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019 小森川林道 観音峠大野山林道と県道23号を結ぶ林道。
評価や閉塞感は季節によって異なってきます(A=良い/E=悪い)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:11922m ダート:約4.7km 舗装路面:B− 眺望:D 爽快感:B− E 138.331 N_35.491
幅員:3.6-4.0m 12/10-04/25不可 未舗装面:C− 雄大:C+ 閉塞感:5 2003年08月02日 晴/雲

小森川林道は観音峠大野山林道と県道23号を結ぶ林道である。今回は観音峠大野山林道側から入ってみた。観音峠大野山林道の起点(敷島側)を約10.5キロほど北上していくとゲート(観音峠大野山林道のゲート)のある場所があり、その約100mほど先に小森川林道が左へと延びている(写真左)。同地点にも小森川林道のゲート(写真中央)があり、2002年まではゲートの横に林道の杭が立てられていたが2003年になって撤去されてしまい今はない。小森川林道へと左折していくと約50mほど先の右側に広い空き地(写真右)があり、以前はキャンプ地にも使えたのだが現在は工事をやっており中に入れない。つい最近になって始めたばかりの工事なので暫くは入れないだろう。※ 小森川林道へ至るまでの道筋は観音峠大野山林道のページを参照してください。
小森川林道の入り口からは約1.5車線のアスファルト路が下っている(観音峠大野山林道側から入ると終盤の緩いアップダウンを除き、ほぼ全線が下り坂)。眺望は山間部のため殆どなく、時折り近隣の山々を望むが大抵の場合は木々に邪魔される。入って暫くは南へと進んでいくが、約500mほど下っていくとやがて西へと向きを変えていく。
同じような景色、同じような道の中を約2.2キロ地点(写真左と写真中央)まで下っていくと、アスファルト路が切れてダート路が始まる。道幅は舗装路と同じ約1.5車線。同地点からの眺望も殆どなく、道の左右には深い山林が広がっている。
ダート路の路面は土と砂利。場所によっては大きな段差がありコブシ大の石が転がっている。起点から約2.7キロ地点まで進むと名無しの小さな橋(写真中央)がありT字路へと突き当たる。橋の下には小森川が流れ下っており、右へ折れると直ぐに行き止まりとなるので左へと曲がっていく。
左へ曲がると小森川に沿った道となり、起点から約3.2キロ地点(写真左)まで進むと樫山小森川林道との分岐路へと突き当たる。同地点はY字に分岐しており、道の右側に樫山小森川林道の杭(写真中央)が立っているので間違うことはないだろうが左へと曲がっていく。ちなみに樫山小森川林道は樫山林道と小森川林道を結ぶ林道で約3.1キロ先で樫山林道へと抜けていく。
樫山小森川林道との分岐点を過ぎると、やや湿り気のある道となる。場所によっては山肌から湧き出た水が流水となっており、水を跳ね上げながら進んでいく。またこの頃になると道の横には常に小森川が流れ下っており、何度か名無しの小さな橋(写真中央)を渡って右に左にと向きを変えていく。《写真中央は起点から約4.2キロ地点の名無しの橋》
約4.9キロ地点(写真左)まで進むと約200mに渡って直線路が続き、コケむした側壁からは勢いよく水が湧き出ている(飲んでみたが冷たくて美味しかった)。このため路面はかなり濡れており、流水となった水は小森川へと流れ下っている。ここまでもやや薄暗さのある道だが、約5.2キロ地点(写真中央)の小さな橋を渡ると両側を狭窄された更に薄暗い道となっていく。
約5.4キロ地点まで下っていくと完全な渓谷沿いの道となり、周囲は勿論、頭上まで樹林に覆われる。林道の直下には小森川の急流が音をたてて下っており、川には小さな滝が幾つも流れ落ちている。やや薄暗く閉塞感のある場所だが渓谷美は素晴らしい。小森川林道でのメインスポット的な場所といっていいだろう。
観音峠大野山林道から約5.7キロ地点まで進むと左手に奥山林道が延びている(奥山林道の杭は左に曲がると約10mほどの場所に立っている)。奥山林道との分岐路を右に曲がると樹林帯の道となるが、渓谷沿いのような薄暗さはなく頭上の空も抜けている。約6.1キロ地点からはやや下りの勾配が大きくなり、約6.4キロ地点からは約400mに渡って道の切土工事をやっている。この区間の道幅は約1.5車線弱とやや狭く、道沿いには無人の重機が数台置かれていた。
約6.9キロ地点まで進むとダート路が切れて舗装路へと変わる。このアスファルト路にはまだ黒さが残っており、工事区間の切土工事が終われば舗装路は更に延びていくだろう。舗装となった道幅は約2車線弱と広くなり、緑が敷かれた側壁は綺麗に整備されている。
水ヶ森林道には枝道が多くあり、約7.3キロ地点では右に、約9.4キロ地点(写真左)では左にとダート路が延びている。どちらも今回は入らなかったので何処に続いているかは不明だ。景色的にはやや単調で、場所によっては八ヶ岳方向の山々が谷側に広がるが、大抵は樹木に遮られてそれほど多くは望めない。
舗装路になって約3.5キロほど下っていくと(観音峠大野山林道からだと約10.7キロ)ゲートが現れる。ゲートがあるのでここが最終地点に思えるが、林道の杭は更に先にある。
ゲートから先の道幅は約1.5車線から約1.5車線弱。道幅が狭くなると同時に林道の周囲も厚い樹林帯で覆われる。やや薄暗い道が約1キロほど続き、約11.4キロ地点まで進むと道の左側に林道の看板が立っている。だがゲートのときと同様、林道の杭まではもう少し下っていく。
最後は約11.7キロ地点で須玉町江草地区の集落(写真左)が見え始め、約12.2キロ地点まで下っていくと道の右側に林道の杭(写真中央と写真右)が立っている。なおその先は道なりに下っていくと林道の杭から約1.5キロで小森川橋が右手に架かっており、橋を渡っていくと林道の杭から約2.1キロで県道23号へと抜けていく。県道23号へ抜ける場所は鳥居坂トンネルの南、約300mの地点であり、更に鳥居坂トンネルを潜って行けば約3.5キロ(県道23号に出た場所から)で樫山林道の入り口となる。樫山林道へと入っていけば再び観音峠大野山林道へと周回することが出来る。《補足:県道23号側の樫山林道の入り口は塩川ダムの約300m南》。

総評
全線で約1.5車線程度の道幅があるが勾配はやや大きめ。路面には大きな石や段差が目立ち、この辺りはほぼ並行に走る樫山林道とよく似ている。全体的にやや薄暗い道が多く眺望は余りないが、途中の渓谷美は素晴らしく、小森川に沿った道では常に川の音が聞こえる。須玉町江草地区側から入るルートはやや難しいので観音峠側から入った方が無難だろう。
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