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407 林道湯之奥猪之頭線(ページ1) 下部町の県道415号終点から県境を越えて静岡県の富士宮市へと抜けていく林道
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:9631m(山梨県側)
延長:7259m(静岡県側)
未舗装区間:0m 舗装路面:B 眺望:B 爽快感:B+ E 138.294 N 35.241
幅員:3.6m-5.0m 冬季閉鎖:12/10-5/20 未舗装面:− 雄大:B 閉塞感:0 2006年06月29日 晴/曇
撮影日は2005年11月12日、2005年11月28日、2006年06月29日。 ページ2へ移動
林道湯之奥猪之頭線は下部町(現在は身延町)の県道415号終点から県境を越えて静岡県の富士宮市へと抜けていく林道です。湯之奥猪之頭線へ行くには、まず国道300号で下部町上之平地区(現在は身延町上之平地区)まで行きJR身延線の下部温泉駅(写真上と写真下)を目指していく。下部温泉駅は国道300号から僅かに外れているが、上之平地区まで行くと標識が出ているので直ぐに分かるはずだ。なお国道300号から下部温泉駅へ続く道は県道415号となり、約30秒も走ると左手に下部温泉駅が現れる。下部温泉駅の周囲は土産物屋などの建つ商店街となっており、県道415号はその中を縫うように南へと続いているので更に南進を続ける。
下部温泉駅から約1キロほど進むと下部温泉街となり温泉旅館(写真左)が建ち並び、約1.3キロ地点(写真右)まで進むと下部川に「しんせん」橋が架かっており渡っていく。この辺りの道幅は約1.5車線弱ほどだろうか。そこそこの交通量がある割に道幅がやや狭くなっているので4輪同士での擦れ違いでは気を遣うかもしれない。
下部温泉駅から約2.1キロ地点(写真上左)まで進むとT字路へと突き当たるので左へと曲がっていく。ちなみに同地点の右側には三石山線の林道杭が立っており、右へ曲がっていくと下部川に架かる湯平橋(写真上右)を渡って三石山線へと続いていく。三石山線は南部町側からも開設しており、完成時には38キロという県内一長い林道となる予定だ。以前は開設現場まで行けたのだが、当日は湯平橋の直ぐ先でチェーン(写真下左)が張られており入れないようになっていた。完成は平成24年とまだ先のことだが待ち遠しいところだ。また湯平橋の下には「ほたる公園」が設けられており、園内にはトイレ(写真下中央)や四阿(写真下右)も設置されている。当日(2005年11月12日)は工事車両が1台停まっているのみ。それほど大きな公園ではないが、下部川と山にいだかれた静かな公園である。
T字路を左へ曲がったあとは下部川の広大な河原(写真上)を右手に見ながら南西へと進んでいく。すでに温泉街からは離れており周囲に民家や旅館はない。山の狭間なので遠望するような景色もなく、下部川とその河原を挟んだ対面の山腹に三石山線の道筋が長く続いているだけである。
下部温泉駅から約4.5キロ地点(写真左)まで進むと道は二又路となり、正面の家屋の右横に林道の杭(写真右)が立っている。林道の杭には「これより湯之奥線」と書かれているが、その立ち位置がやや微妙な場所なので一瞬「真っ直ぐ?」と思ってしまうかもしれない。真っ直ぐ進んでも門西家住宅の横を通って湯之奥猪之頭線の途中へと抜けていくことができるが(後述)道幅は1車線と極端に狭い。2輪でも周辺の住人に気を遣ってしまうような道なので左へと曲がっていった方がいいだろう。なお、この門西家住宅というのは江戸期に湯之奥金山を管理していた門西家の住居ということで、今でも藁葺きの建物が当時のまま残されている。現在でも人が住んでいるそうだが、昭和39年に国の重要文化財に指定され頼めば見学することもできるそうだ。
