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359 西沢林道 ページ2 道志村「道志の森キャンプ場」から西沢を下る三ヶ瀬川に沿って延びる林道。
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:4616m ダート:2.6km+4.7km 舗装路面: 眺望:D+ 爽快感:C E_138.594  N_35.293
幅員:3.6-4.0m 通行期間不明/チェーンゲートあり 未舗装面:D+ 雄大:C 閉塞感:3 2004年09月01日 曇
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さて、ここからはページ1の続きです。林道の杭から約1.7キロ地点(写真左)まで進むとここでも空き地が広がっています。それほど広い空き地ではありませんがテント程度なら充分な広さといえるでしょう。その約100mほど進んだ約1.8キロ地点(写真右)では3度目の川渡りとなります。こちらの水嵩も約15センチ程度なので問題となることはないでしょう。
3度目の川渡りをして林道の杭から約1.9キロ地点(写真左)まで進むと道の右側にクリーム色の箱が設置されています。一見すると浄化槽のようにも見えますが詳しいことは分かりません。また同地点で前方に視線を移すと、正面の山に1本だけ巨大な木(写真中央)を見て取れると思います。山頂付近に屹立しているようですが、周囲の樹木と比較してみてもその大きさが如何に大きいかが分かると思います。なお当日は約2.1キロ地点で小規模な崩落箇所がありました。走り幅としては約1車線ほどとなっているので、4輪で走行の際には注意して進みましょう。   
林道の杭から約2.15キロ地点(写真左)まで進むと分岐路が現れます。右側の道はほぼ直進で、左側の道が直角に分かれていく分岐路です。道なりだと右の道ですが、西沢林道の終点へ進むにはこの分岐路を左へと曲がります。左側の道へ進むと直ぐにコンクリートの橋となっており、幅7mから8mほどの川を渡っていきます。コンクリートの橋を渡り切ると直ぐにチェーンゲート(写真右)があり、道の左側に「造林作業路・西沢作業道」の看板と杭が立っています(その反対側には「←菰釣山」と書かれた標識板も立っています)。なお西沢林道の終点杭は更に先へと進んだ場所にあり、なぜここに「造林作業路・西沢作業道」の杭が立っているかは不明ですが、後からなんらかの理由で同地点の先を西沢作業道へ変更したのかもしれません。ちなみに直進していく右の道は数十mほど先でチェーンゲートとなりますが、その先は時間の関係で未確認です。なお同地点は静岡県境の約1キロほど北側にあたると思われます。
 
  
このチェーンゲートは張り方が非常に緩やかになっており、バイクなら持ち上げると乗ったまま簡単に下を潜り抜けていくことが可能です。チェーンゲートの先はやや勾配が大きくなっていきます。約2.2キロ地点(写真右)まで進むと大きく右へと曲がっていきますが、ここの法面には木製で出来た土砂防止用の柵が道に打ちつけられています。
土砂防止用の柵(写真左)は斜面に沿って約30mから約40mほども続いているでしょうか。土砂防止用の柵からは概ね東へと進んで行きますが、法面は荒削りのままでやや脆さを感じます。林道の杭から約2.5キロ地点(写真右)では4度目の川渡りとなりますが、こちらも幅3m深さ十数センチ程度なので問題ありません。なお当日はその先で小規模な崩落箇所がありました。
4度目の川渡りの約50mほど先では立て続けに5度目の川渡り(写真左)となります。これまでの川は山の斜面から流れ出た水で出来た川だったのに対して、こちらの川は本格的に沢から流れ下ってきた水で川となっています。このため川幅も約5mほどあり水嵩も約25センチと今までよりも若干深めです。当日は問題ありませんでしたが、増水時には更に深くなり流れも早くなる可能性があります。渡る際には充分な注意をした方がいいでしょう。
なお、川を渡り切ると直ぐにチェーンゲート(写真左)が現れます。こちらのチェーンは1度目のチェーンのように弛みが無いため持ち上げて潜ることは出来ませんが、よく見ると杭のフック(写真右)に引っ掛けてあるだけなので簡単に取り外すことが出来ます。多くの方々が取り外して中へ入ったということですので鍵は恒久的にないものと思われます。
チェーンを外して奥へ進んでいくと進行方向に対して右側の場所に造林作業路・西沢作業道の杭が立ち、左側に西沢林道の終点杭(写真中央)が立っています。西沢林道の終点杭には延長4616mと表記されていますが、ここまでのメーター値では約2.6キロとなっており約2キロも足りません。或いは途中の分岐路を含んでの延長なのかもしれませんが詳細は不明です。林道の杭の立つ場所は広い空き地となっており、西沢作業道の杭が立つ場所からは菰釣山への登山道(写真右)が延びています。菰釣山とは同地点の南にある1348.2mの山で山頂までの行程は1時間25分だそうです。なお山頂は県境から神奈川県側へ約200mほど入った場所にあり、西沢林道の終点も菰釣山の北側山腹に位置します。
さて西沢林道の後の造林作業路・西沢作業道についても簡単に触れておきますと、西沢林道から西沢作業道へ入ると急激に標高を上げていきます。道幅は約1.5車線から約1.5車線弱で4輪でも充分可能です。ただ地盤が緩く感じ、法面にも脆さを感じます。
