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105 釜無山林道 山梨の北西端部を走るちょっと閉塞的な林道。
評価や閉塞感は季節によって異なってきます(A=良い/E=悪い)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:6393m ダート:6193m 舗装路面:C− 眺望:C− 爽快感:C E 138.153 N 35.524
幅員:3.0m 12/10-04/25 不可 未舗装面:D+ 雄大:B 閉塞感:7 2002年09月18日 晴

釜無山林道への入り方はちょっと難しい。というのも、きっちり起点側から入ろうとすると山梨県側からは入れないからだ。甲府側から行く場合、まず国道20号沿いにある道の駅「信州蔦木宿(写真左)」を目指そう。道の駅「信州蔦木宿」は長野県富士見町にあるが、そこから約2.4キロほど諏訪市側に国道20号を進んでいくと左側に「神代」バス停(写真中央)が立っている。「神代」バス停の約10m先に左へと曲がる道があるので左折しよう(写真右)。
左へ曲がると「諸水橋」となり、渡り切ると突き当たるので右へと曲がっていく(写真左)。右に曲がって約200mほど走ると「信甲・館(写真中央)」という旅館が見えるはずで、釜無山林道へは「信甲・館」の敷地の向こう側(北西側)を左へと曲がっていく。入り口にはケモノ除けの電流柵が設置されているが外すことが出来るので、注意書きをよく読んで外そう。なお同地点は雨乞尾白川林道の終点と直近している場所でもある。
柵を外して入ると電流柵に沿ってコンクリートの簡易舗装路が延びている。この舗装路は約400メートルほどでダート路となるが、ここからは気合いを入れていこう。というのも普通のダートより路面が荒れており、場所によっては山を削って少し形を整えた程度にしか整備されていないからだ。勾配も大きめな上りが続き、場所によっては浮き石がゴロゴロと転がっているので走行には充分気を付けよう。
道幅は約1車線強から約1.5車線弱。4輪同士だと擦れ違いに苦労するだろう。暫くは谷側が開けているが、途中からは周囲を厚い樹林帯に囲まれた暗い道となる。場所によっては八ヶ岳などを遠望できるが眺望は概ねないと思っていい。
電流柵から約4.5キロほど進むと林道の杭が道の左側に立っている。ここまで短い林道を1本走ってきた気さえするが、漸くここから釜無山林道が始まるわけである。周囲を覆う樹木の層が厚いので圧迫感のある道だ。
林道の杭から約400メートル地点と約700メートル地点で共に100mずつのコンクリート路となるが再びダート路となる。道幅は広い場所で約1.5車線強、狭い場所で約1車線強。車同士だと擦れ違いに難儀するだろう。ダートの路面は概ね土なので走りやすいが、場所によっては小さなクレパスが走っている。
林道の杭から約1.9キロほど進むと左手に内山林道が延びている(写真左)。左折して内山林道を下ると最後は約3.8キロ先で雨乞尾白川林道へと抜けられる。さて内山林道と接続した後の釜無山林道は、それまでの景色と少々異なってくる。林道の杭から約2.7キロ地点では谷側が開けて長野県側を望むことが出来る。
約3.0キロ地点では対面する山にダンプカーやブルドーザーが道を造っていた(写真中央)。長野県側の景色と思われるがハッキリとは分からない。
林道の杭から約3.5キロ地点にはちょっとしたスペースがあり、4輪では転回に活用できるだろう。しかしその後は法面の崩れた場所が多くなり(写真中央=約3.7キロ地点)、道幅も1車線強と狭くなることもある(写真右=約4.6キロ地点)。ガードレールがなく、道の横は垂直に落下しているので気をつけよう。
残念ながら約4.7キロ地点で法面の崩れた土砂が道を塞いでいた。崩れた斜面を慎重に歩いてみると50m以上に渡って崩れており、かなり大きな土砂崩れだったようだ。斜面には草が長く生えていたので崩れたのはだいぶ前の事と思われる。

総評
林道そのものの長さは6393mだが、「信甲・館」からだと10キロ以上の道となる。全体的に閉塞感のある道だが、それさえ気にしなければ2輪で問題となるような場所はない。ただ4輪では狭い道やガードレールのない道が続くので多少ストレスがたまるかもしれない。山梨の林道としてはハードな部類に入るだろう。
※ 林道の杭には5322mと表記されていますが、当HPでは林務事務所の公表値である6393mを延長としています。
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