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365 中道往還  ページ2  東八代郡中道町と西八代郡上九一色村を結ぶ旧道で現在の県道113号
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:約11.8Km ダート:約6.3km 舗装路面:C 眺望:A 爽快感:B+ E_138.353  N_35.342
幅員:約4.0m 通行期間不明/冬季閉鎖あり 未舗装面:C 雄大:B+ 閉塞感:2 2004年10月15日 晴
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さてここからはページ1の続きです。ゲートから約2.5キロ地点のパノラマポイントを過ぎると進路を南東へと転じます。このため盆地は後方へと移り、谷側の景色は対面の山を望むだけのやや単調な景色へと変わります。
ゲートから約3.2キロ地点(写真左)からは山に狭窄された道となり、その約100mほど先で土砂止めダム(写真中央)の前を鋭角的に切り返して行きます。同地点の勾配はやや大きくなっており、約3.5キロ地点(写真右)では名無しの橋を渡って先へと進みます。
名無しの橋の先は約100mほどで左とカーブとなっており、そのカーブを曲がりきった約3.7キロ地点(写真左)で振り向くと韮崎市方面が僅かに開けます。ゲートから約3.8キロ地点(写真中央)では道の左側に「日陰山の枕状溶岩」と書かれた看板が立っています。枕状溶岩とは玄武岩質の流動性に富む溶岩が水で急激に冷え、半固形化のまま海底で転がって出来た溶岩だそうです。県内では最大規模のもので自然記念物に指定されているそうですが、個人的にはさして凄いと思えるような物ではありませんでした。看板を過ぎた約4.0キロ地点(写真右)からは樹林帯の道となり勾配も大きめとなっています。
ゲートから約4.1キロ地点(写真左)まで進むと再び右手の谷側が開けます。左右の山腹が張り出しているため、開けている範囲は北西から北側だけにとどまりますが、右手下方に視線を落とすとここまでの道筋(写真左)を見ることが出来ます。
ゲートから約4.2キロ地点(写真左)まで進むと山腹を大きく廻り込む平坦な道となりますが、最も奥へと進んだ約4.7キロ地点(写真右)からは再び上りへと転じます。谷側は開けていますが対面の山が近いため眺望するような景色は思ったほどには望めません。
ゲートから約4.9キロ地点まで進むと、右手の木立を通してアンテナ(写真中央)の先端が見えるかと思います。このアンテナは右左口峠に建つ観測用機器のアンテナで、ここまで来ると右左口峠までは残り僅かです。約5.0キロ地点(写真右)の右カーブを曲がっていくと直ぐに右左口峠が見え始めます。
そしてゲートから約5.1キロ地点(写真左)まで進むと右左口峠へと到着です。右左口峠の標高は約850mといったところでしょうか。峠には移動設置式の簡易的なゲートがあり、冬季や工事の際には閉じられるようです。ピークの右横には中道往還の歴史を記した看板が設置されており、その左には登山道と思われる細い道(写真右)が奥へと続いています。50mほど入ってみましたが藪が覆っており周囲を見渡すことはできませんでした。また右左口峠そのものからの景色も良くありません。峠の約20mほど手前で北西の八ヶ岳などの景色を見通しますが、その範囲は僅かです。
中道往還の看板の先には道の両側に中道町と上九一色村の境界を示す看板(写真左)が立っており、ここから先は中道町から上九一色村へと移ります。ここまでは概ね上ってきた道ですが、境界から先は左へ曲りながら下りへと転じます。下りへ転じると直ぐに約4.9キロ地点で見えたアンテナの観測機器(写真右)が設置されています。
なお同地点の周囲は割と開けていますが(写真左)、開けているというだけで特別に広場や空き地が設けられているというわけではありません。一張りくらいのテントなら道横に張れそうですが、大勢でのテント泊には向いてないと思います。さて右左口峠は日陰山(1025.3m)の南西に位置します。ここから暫くは南東へと進み、日陰山の南側斜面を抜けて上九一色村の国道358号へと向かいます。
上九一色村側へ入ると景色の趣はガラリと変わります。対面の山が近いことや樹林帯の道(写真左)が続くので景色的には単調となりますが、ゲートから約5.7キロ地点(右左口峠からだと約600m)まで進むと谷側の樹林帯が一時的に切れ、対面の山にこれから進んでいく下道(写真右)を長く望みます。
