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367 林道川上牧丘線 2004年度版ページ1 牧丘町塩平地区から焼山峠、柳平地区を経由して大弛峠へと続く林道。
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:23658m(起点から県境) ダート:0m 舗装路面:B+ 眺望:A+ 爽快感:A E_138.381  N_35.463 (塩平起点)
幅員:3.6-5.0m 塩平〜柳平12/10-4/25不可
柳平〜県境12/01-5/31不可
未舗装面: 雄大:A+ 閉塞感:0 2004年10月01日 晴
2002年度版はこちらからどうぞ ページ2へ移動
林道川上牧丘線は牧丘町の塩平地区から長野県の川上村へと抜けていく林道です。起点は塩平地区ですが「塩平地区〜焼山峠」が工事中のため今回は焼山峠(写真上)からの掲載です(地図によっては同区間を焼山林道としているものもあります)。焼山峠は小楢山1713mへの登山口ともなっており、塩平地区から上ってくると右側に広い駐車場が設けられています。ここには水洗のトイレや周辺の案内板が設置されており、左手には西へと向かう荒川林道も分岐しています。荒川林道は延長11199mの全線舗装林道で最終的には甲府市の黒平地区へと至りますが、今回は川上牧丘線を行くので真っ直ぐに進みます。
  
  
焼山峠の約20mほど先には右手に分岐する林道小樽山北線(写真左)が延びています。小樽山北線は延長4400mで東の小樽山方向へと延びる林道ですが、現在は開設中のため約50mほど先のゲートで一般車輌進入禁止となっています。焼山峠から柳平地区までは広々とした2車線路が続きます。以前は約1.5車線の山間部の道でしたが、琴川ダムで水没するため付け替えとなりました。この旧来の道は約900m地点(写真右)で右手に現れますが現在は入れません。
焼山峠から約1.4キロ地点まで進むと平成14年6月に竣工したばかりの乙女湖大橋(写真左)を渡っていきます。乙女湖大橋の下には塩水沢川が左から右へと流れ下っており、橋上から東に視線を移すと旧来の道や建設中の琴川ダム(写真右)を望めます。琴川ダムは平成19年度の完成予定だそうですが、多目的ダムとしては日本一標高の高い場所のダムとなるそうです。
乙女湖大橋を渡って約1.8キロ地点まで進むと延長116mの柳平トンネル(写真左)が現れます。その先はトンネルと接続する形で柳平大橋(写真中央)が琴川に架かっており、同橋を渡っていくと柳平地区となって民宿「金峰山荘」のT字路(写真右)へと突き当たります。柳平地区は戦後間もなくに入植、開拓された土地で現在は4世帯20人が住んでいるそうです。T字路の右は直ぐに延長9289mの杣口林道へと続きますが今回は左へと曲がります。左へ曲がると直ぐに牧丘第一小学校柳平分校の横を抜けていきます。ちなみに牧丘第一小学校柳平分校は生徒2名と先生2名の小さな学校ですが、日本一標高の高い場所にある小学校だそうです(標高1500m)。
一帯の周囲には金峰牧場の広い牧草地帯が広がっており、暫くは開けた気持ちの良い景色が続きます。焼山峠から約2.7キロ地点まで進むと川上牧丘線の柳平ゲートが現れます。塩平地区の起点から同ゲートまでの冬季閉鎖は通常12月10日から翌年4月25日までですが、ここから先は通常12月1日から翌年5月31日までが冬季閉鎖となっているので注意が必要です(杣口林道を経由すれば1年を通してここまで来ることが出来ます)。
柳平ゲートから先は暫く琴川に沿って北へと進みます。以前はひび割れた古い舗装路でしたが、2004年に改修されて真新しい道となっています。この新しい舗装路は約3.7キロ地点の北奥橋(写真右)まで続き、この先は折り返すようにして南へと向かいます。
北奥橋の一帯は白沢という沢に沿って大きく左へと廻り込んでいき、焼山峠から約3.8キロ地点で白沢橋(写真左)を渡ったあとは徐々に勾配が大きくなっていきます。起点となる塩平地区の標高が1080mもあるためさほど感じないかもしれませんが、同地点での標高は既に1600mを超えているため夏でも涼しく感じます。
北奥橋から南へ向きを変えた道は約4.3キロ地点(写真左)で再び北へと向かいます。柳平地区から常に左手に沿ってきた琴川も、このカーブを最後に見ることはなくなります。焼山峠から約4.6キロ地点まで進むと名称不明の支線(写真右)が左へと分岐しています。自身は入ったことはありませんが、林道仲間のfoxさんやDTさんの話しによると約2キロで荒川の川辺へと降り立ち終点となるそうです。途中はやや急坂ですが終点間際には廃屋があるそうです。