さて同地点で左手を見ると九十九折れとなって上っていく道(写真左)が幾重にも山腹に重なっている。山の狭間なので景色的にはやや単調だ。暫くは右に左にと切り返しながら(写真右)坂を上っていく。なお道幅は約1.5車線といったところだろうか。林道としては一般的な広さだが、当日は数台のダンプカーとすれ違った。工事を行っていることが多い林道だけに4輪では道を譲る場面があるかもしれない。
暫くはコンクリート路の続いている路面だがやがてアスファルト路へと変わる。林道の杭から約250mも坂道を上っていくと左手に起点を含んだ湯之奥地区の景色(写真上)が広がり、ここからは門西家住宅の藁葺き屋根も見ることができる。ちなみに先ほどの起点を真っ直ぐ進んだ道はこの門西家の右横を上っていき、その直ぐあとで左へと進路を変え湯之奥猪之頭線へと続いていく。
暫くは左右への切り返し道が続くが、林道の杭から約350mほど進むと九十九折れの坂を上りきり概ね東へと進路を変えていく。そして約600m地点(写真左)まで進むと左カーブの先端で右へと下っていく分岐道(写真右)が現れる。実はこれが先ほどの起点を真っ直ぐに進んできた道で、ここを下っていくと約300mで林道の杭の場所へと下りていく。途中では門西家住宅を右手に見ながら進んでいくが、樹林帯に囲まれた1車線ほどの狭い道なので4輪では下らないほうが無難だろう。また逆側には遊歩道のような狭い道があり、ここを上っていくと願掛け地蔵があるらしいが詳しいことは知らない。
分岐点を過ぎると緩い下り坂(写真上左)となり、右手には下部川の支流が寄り添ってくる。林道の杭から約700m地点まで進むと道の左側に林道の看板(写真上右)が立っており、その先には下部川の支流を渡っていく湯之奥橋が架かっている。下部川の支流は左から右へと下っており、その西岸には未舗装路(写真下)が延びているが何処まで続いているのかは知らない。
湯之奥橋を渡りきると直ぐに分岐道が右へと下っている。この分岐道は約1車線の狭い道で、約200mで鉄骨などの置いてある資材置き場で行き止まる。資材置き場の広さは50m四方ほどあるだろうか。割と広い空き地だが特別なにか在るわけでもないので入っても意味がないだろう。湯之奥橋を過ぎると上りへと転じ(写真右)、暫くは下部川の支流を左手に見ながら進んでいく。
林道の杭から約1.0キロ地点で右へと大きく切り返していくと下部川の支流から離れだす。この切り返し地点には湯之奥金山の看板が立っており、川伝いに登っていくとかつて武田家が発掘していたという湯之奥金山となるらしい。約1.0キロ地点の切り返しを過ぎるとやや勾配を増した上り坂となり、周囲の景色は樹林帯(写真左)によって閉ざされる。暫くは単調な景色の中を淡々と上っていくことになるが、約1.5キロ地点(写真右)まで進むと左カーブの途中でゲートが現れる。
ゲート地点から先は再び下部川に沿った道となる。樹林帯は切れて右手の谷側は開けてくるが、周囲の山々(写真上右)が高いので景色的にはやや単調だ。暫くは対面の山腹に造られた山止めダム(写真下左)や、約100mほど下を流れる下部川(写真下右)を見ながら進んでいく。
林道の杭から約2.1キロ地点(写真左)まで進むと湯之奥2号橋を渡っていく。下方は沢となっているが草木が覆っているので谷底を見ることはない。湯之奥2号橋の直ぐ先で左へ切り返すと暫くは西へと進んでいく(写真中央)。約2.4キロ地点(写真右)ではここまで通ってきた下道や、その更に下を流れる下部川を眺め見る。高低差が大きいので迫力満点だ。
林道の杭から約2.6キロ地点で右へと切り返すと再び東へと進んでいく。約3.0キロ地点(写真左)からは前方に下部川上を縫う道(写真左)を長く望み、この道へは約3.9キロ地点(写真右)と約4.0キロ地点の名無し橋を渡って進んでいく。
林道の杭から約4.2キロ地点(写真左)まで進むと前方にこれから進んでいく道が長く延びている。ここからの勾配はやや大きめだ。約4.3キロ地点(写真右)まで進むと高低差のあった下部川は直ぐ横を流れるようになっている。


この先は県境を目指して行きますがページ容量が大きくなったのでページ2へと移ります。

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