トップへ戻る 林道まっぷ 簡易閲覧 4群選択 マップ選択 近接隣接 評価について
020 林道川上牧丘線 山梨と長野を結ぶ林道。大弛峠の標高2360mは林道として日本一
評価や閉塞感は季節によって異なってきます(A=良い/E=悪い)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:23658m(山梨県側) ダート:約1.0km 舗装路面:A− 眺望:A 爽快感:A E_138.382 N_35.461
幅員:3.6-5.0m 12/01-05/31 不可 未舗装面:B− 雄大:A+ 閉塞感:0 2002年07月18日 晴/雲

2004年度版はこちらからどうぞ。
川上牧丘林道の起点は牧丘町の塩平地区にある。県道206号を真っ直ぐ進めば自然に突き当たるので迷うことはないはずだ。入り口近くには標高1080mを示す杭も立っている。川上牧丘林道の最高地点は長野県との県境に位置する大弛峠2360mなので、その標高差は実に1280mもある。※地図によっては塩平から焼山峠までを焼山林道としているものもあります。
入り口からの道は約1.5車線弱。少し狭いが4輪同士でも擦れ違える。右手には「漆川」が流れており道は川に沿って上っている。周囲は背の高い樹林帯に囲まれており眺望は望めない。
10分ほど走ると樹林帯を抜けて視界が広くなる。ただ低木が覆っているのでやはり眺望は望めない。焼山峠までは概ね同じ様な道が続く。焼山峠に向かう途中には棚沢林道の入り口があるが、いつも通年通行止でゲートが閉まっている。
起点から約5キロで焼山峠へ達する。焼山峠には荒川林道11199mの終点杭が立っている。焼山峠から荒川林道へ入っていくと黒平町へと抜けられる。また焼山峠の50mほど先には小楢山林道4400mがあるが発破作業のため通行止になっている。焼山峠をしばらく走ると琴川ダムの大掛かりな工事をやっている。琴川ダムは平成19年度完成予定となっており、竣工するとこの道は水没することになっている。
※現在は付け替え工事により新しいルートが出来ました。

此処からの写真は複数日にまたがっています。
焼山峠から約3.2キロほど走ると柳平に到着する。柳平に出ると三叉路になっており、突き当たった場所に杣口林道9289mの終点杭が立っている。右に曲がると杣口林道を通って牧丘町の杣口地区へと抜けられる(大弛峠へは左へと曲がる)。
※付け替え工事により、現在は同地点の数100mほど先に出ます。
柳平からは2車線の道となる。周囲には牧草地帯が広がっており非常に心地よい。約5分ほど進むと冬季閉鎖用のゲートが現れる(写真中央)。多少の違いはあるが、通常このゲートは12月1日から5月31日まで閉鎖されている。ゲートを過ぎると勾配の大きな上り坂となり、それまでに比べ路面が若干荒れてくる。また2車線だった道も1.5車線へと変わり少し狭くなる。が、車同士でも擦れ違えるだけの道幅は保っている。
ゲートを過ぎた後に迷うような場所は無い。約10分ほどで鶏冠山林道への入り口があり(写真左)、道の右側には林道の杭が立っている(写真中央)。鶏冠山林道は12560mという長い林道だが常にゲートの閉まった開かずの林道だ(大弛峠へは左側の道を進む)。分岐点を過ぎ暫く走ると道は広くなる。谷側の開けた極めて軽快だ。
標高が高くなるにつれて景観は素晴らしいものとなっていく。幾重にも連なる山々の景色は壮大かつ雄大。途中にはダート路があるが、近年舗装化が急速に進んでいる。2001年9月に2.1キロだったダートは2002年7月には僅か1キロ。全線舗装となるのも時間の問題だ。ダートは若干荒れている箇所もあるが、4輪のセダンでもゆっくり走れば問題ない。
ダートを過ぎてからの景色は非常に素晴らしい。
前方には国師ヶ岳2591.8m、北奥千丈岳2601m、朝日岳2579m、鉄山2531m、金峰山2595mといった、いずれも2500mを超える高峰が目の前に広がる。これほどの景色を持つ林道はそう多くないだろう。
川上牧丘林道に入って1時間半から2時間で標高2360mの大弛峠へ到着(4輪だともう少し掛かるかもしれません)。大弛峠から南を見ると遙か彼方に甲府盆地がうっすらと遠望でき、北には秩父多摩甲斐国立公園の大自然が広がっている。また周囲には国師ヶ岳や金峰山への登山口があり短時間で登れる。国師ヶ岳や金峰山からの景色は絶景・・・・らしい(登ったことはないので ^^A )。入り口には大駐車場やトイレまで完備されており至れり尽くせりの林道だ。
ただ景色が良いだけに登山の季節には人と車でごったがえす。峠の手前1キロくらいから長蛇の列となり、二輪でも身動きが出来ないほどとなる。出来れば行楽シーズンの連休は避けた方が良いかもしれない。

総評
ここでは山梨県側だけしか取り上げなかったが、この先はもちろん長野県側まで続いている。長野県側の道はダート路で、4輪のセダン型だとかなり苦労するという。また標高が高いので上着を余分に持っていった方がいいだろう。気温は1000mにつき6度下がるという。大弛峠は2360mなのでゼロメートル比だと約14度も下がることになる。秋口ならジャンパーと手袋は必須。天候が変わりやすいので2輪の場合などでは防寒用を兼ね雨合羽がお勧め。

左の写真は2002年7月18日に撮影。
台風の影響で道路が陥没し大弛峠の手前1キロで通行止となった。台風後には牧丘町役場などで確認した方がいいでしょう。 ※通行止は2002/07/23に解除されました。
トップへ戻る 林道まっぷ 簡易閲覧 4群選択 マップ選択 近接隣接 評価について