焼山峠から約4.9キロ地点まで進むと鶏冠山西線が右へと分岐しています。鶏冠山西線は剣ガ峰2053mの西側から北側へと抜けたあと国師ヶ岳2591.8mの西側へと続いていく林道で、途中には「黒金山線」や「鶏冠西口線」などが分岐しています。別名「西沢スカイライン」とか昔には「西沢林道」とも呼ばれた眺望の素晴らしい林道だそうですが、残念ながら現在は一般車輌進入禁止となっています。将来的には東側の西沢渓谷と繋がるのでは、という噂もありますがハッキリとしたことは分かりません。なお同地点には鶏冠山西線のゲートと共に川上牧丘線側にも六本楢ゲートが設置されいます。
焼山峠から約5.7キロ地点(写真左)まで進むと「倉沢北沢」の沢を左へと大きく曲がっていきます。同地点には平成15年7月に竣工した倉沢橋が架かっていますが、右手には以前まで使われていた橋(写真右)もそのままの形で残されています。現在の倉沢橋に比べると道幅も随分と狭く、昔の川上牧丘線の面影を僅かながらも残しています。
倉沢北沢を左へと廻り込んだ約6.1キロ地点(写真左)では富士山(写真中央)が左手に顔を覗かせます。山梨側のみで延長23キロに及ぶ林道ですが、焼山峠以北で富士山を見られる場所は多くありません。その富士山も約6.4キロ地点(写真右)からは樹林帯によって直ぐに隠されます。
焼山峠から約7.1キロ地点まで進むと左手の谷側が大きく開けて西から南西にかけての眺望(写真右)が広がります。同地点は剣ガ峰の直ぐ西にあり、金ヶ岳1764mや茅ヶ岳1703.5m、更には曲岳1642.4mなどの山々を望みます。またそれと同時に金峰山(写真右)が初めて顔を覗かせます。金峰山は山梨県と長野県にまたがる秩父連峰南端部に位置する山で標高は2595m。大弛峠はその金峰山の右側(東側)にあたり、川上牧丘線は東側の国師ヶ岳2591.8mとの間に続きます。
焼山峠から約7.3キロ地点(写真左)まで進むと沢を大きく廻り込んでいく対面の道を眺めながら進みます。大きな沢なので対面の道までは約700mほどもあり、同地点の道は約8.0キロ地点で通過していきます。その後は約8.2キロ地点で短い樹林帯の道(写真中央)となりますが、約8.7キロ地点(写真右)で再び眺望が開けます。
焼山峠から約9.3キロ地点まで進むと桜沢の最奥部を折り返すようにして左へと曲がります。桜沢橋の橋架下には川(写真右)が流れ下っており、この川は最終的には約700mほど下流(左手の西側)で荒川と合流しています。
桜沢橋を廻り込んだ約9.5キロ地点(写真左上)からの道は勾配も大きくなりグングンと標高を上げていきます。標高が上がるにつれて谷側の開けた場所が多くなり、約9.8キロ地点(写真右上)からは各所で素晴らしい景色を望みます。焼山峠から約10.4キロ地点(写真下)では既に標高も1800m前後となっており、正面から左手にかけて朝日岳2579m、鉄山2531m、金峰山2595mなど県境にまたがる山々が雄大に広がります。
焼山峠から約11.1キロ地点(写真左、写真右は同地点の2002年7月)まで進むと巨大な岩が左手に現れます。道の直ぐ横にあるので通った人なら1度は目にしているのではないでしょうか。以前は周囲の雰囲気にマッチした存在感のある大岩でしたが、2003年に舗装化されてしまってからはやや影が薄くなった気がします。
焼山峠から約11.6キロ地点(写真左)まで進むと「アコウ沢橋」が架かっています。右手には旧来の橋(写真右)がそのままの形で残されていますが入口には岩が積まれて入れないようになっています。アコウ沢橋の下には細い川が流れ下っており、左手のアコウ沢に沿って荒川へと続きます。なおアコウ沢橋の直ぐ先には水晶峠を経由していく金峰山への登山口があり、以前は看板も出ていたそうですが現在は撤去されてしまったようです。
焼山峠から約13.0キロ地点(写真中央)を過ぎるころには国師ヶ岳も見えるようになり、約13.9キロ地点(写真右)では奥仙丈ヶ岳2409.4mの稜線を正面に見据えます。このころには標高も2000mを超えており周囲の景色も高山的な雰囲気が漂います。さてここからは長野県と接する大弛峠へと一気に上っていきますが容量が大きくなったのでページ2へと移ります。
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