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413 塩前第二林道(2006年度版) 御庵沢小武川林道と塩沢林道を結ぶ抜け林道。
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:2300m(実走2.4km) 未舗装区間:約2.2km 舗装路面:C 眺望:C+ 爽快感:C+ E 138.242 N 35.392
幅員:4.0m 冬季閉鎖:不明/ゲートなし 未舗装面:C 雄大:C 閉塞感:0 2006年10月09日 晴

ピストンだったころの2002年度版はこちらからどうぞ。
塩前第二林道は中巨摩郡白根町須沢(現在は南アルプス市須沢)地区の御庵沢小武川線と旧白根町塩前地区の塩沢線を結んでいる林道です。甲府市方面からの行き方を簡単に書いておくと、まずは県道20号を西進して信玄橋側から旧白根町まで進みます。旧白根町まで行くと「塩沢入口」交差点があるので更に約1.0キロほど西進します。道の左側に「塩の前入口」バス停の立つ分岐路が右へと延びており、同分岐路を右折していくと直ぐに御勅使川(みだいがわ)に架かる白根西橋となるので渡ったら直ぐに左折します。約100mほど進むと正面に消防団詰所の建つ逆Y字路が現れるので左折。あとは道なりに進むと逆Y字路から約1.3キロで御庵沢小武川線の林道杭が立っており、その約900mほど先で塩前第二林道(写真左)が右へと分岐しています。同地点には塩前第二林道の杭(写真右)や「善応寺、須沢城→」という案内板があるのでこれを指標にすると直ぐに分かると思います。補足)ここまでの詳しい道のりは御庵沢小武川線のページを参照してください。
入り口からは御庵沢小武川線を折り返すようにして(写真左)東へと進みます。道幅は約1.5車線。やや谷側の樹林層(写真中央)が鬱陶しく感じますが、時おり樹木を通して対面の駒場地区や県道20号に沿って流れる御勅使川をチラチラと望みます。暫くは約1.5車線の舗装路が続いていますが、約200mほど進むと舗装が切れて未舗装路(写真右)へと変わります。ただ未舗装路といっても深い段差や大きな石はありません。よほど車高の低い車種でない限り、一般的な4輪セダン型であれば底突きの心配は殆どないと思います。
概ね上ってきた道ですが、約500mも進むと勾配の少ないほぼ平坦な道(写真左)へと変わります。景色的には相変わらず単調で、このころになると時おり見えていた駒場や御勅使川の景色もなくなります。約800m地点(写真中央)まで進むと左手に鉄柵(写真右)で閉ざされた分岐道が現れます。左手一帯は「森の果樹園」の敷地となっており、なだらかな丘稜地帯にはビニールハウスや果樹畑といった景色が広がります。補足)同地点は善応寺への入り口でもあり寺へ行く際には鉄柵を開けて入ります。善応寺は県の指定文化財で境内にはビャクシンの大木があるそうです。
林道の杭から約900m地点(写真左)まで進むと小さいながらも右手の景色(写真右)が開けます。標高的には680m前後といったところでしょうか。高低差が小さいのでそれほど素晴らしいといった景色ではありませんが、御勅使川を挟んだ眼下にはここまで通ってきた県道20号や駒場地区の集落を見下ろします。
眺望地点を過ぎると本格的な下りへと転じ、約1.0キロ地点(写真上段)からは沢を廻り込むようにして北へと進みます。暫くは山の狭間となるため景色らしい景色は殆どなくなりますが、完全に沢を廻り込んだ約1.4キロ地点(写真下段)からは前方(東側)に甲府盆地が広がります。
大パノラマが広がるか、とちょっと期待を寄せてしまうところですが、残念ながら谷側の樹木(写真左)に遮られ盆地を見通せる場所はそれほど多くはありません。林道の杭から約1.7キロ地点(写真中央)まで進むと、右手下方に塩沢林道と塩沢渓谷河川公園(写真右)が見え始めます。塩沢渓谷河川公園は白根町が2006年4月から民間のウェストサイドキャンプ場に委託管理を任せている公園で、塩前第二林道の終点を右折していくと約300mほどで現れる公園です。
林道の杭から約1.9キロ地点(写真上左)まで進むと平成13年3月に竣工した「塩前第二林道橋」が現れます。橋上からは御勅使川に架かる南甘利山橋や県道20号の塩沢入り口交差点(写真上右)を見下ろし、その上には甲府盆地(写真下)が広がります。
林道の杭から約2.0キロ地点(写真左)では右手に盆地の南東部方向(写真中央)を見ながら下っていき、その背後にはやや山に隠れてしまってはいるものの富士山(写真右)も顔を覗かせます。
林道の杭から約2.1キロ地点(写真左)まで進むと山を廻り込んで北東へと向かい、約2.3キロ地点(写真右)まで進むと右手に塩沢川や塩沢線が見え始めます。ここまで来ると終点も間近です。
最後は林道の杭から約2.4キロ地点(写真左と写真右)で塩沢林道へ出て終わります。同地点を左へ曲がると塩沢林道を経て御庵沢小武川線。逆に右へ曲がると塩沢林道の起点を経て最終的には県道20号の塩沢入り口交差点へと抜けられます。
塩前第二林道の終点を左へ進んだ塩沢線
終点を左折した道は約1.4キロで塩沢林道のゲート(写真左と写真右)へと行き着きます。同地点までは一部ひび割れた舗装ながら全線舗装路。最終的には御庵沢小武川線の起点から約4.8キロ地点(写真下左と写真下右)へと続きますが、残念ながらこのゲートは途中の道が崩落ということで長く閉鎖されたままとなっています。
塩前第二林道の終点を右へ進んだ塩沢線
一方の右折した道は約300mで塩沢渓谷河川公園(写真上段)へと下っていき、更に公園を約600mほど進むと塩沢林道の起点(写真下左)へと至ります。同地点から県道20号までは約1.4キロ。長閑な果樹畑の中を進んで行くと、塩前第二林道からも何度か眺め見た「塩沢入り口」交差点(写真下右)へと行き着きます。

総評
道幅は概ね1.5車線。路面に大きな石や深い段差がなく一般的な4輪セダン型でも走れると思います。標高的には最高所でも690m前後。高低差が小さいのでやや迫力には欠けますが、それでも何ヶ所かではそれなりに爽快な景色が広がります。短いので単独で行くほどの林道ではありませんが、ゲートもないので周囲の林道と合わせ行ってみるのがいいかもしれません。
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