ゲートから約6.0キロ地点(写真左)まで進むと勾配の大きな坂となって一気に下っていきます。またここまで未舗装路の続いてきた道ですが、その約50mほど先では舗装路(写真上)へと変わって大きく右へと曲がっていきます。同地点は路面保守のためか天然の石がタイル状に配されており、右側が排水溝のようになっているので雨天時には水が流れているものと思われます。
いったん舗装へと変わった道ですが、この舗装路は長くは続きません。約200mほど続いた約6.2キロ地点(写真上)からは再び未舗装路へと変わります。同地点の路面には水が流れており、左手の山側には滝が水飛沫を上げながら落ちています。この滝はそれほど大きくはありませんが、道の下を通った後は右手の沢へと更に流れ下ります。
ゲートから約6.4キロ地点(写真左)まで進むと再び約100mほどの短い区間が舗装化されています。この辺りでの路面は舗装路と未舗装路を断続的に繰り返しますが、約6.5キロ地点(写真中央)からの未舗装路は暫く続きます。ただ同時に樹林帯の道(写真右)となり、こちらも暫くの間は景色がなくなります。
ちなみにどうでもいいことですが、ゲートから約7.2キロ地点まで進むと道の左側の法面に瓦(写真左)が積まれています。既に苔むしており積まれてから長い年月が経っていそうな瓦ですが、これはいったいなんなのでしょう。ゲートから約7.3キロ地点(写真中央)では北側の後方に日陰山を仰ぎ見ながら進みます。右左口峠からは約150mほど標高を下げていますが右手の谷側(写真右)は断崖となって深く落下しています。
ゲートから約7.7キロ地点(写真左)まで進むと左手を石垣、右手を樹林帯に狭窄されたやや薄暗い道を抜けていきますが、その直後の約7.8キロ地点(写真右)まで進むと右手の谷側が一気に開けます。
同地点の右下には三珠町の地蔵地区(写真左)が見え、その手前には国道358号から分岐して間もない県道36号や芦川(写真中央)も見て取れます。ここからの県道36号は芦川に沿う形で西の県道3号へと至りますが山間の底を縫っているため直ぐに日が陰ります。近くで上九一色村から西へ抜ける道は県道36号だけですが、冬期の午後などではアッという間にモノクロの世界へと変わってしまいます。さてゲートから約6.5キロ地点より続いてきた未舗装路ですが、同地点の約50mほど先で舗装路(写真右)へと変わります。
舗装路となった道は到って平凡です。県道としてはやや道幅が狭いものの、綺麗なアスファルト路が最後まで続きます。ゲートから約8.2キロ地点(写真左)まで進んだらちょっと右手を見てみましょう。木立を通して釈迦ヶ岳(1271.2m)が見え、その山腹を巻いていく林道折八古関線(写真中央と写真右)が遙か上方に見えると思います。林道折八古関線は上九一色村と下部町を結ぶ標高の高い場所を抜けていく林道で、なおかつ山深さを充分に感じさせてくれる林道です。
さていよいよ中道往還も終点間近です。ゲートから約8.5キロ地点まで進むと2度3度と切り返していく九十九折れの坂となり、約8.8キロ地点(写真左と写真右)の左へと折り返していく最後の九十九折れ坂で上九一色村側のゲートが現れます。ただこのゲートは中道町側のゲートに比べると随分と簡易的な造りになっており、バイクなら下を潜ることが簡単に出来てしまいます。
中道町側のゲートから約9.1キロ地点まで進むと上九一色村の町並み(写真左)が見え始め、更に約9.6キロ地点(写真右)まで進むと国道358号と接する終点が見えてきます。
最終的には中道側のゲートから約9.8キロ地点(中道町の国道358号、宿区入り口からだと約11.8キロ)で上九一色村の国道358号へと抜けて終わります。国道358号と接する場所には上九一色村消防団第二部署の車庫があり火の見櫓が建っています。同地点は上九一色村役場の西方にあたり、逆側から入る場合は上九一色村役場を約400mほど西へ進んでこの火の見櫓を指標にするといいかもしれません。

総評
道幅は一部で狭い場所もありますが概ね1.5車線の道が続きます。県道なのでそれなりに整備されていますが、場所によっては段差もあるので車高の低い車では底突きするかもしれません。上九一色村側へ入るとやや単調になるものの、中道町側の眺望は一見の価値があります。通行止めが多くなかなかゲートの開かない道ですが、もし開いていれば入っても損はしないと思います。
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