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383 千波滝畑熊林道 三珠町の畑熊地区から大畠山方向へと上っていく林道。
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:1945m ダート:約600m 舗装路面:C− 眺望:D+ 爽快感:C− E 138.321 N 35.325
幅員:3.0m 通行期間不明/ゲートなし 未舗装面:C 雄大:D+ 閉塞感:1 2005年08月15日 晴/雲

千波滝畑熊林道は三珠町の畑熊地区から南の大畠山1117.6m方向へと延びている林道です。甲府市側から千波滝畑熊林道へ行くには、まず国道358号を南進して上九一色村まで行き梯(かけはし)地区で県道36号へと曲がります。上九一色村から入った県道36号はやがて三珠町へと移り、下芦川、三帳(さんちょう)、垈(ぬた)、とそれぞれの地区を抜けて西へと向かいます。
県道36号に入って約8.8キロ地点(写真左)まで西進していくと、左手に三珠町営の「畑熊入口」バス停の立つバス待合所(写真右)が建っています。その手前に橋の架かる分岐道が左へと延びているので、橋を渡って芦川の対岸へと進みます。なお県道36号はこのまま進んで行くとやがて金川曽根広域農道と交差します。そちら側から来る場合は、金川曽根広域農道と交差する「川浦」交差点から約2.6キロほど東進した場所が同地点となっています。
橋を渡って芦川の対岸へと進みます。いま走って来た県道36号を左手に見ながら(写真左)やや勾配の大きな道を上っていくと、約100mほどで畑熊地区の集落(写真右)の中を抜けていきます。
家屋の数は3、4軒ほどでしょうか。民家の横を抜けていくと、県道36号から約300mほど走った場所で林道の杭(写真右と写真左)が左手の側壁上に立っています。管理者「三珠町長」という文字とともに書かれた竣工時期は昭和47年。完成から33年(2005年現在)の経つ林道です。なお同地点は桜峠林道からも見下ろすことができます。
林道の杭から約50mも進むと右へと切り返していき(写真左)、ここからはZ字型に坂道を折り返しながら上っていきます。林道の直ぐ東側には東京電力の芦川第一発電所(写真右)が建っており、途中の道筋では県道37号とともに見下ろしながら進みます。なおこの芦川第一発電所は明治33年(1900年)に建設された県内初の発電所で全国でも3番目に古い発電所だそうです。
林道の杭から約500m地点(写真左)まで進んでいくと、県道37号を挟んだ北側に桜峠を望みます。桜峠を越えた山の反対側は三珠町であり、こちらからは「みたまの湯」から続く桜峠林道が桜峠へと上っています。またその尾根づたいに東へと視線を滑らせていくと大鳥居林道の道筋が確認できます。大鳥居林道は豊富村の大鳥居地区から上っている開設中の林道であり、見えるのはちょうど尾根を越えた開設現場付近のようです。
林道の杭から約600m地点(写真左)まで進むと樹林帯の道となり、ここから暫くは景色的なものは殆どなくなります。約700m地点(写真右)まで進むと上道が見えるようになり、ここからは九十九折れの坂を右に左にと切り返しながら上っていきます。
林道の杭から約1.1キロ地点(写真左)まで進むと九十九折れの最上部へと至り、左手の谷側が開けてここまでの道筋や県道37号沿いの景色を僅かに望みます。約1.2キロ地点(写真右)では名無しの小さな橋を渡っていき、その数メートル下には山側から流れ下った水が細い川となって沢へと落ちこんでいます。
林道の杭から約1.4キロ地点(写真左)まで進むと、左手に畑熊地区の最上部に位置する集落(写真中央)が見え始め、約1.5キロ地点(写真右)で神社と家屋の間を抜けていきます。
周囲に建つ家屋は7戸から8戸といったところでしょうか。家屋の間を抜けていくと、林道の杭から約1.6キロ地点(写真右)で最も東端に建つ家屋の前で右へと大きく曲がっていきます。なお同地点は大鳥居林道や桜峠林道からも見ることができ、両林道側から見ると山の斜面に張り付くようにして建つ集落がいかに山深い場所にあるかが分かります。
最後の家屋の前を過ぎていくと、林道の起点から約1.7キロ地点(写真左)で舗装路が切れて未舗装路へと変わります。地図上でも確認できるとおり、ここまで来ると残りも僅かです。
道幅は約1.5車線弱といったところでしょうか。未舗装路となった道は樹林帯の道となるためやや閉塞感を伴いますが、段差や大きな石は殆どないので一般的な4輪セダン型でも問題なく走れると思います。
と、林道の杭から約2.0キロ地点(写真左と写真右)で工事現場に遭遇。重機の手前にはコンクリートで5m四方の土台が造ってあり、林道の工事というよりなにかを建設しているようです。実は千波滝畑熊林道は6月にも来ているのですが、そのときは何事もなく通過できたので工事を始めたのはそれ以降のようです。
林道の杭から約2.1キロ地点(写真左)まで進むと一時的に左手の谷側が開けます。対面には大鳥居林道の道筋が見え、尾根を越えてくる場所(写真中央)や開設地点(写真右)をハッキリと確認することが出来ます。
そして林道の杭から約2.2キロ地点(写真左)まで進むと道が途切れて終わります。終点には炭焼き用の薪でしょうか?が、置いてあり、その先には道幅1mほどの登山道(写真右)が続いています。地図上では大畠山1117.6mにも続いているようですが詳しくは知りません。なお同地点で4輪を転回することはできませんが、約30mほど手前に7mx8mほどの空き地があります。広いとはいえませんが、その場所でなら転回も可能と思われます。

総評
未舗装路は一般的な4輪セダン型でも問題ないと思いますが、県道36号を挟んだ反対側に三ツ尾俣山838mや茶屋平932mといった山が迫っているため景色的にはやや単調です。走って面白いというような林道ではありませんが、行くなら桜峠林道や大鳥居林道とセットで行くとそれぞれの位置確認ができて多少は楽しめる?かもしれません。

なお林道名にもなっている「千波の滝」は終点の直ぐ先にある「蛇沢」に落ちている落差100m以上の大滝だそうです。この滝は県道36号からでも見ることができ(当日は水無し)、冬季には見事な氷壁となることからアイスクライマーには非常に有名な滝となっているそうです。
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