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412 林道三石山線(椿・大垈工区)ページ1 完成すると38キロに及ぶ林道。このページでは身延町の椿草里、大垈区間を掲載。
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:38800m(椿・大垈は約6.9km) 未舗装区間:約400m 舗装路面:A 眺望:A+ 爽快感:A− E 138.290 N 35.223
幅員:5.0m 冬季閉鎖:不明/ゲートなし 未舗装面:B 雄大:B 閉塞感:0 2006年10月08日 晴

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三石山線は南部町と下部町を結ぶ広域基幹林道です。完成時には県内で最も長い38800mという林道となる予定ですが、完成は平成24年度で現在は開設工事中。ただ三石山線はあちこちから開設しており部分的ながら幾つかの工区では走ることが可能です。工事中のため全線を走ることはできませんが、今回は身延町の椿川沿いを遡った椿草里地区から大垈地区までの約6.9キロを扱っていきたいと思います。さて甲府市側から椿・大垈地区の三石山線へ行くには、まず国道52号で身延町まで行き県道9号へと進みます。県道9号はやがて富士川に架かる身延橋(写真左)へと行き着くので、身延橋を渡ったら直ぐに左へと(写真右)曲がります。補足)身延橋を渡った先はT字路で右へ(南へ)曲がると県道10号となって直ぐにJR身延線の身延駅です。
身延橋を左折した道(左折した道も県道9号)をそのまま約1.6キロほど走ると、大川内橋(写真左)が椿川に架っておりその約10mほど先に右へと入っていく道(写真右)が分岐しています。道幅は1.5車線ほどで余り目立つ道ではありませんが、三石山線の入り口となる椿草里地区へ行くにはこの分岐路へと右折します。ちなみに同地点はJR身延線の塩之沢駅から約150mほど南側にあたり、県道9号を右折すると約10mほどで塩之沢踏み切りを渡っていきます。補足)塩之沢駅は県道9号から見えにくいので駅を指標にしていくと通り過ぎてしまうかもしれません。指標とするなら椿川の看板が分かりやすいと思います。
塩之沢踏み切りを渡ると暫くは民家沿いの道(写真左)が東へと続いていますが、約200mも進むと民家も消え、それに代わって椿川(写真右)が道の右側に寄り添うようになってきます。椿川は五宗山1633.8mの西側に端を発し、やがて椿草里地区を下って塩之沢地区へと続いている川なので暫くは椿川を遡る形で東へと向かいます。
一帯は椿川渓谷という渓谷地帯になっており、両端の切れ込みが深いため暫くはやや薄暗い道が続きます。山の狭間となるため眺望するような景色はありませんが、椿川の渓流(写真左)には小さな滝が幾つも見られます。その中で最も大きいのは県道9号から約2.0キロ地点(写真中央)の滝でしょうか。滝の名称は分かりませんが、同地点には峯の沢橋が架かっておりここで右側に視線を移すと落差10mほどの滝(写真右)を見られます。
県道9号から約2.9キロ地点(写真左)まで進むと折り返すような形で林道大垈・椿線が左へと分岐しています。大垈椿線は道幅の狭いややガレた林道で、約1キロほど進むと林道大垈線へと続きます。入り口には落石による通行止めの看板が出ていますが、2輪なら最終的に大垈地区へと抜けられます。以前はこの道が大垈地区へと続く唯一の道だったのかもしれませんが、現在は三石山線がその代わりを果たしているため徐々に廃道へと移りつつある林道です。
さて県道9号を右折して約3.8キロ。前方に民家が見え始めると椿草里地区へと至ります。椿草里地区の戸数は10戸ほどの小さな集落で、身延町としては最も東に位置します。同地点は変形の十字路(写真上)となっており、左折していく道の正面に目を落とすと三石山線(椿工区)の開設標に気がつくと思います。
(補足)
十字路を直進した道は約100mほど先で道の左側に民家が建っており、その右側を抜けるようにして進むと約100mで道が途切れて終わりです(写真左)。正面は椿川で直ぐ先は堰堤。他にはなにもありません。また十字路を右折した道は約100mで道が二又に分岐しており右に進むとここまで通ってきた道へと戻り、直進すると約100mで神沢橋(写真中央)となって道が途切れます。その先はちょっとした空き地(写真右)になっており、或いは将来的には大崩地区(椿草里地区の一つ南側)からの三石山線がここに繋がるのかもしれません。
