐち)地区を目指します。右左口地区まで行くと金川曽根広域農道と交差する右左口交差点(写真左)があるので更に約100mほど南進していきましょう。右左口交差点を約150mほど南進していくと国道358号から右へと分岐していく県道113号があり、正面に「宿区方面→」と書かれた方面看板(写真右)がありますので同分岐路を右へと曲がります。
国道358号から県道113号へと入って約200mほど進むとT字路へと突き当たります(写真左マップの現在地)。正面は自動販売機の並ぶ商店(写真中央)となっており、中道往還へ行くには同T字路を左折していきます。T字路を左折すると宿地区(写真右)となり、道の両側には古い家並みが続きます。
商店のT字路を曲がるとあとは一本道なので間違うような場所はありません。県道113号へ入って約700m地点からはグングンと標高を上げていき、北西から西にかけては八ヶ岳や南アルプス(写真左)、北には「曽根丘陵公園風土記の丘」を通した甲府市中心部(写真右)など眺望の開けた景色が広がります。 
県道113号へ入って約1.4キロ地点まで進むと甲府精進湖線の開通記念碑(写真中央)が道の右側に建っています。これは昭和39年に山梨県が陸上自衛隊に対し改修工事を要請し、この委託を受けた陸上自衛隊は同年3月から約5年の歳月をかけて改修にあたったそうです。石碑はその陸上自衛隊の功績を讃え「陸上自衛隊第102建設大隊の技術と闘魂を讃う」と当時の知事であった田辺国夫氏の名で刻んでいます。さて県道113号へ入って約1.9キロ地点まで進むと国道358号の橋架下(写真右)を潜っていきます。
国道358号の橋架下を潜ると直ぐに左カーブとなっており、その左カーブを曲がり切ると約100mほど先(県道113号へ入って約2.0キロ地点)でゲート(写真左)が現れます。なお同地点の左手側には国道358号(写真右)が平行していますが、ガードレールで仕切られているので相互間の乗り入れはできません。
ちなみにこの横を通っている国道358号は昭和46年3月27日に起工式が催され昭和48年4月1日に供用が開始されたそうです。当初は甲府精進湖線有料道路として上九一色村梯地区と上九一色村精進地区に料金所が設置されていましたが、平成6年11月20日に御坂トンネルと同時に無料開放となっています。以前の中道往還は国道358号として運用されていましたが、昭和49年に甲府精進湖線有料道路が国道358号へと昇格し、旧国道358号であった中道往還が県道113号となって現在に至っています。
ゲートから約100mほど進むと2つ目のゲート(写真左)が現れます。1つ目のゲートが堅固なゲートなので同ゲートが使われているかどうかは分かりません。ゲートから先はグングンと標高を上げていき、国道358号との高低差(写真右)も一気に開きます。同地点からは中道町や豊富村を通して南アルプスの山並み(写真右)が広がり爽快な景色を望みます。
写真では未舗装路に見えるかも知れませんが(写真左)路面は荒れた舗装路になっています。長い年月にアスファルトは風化が進んでおり、場所によっては未舗装路と見分けのつきにくいような場所も数多く点在しています。ゲートから約400m地点(写真中央)まで進むと山の裏側へと回り込み、ここから暫くは樹林帯の道となるため景色的には単調です。ゲートから約500mほど進むと未舗装路となりますが、この未舗装区間は約100mと短く、約600m地点(写真右)からは再び舗装路へと戻ります。
ゲートから約700m地点(写真左)まで進むと樹林帯の一部が切れて対面の山を望みます。方角的にはほぼ東方を望んでおり、写真に写る山は境川村と中道町に跨る貉山(981.2m)と思われます。約800m地点(写真中央)からは再び樹林帯の道となり景色は閉ざされます。約1.0キロ地点(写真右)まで進むと殆ど未舗装路と見分けのつかない路面となり、ここの勾配はやや大きくなっています。
ゲートから約1.2キロ地点(写真上)まで進むと舗装路が切れて未舗装路へと変わります。右手の谷側は樹林層が道に沿う形で続いていますが密度が低いので眺望が開けます。方角的には北西の方向を望んでおり、約400m地点で山の裏側へと廻り込んだ道が約800mほどかけて一周してきた形です。
未舗装路へと変わった約1.2キロ地点の先は左カーブとなっており、そのカーブを曲がっていった約1.3キロ地点(写真左)でも樹林帯の層が切れて眺望が開けます。また、ここで下方に視線を移すと遙か下に国道358号の道筋を望めます。 
約1.2キロ地点で未舗装路へと変わった道ですが、約1.4キロ地点(写真左)では再び舗装路へと戻ります。ここから暫くは九十九折れの道となっており、勾配の大きい上り坂を折り返しながら進みます。注意しながら上っていくと、約1.6キロ地点(写真中央)では遙か遠方の山腹ににこれから抜けていく道筋(写真右)を仰ぎ見ることが出来ると思います。道は日陰山(1025.3m)の北西側稜線を越えていくように縫っており、同地点は右左口峠の手前800mほどの場所かと思われます。
ゲートから約1.8キロ地点(写真左)からは未舗装路へと変わります。これまでの未舗装区間は100m、200mといった短い未舗装路でしたが、ここからは長い区間が未舗装路となっています。また同地点の左手には北西にかけての眺望が広がっており、金ヶ岳(1703.5m)や曲岳(1642.4m)の手前に甲府市中心部(写真中央と写真右)の景色を望みます。 
ゲートから約2.0キロ地点(写真左)まで進むと沢を大きく廻り込んでいきます。このとき左手の樹林帯が完全に切れ(写真右)、北西の方角に大蔵経寺山(715.6m)や兜山(913m)といった山々を正面に望みます。西側の韮崎市から北側の牧丘町まで一望でき、ここからの眺望は非常に爽快です。
更に沢を廻り込んでいった約2.1キロ地点(写真上)では先ほどにも増して眺望が大きく開けます。僅か100mほどしか進んでいないので景色的な変化は小さいのですが、こちら側では南アルプスや先ほど通って来た国道358号の右左口交差点、その先にある豊富村関原地区の高台へと延びる県道29号などをハッキリと見て取れます。 
沢を完全に廻り込んだ道は(写真左)西から東へと向かいます。暫くは対面の山を仰ぐだけの単調な景色が続き、山の北側斜面となるため陽射しも遮られます。しかし約2.3キロ地点(写真中央)の折り返し道を過ぎると谷側は左手から右手へと移り、進路を再び西へと(写真右)転じます。
暫く景色の見えなかった道ですが、ゲートから約2.5キロ地点で南へと向きを変えた直後に右手の谷側が大きく開けます(写真上)。同地点は約2.0キロ地点にあった眺望ポイントの一つ上段の道であり、中道往還に於いては最大の眺望ポイントとなっています。標高が上がっただけなので景色的な変化はさほどありませんが、同地点からは西から北東にかけての眺望が素晴らしいパノラマとなって広がります。さてここからは一気に右左口峠へと上っていきますが、容量が大きくなったのでページ2へと移ります。
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