山間のため暫くは眺望するような景色はありませんが、西沢林道の杭から約500mも上っていくと左手に眺望が開けて近隣の山々を望みます。道筋としては西沢を挟んで西沢林道とほぼ平行に縫っているので、足下に西沢林道も見えていいはずなのですが確認は出来ませんでした。なお、この上り坂は西沢林道の終点杭から約700m地点まで進むとアップダウンを繰り返すようになり、約1.0キロ地点からは一転して下り坂へと転じます。
西沢林道の終点杭から約3.6キロ地点まで進むと水晶橋(写真左)が現れ、同地点は変形の交差路となっています。道なりに水晶橋を渡っていくと東沢の東岸を下って西沢林道の起点へと進み、水晶橋の左手前の道を左折すると東沢の西岸を通って道志の森キャンプ場へと続きます。また直進する形で水晶橋の右手の道を進むと三ヶ瀬〜室久保線となって、最終的には国道413号へと続く室久保線へ抜けていくことが可能です(後述)。
さて水晶橋を渡っていくと東沢の東岸を一気に下っていき、途中では対岸の道志の森キャンプ場(写真左)を見下ろします。その後、樹林帯の道を抜けていくと、西沢林道の終点杭から約4.5キロ地点で道志の森キャンプ場(写真右)へと到着です。一帯は東沢と西沢の合流する渓流地帯となっており、広いテント区画や大池(泳ぐことも出来るそうです)などがあって非常に開けた雰囲気の場所となっています。
更に約200mほど道なりに下っていくと、西沢林道の終点杭から約4.7キロ地点で落合橋(写真左)が現れます。落合橋を渡って右折すると約50mほどで逆Y字路(写真右)となり西沢林道の起点杭が正面に立っています。これで西沢林道〜造林作業路・西沢作業道〜東沢林道と回って一周してきたことになります。
三ヶ瀬〜室久保線
さて、ここからは三ヶ瀬〜室久保線について簡単に触れていきたいと思います。前述したように西沢林道側から水晶橋(写真左)へと下りてくると道が三方向に分かれています。道なりだと水晶橋を渡っていく道ですが、三ヶ瀬〜室久保線へ行くには真っ直ぐに進みます。入り口が土盛りされているので背の低い4輪では入れませんがバイクなら全く問題ありません。また一見すると土盛りの左側の空き地から回れ込めそうに思えますが、樹木があるため4輪では不可能です。
土盛りを越えて行くと約100m地点から勾配が大きくなっていき、約200m地点(写真中央)では道が二股に分岐しています。この分岐路は等分なので迷うところですが、注意していくと「←城ヶ尾峠」と書かれた案内板に気がつくと思います。途中までは城ヶ尾峠への道なので看板の示す左へと進みましょう。この分岐路から先には川渡りが何ヶ所かで現れます。左折した直ぐの地点にもありますが、全て幅数メートル、深さ5センチ程度なので割愛していきます。なお右の道は約100mから200mほど進んだ空き地で行き止まるので行っても余り意味がないでしょう。さて分岐路を左折して行くと、水晶橋の土盛りから約300m地点で三ヶ瀬〜室久保線の看板(写真右)が現れます。
三ヶ瀬〜室久保線の看板を過ぎるとやや勾配が大きくなっていきます。道幅は約1.5車線弱ほどはありそうですが、走り幅としては約1車線強というところでしょうか。2輪でもやや狭さを感じるので4輪では更に狭く感じると思います。なお当日は土盛りの場所から約800m地点で中規模の土砂崩れ(写真中央)となっており倒木と土砂が道を塞いでいる状態でした。高さは50センチ程度ですが土砂と思える中央部は倒木です。このため段差の大きい逆V字型となっており、なおかつ走り幅も1mにも満たないので4輪で乗り越えることは不可能です。
土盛りの場所から約1.0キロ地点まで進むと城ヶ尾峠への登山道が右手へと分岐しています。城ヶ尾峠とは同地点の南側にある城ヶ尾山1199.1mの直ぐ東側にある約1170mの峠で神奈川県境との間に位置します。距離的には直線で1キロ程度ですが峠までは50分ほどかかるそうです。城ヶ尾峠への登り口を右に見ながら更に進みますが、ここからの勾配は大きく至る所で土砂が流出しています。
城ヶ尾峠への登り口から先は道幅も狭くガードレールもないので走行には充分に注意した方がいいでしょう。また法面も荒削りのままの場所が数多くあり脆さを感じます。雨の日や直後では走らない方が無難と思います。
土盛りの場所から約1.2キロ地点では丸太の木材によって簡易的な柵(写真左)が設置されています。高さは約30センチから40センチ程度ですが左側は数十メートルの谷となって落下しています。乗り越える際には充分に注意した方がいいでしょう。当日は残念ながら柵の先の約300m地点で工事をやっており通行することが出来ませんでした。工事の状況からして法面の工事のようです。なおこの三ヶ瀬〜室久保線は県境に沿う形で更に東へと延びており、最終的には「道志の湯」へと続く室久保線へと抜けていきます。室久保線については越路線別項として掲載していますのでそちらを参照してください。

総称
西沢林道の道幅は概ね約1.5車線弱の道が続きます。西沢の西岸に沿って南西へと進み、造林作業路・西沢作業道からは東へと転じます。その後は神奈川県の北1キロほどを県境に沿って進み東沢林道からは北へと向かいます。沢沿いなので眺望するような景色はありませんが、1周すると約7.3キロの未舗装路となり、更に三ヶ瀬〜室久保線が抜けられると十数キロのオフロードが楽しめます。ただし造林作業路・西沢作業道と三ヶ瀬〜室久保線は路面、法面ともに脆さを感じ、また一般車輌通行止めの看板が出ていますので走行時には充分なる注意が必要です。
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