開設中の林道ですが、入り口にウマやゲートといった類のものはありません。ただチェーンを掛けるためでしょうか、道の両側にコンクリートの支柱(写真左)が立っています。しかしこの先には大垈地区があり、林道大垈椿線が通行止めとなっている現在でここを閉めてしまうと大垈地区へ行けなくなってしまいます。入り口には地元車優先という看板(写真中央)があり、開設中の林道ではあるものの通行は規制されていないものと思われます(たぶん)。
さて三石山線へと進みます。入り口からは折り返すように上っており、暫くは北西方向へと向かいます。入り口から約200m地点(写真左)まで進むと左手下方に幾つかの家屋(写真右)を見下ろせます。これが十字路を直進していった椿草里地区の集落で、道はその集落の直ぐ向こう側(南側)を東へと進んだ約100mほど先で行き止まりです。
広域基幹林道だけあり道幅が広く車同士でも全く問題なく擦れ違えます。標高的には440m前後で最終的には810m前後まで上っていき素晴らしい眺望を得られますが、まだ標高が低いので暫くは単調な景色です。入り口から約1.4キロ地点(写真右)まで進むと沢を大きく廻り込んでいき、これから進んで行く道が対面の山に長く続きます。
入り口から約1.8キロ地点(写真左)では左手の谷側に大垈線(写真中央)を見下ろします。大垈線は前記したように椿大垈線から接続してきた道です。同地点の三石山線とは大垈沢川を挟んでほぼ平行に縫っており、この先はグングンと標高を上げてやがては大垈地区へと至ります。また左手上方にはこれから進んで行く三石山線(写真右)が遙か遠くに見られると思います。この道は大垈地区の集落を抜けたばかりの三石山線で、左手の大垈線とはその直ぐ手前で繋がっています。
入り口から約2.0キロ地点(写真上)まで進むと再び沢を大きく廻り込んでいき、約2.4キロ地点で大小屋橋(写真下左)を渡って対面の道へと進みます。大小屋橋を渡りきると直ぐに未舗装路の分岐道が右手に延びていますが、入り口には「森林作業道につき一般の車は進入禁止」の看板(写真下右)やチェーンが張られており入ることはできません。地図上では東へと向かう2キロ強のピストン林道のように思えますが、はっきりとしたことは分かりません。
入り口から約2.5キロ地点(写真左)まで進むと前方の山の上に大きな鉄塔を仰ぎます。三石山線自体ははこの鉄塔直下を通ることはありませんが、約5.1キロ地点まで進んで行くと分岐路があり、同分岐路へ入っていくと鉄塔直下へと行くことができます(後述)。約2.6キロ地点では左手が僅かに開け南部町方向の山々(写真右)を望みますが景色的には依然としてやや単調です。
さていよいよ大垈地区が近づいてきました。入り口から約3.3キロ地点(写真上)まで進むと左前方の山腹に大垈地区の集落が見え始めます。このとき一番目につくのは九十九折れの坂となって山頂方向へと上っていく道(写真下右)ではないでしょうか。遠目に見ても急登と分かる道が幾重にも上っているのですが、これは約4.2キロ地点で分岐している大垈集落連絡道路で実際に上っていくことはありません(後述)。またその左手下方には大垈地区の家屋(写真下左)も見られるようになってきます。ここも大垈集落連絡道路と同じく約4.2キロ地点の分岐路から入っていくことができます。
入り口から約3.8キロ地点(写真上と写真下左)まで進むと大垈沢川に架かる大垈橋を渡っていき、橋を渡り切ると直ぐに右へと折り返していく分岐道が現れます。入り口から未舗装路で一見すると長そうにも思える道ですが、残念ながらこの道は約40mも進むとちょっとした空き地に出て終わりです。
大垈橋を渡ると直ぐに折り返すようにして急な上り坂(写真上左)へと変わります。そしてその直後の右カーブを曲がりきると(写真上右)、谷側が開けてここまでの道や直ぐ近くまで迫ってきている大垈線などの景色(写真下)が広がります。さてここからは大垈地区や大垈線との分岐点を経て、県内でも屈指の景色の良い場所へと進みますがファイル容量が大きくなったのでページ2へと移ります。
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