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430 クリスタルライン全線 (ページ1) 山梨県北西部の牧丘町と山梨県北東部の高根町を結ぶ林道群。
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。 |
延長:約58.6km(一部の県道含む) |
未舗装区間:.0m |
舗装路面:− |
眺望:− |
爽快感:− |
E ----- N ----- |
幅員:約3.6-6.0m |
冬季閉鎖:12月10日-4月25日 |
未舗装面:− |
雄大:− |
閉塞感:0 |
2007年08月01日 晴 |
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Page1:山梨市牧丘町杣口地区〜焼山峠まで。 |
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クリスタルラインとは杣口林道、川上牧丘林道、荒川林道、池の平林道、観音峠大野山林道、本谷釜瀬林道、三沢高須林道、高須林道、といった林道の全線、もしくは一部を繋いで山梨県北東部の山梨市牧丘町と山梨県北西部の北杜市高根町を結ぶ林道群の呼称です。三沢高須林道と高須林道を除く全ての林道が繋がっており、その長さは約58.6km(乗り継ぎの県道部分を含む)。全線舗装なのでオンロード派にとっては気軽に山の奥深さを体感できますが、長いだけに途中では幾つもの道が分岐しており、間違えた道へ進むと思わぬ場所へ出てしまいます。今回は東側の起点となる杣口林道から入り、各林道の分岐点や接続点を中心に追っていきたいと思います。 |
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Page1:山梨市牧丘町杣口地区〜焼山峠まで。 |
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クリスタルラインの東側起点は杣口(そまぐち)林道から始まります。甲府市側から杣口線へ行くには、まずは国道140号で山梨市牧丘町の倉科地区へと進みます。倉科地区まで行くと県道206号と交差する「牧丘トンネル南」交差点があり、その約100mほど先に牧丘トンネルが見えると思います。同交差点を左折すると一ツ木線、東山中部線、塩平徳和線、川上牧丘線といった林道がありますが、杣口線へ進むには更に直進して牧丘トンネルへと向かいます。 |
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牧丘トンネルは1996年12月に竣工した長さ800mのトンネルです。トンネルを抜けると城古寺地区となり、トンネルを出て約100mも進むと左へと延びる分岐道(写真左)に気がつくと思います。分岐道の手前には「←杣口/三富↑」と書かれた案内板(写真右)があり、杣口線は杣口地区から始まるので案内板に従い左へと曲がります。ちなみに同分岐路に入らずそのまま直進した道は約200mほどで室伏トンネルです。トンネルを潜ると直ぐに道の駅「花かげの郷まきおか」があり、その先は広瀬湖、道の駅「みとみ」、雁坂トンネルを経て最終的には埼玉県へと至ります。
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国道140号を左折した道は折り返すように上って南西方向へと向かいます。約150mほど進むと路上に「←牧丘市街/杣口→」と書かれた案内板(写真左)があり、道はその直ぐ先で県道210号のT字路(写真中央)へと突き当たります。前述したように杣口線は杣口地区から始まります。正面の民家の壁に「クリスタルライン→」という案内板(写真右)が出ているので間違うことはないと思いますが、同T字路は案内板の指示に従い右へと曲がります。 |
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県道210号となった道は牧丘町の千野々宮地区(写真左)となり、ここからはほぼ一貫して北へと進みます。真後ろには旧塩山市(現在は甲州市)の塩ノ山552.8mを望み、その奥には富士山も顔を覗かせます。そして県道210号へ入って約1.7キロ。道は千野々宮地区を終えて杣口線のある杣口地区(写真右)へと移ります。 |
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県道210号へ入って約4.9キロ地点(写真上)まで進むと県道210号の終点となり杣口線の起点へと至ります。同地点にはクリスタルラインの周辺案内板や林道の杭(写真下左)が立っているので直ぐに分かると思います。林道の杭の横からは約1車線強の道が上っていますが、これは発電所の管理用道路です。約800mも進むと塩平徳和線の十字路へと行き着きますが、その先は琴川を遡った三合橋でチェーン規制です。さて杣口線を進むことにします。起点から10mほど進むと琴川に架かる島之口橋(写真下中央)を渡ります。この琴川の遙か上流が琴川ダムの乙女湖であり、杣口線はそこで終点を迎えます。橋上からは小鳥山1403mを左手に望み、杣口線はやがてこの小鳥山の手前(南側)を北西へと向かって柳平地区へ向かいます。 |
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杣口線の起点から約600m地点(写真左)まで進むと反対車線から栃な代線(写真右)が分岐しています。栃な代線は大久保山1432.3m方向へ延びるピストン林道で、約1.1キロほど進むと個人所有の山となりそれ以上は進入禁止です。道幅は概ね約1.5車線弱で全線舗装路。周囲は全て樹林帯によって閉ざされており面白みはありません。 |
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杣口線の起点から約1.2キロ地点(写真左)まで進むと塩平徳和線と交差しています。塩平徳和線は開設中の林道で、将来的には牧丘町塩平地区と三富村徳和地区を結ぶものと思われます。最近は入ったことがないので分かりませんが、2003年当時は右が約900mのピストン。左は約1.7キロほどで終わりとなっていました。ちなみにこの左へ延びる塩平徳和線が先の起点から延びる管理道路と繋がっており、約900mほど先の十字路を左折すると杣口線の起点へと戻ります。また同地点には四阿の建つ割と大きな広場があるのですが、当日は背丈の高い草に覆われており使えるような状態ではありませんでした。 |
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杣口線の起点から約5.9キロ地点まで進むと前方に琴川ダム(写真上左)が見え始めます。杣口線は2002年ころから道の拡幅と大幅な改修工事がなされており、この辺りから終点まではセンターライン付きの綺麗な道(写真上右)が続きます。同付近では時おり旧塩山市方向の町並みを望み、約7.3キロ地点(写真下)ではここまでの道を左手に見ながら進みます。 |
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杣口線の起点から約5.9キロ地点(写真左)まで進むと道の反対車線から折り返すようにして上っていく余沢線が分岐しています。余沢線は4064mの林道で幅員は3.0m。昭和56年度に竣工したそうですが、残念ながら現在は約100mほど進んだゲート(写真右)で通年の一般車両進入禁止。入り口にはその旨の看板も立っており、自身も入ったことがないので詳しくは知りません。 |
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さて標高的には1500m前後といったところでしょうか。杣口線の起点から約8.9キロ地点(写真上左)まで進むと杣口線のピークへと至ります。同地点は右カーブとなっており、このカーブを曲がり切ると直ぐに柳平地区の集落(写真上右)が前方見え始めます。またそれと同時に完成間近となった琴川ダム(平成19年度完成予定)が左手に広がっており、暫くはダムによって出来た乙女湖を見ながら下ります。なお当日は同一帯の数百mが未舗装路となっていましたが元々は舗装区間です。ダムの工事が終われば再び舗装化されるものと思われます。 |
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杣口線の起点から約9.3キロ地点(写真左と写真右)まで進むと道の右側に杣口線の林道杭が現れます。以前はこの反対側から川上牧丘線が合流してきており、クリスタルラインを進むには同分岐路を左折して焼山峠へと向かっていました。が、現在はダム建設によって沈んでしまい以前の道はありません。焼山峠へ行くにはもう少し先まで進みます。 |
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杣口線の起点から約9.5キロ地点(写真上と写真下左)まで進むと牧丘第一小学校柳平分校が建っており、その手前で左へと延びる分岐道が現れます。路上には方面案内板が出ていますが、焼山峠へ進むには同分岐道を左へと曲がります。左折した道が新しく付け替えられた川上牧丘線で、約9.7キロ地点(写真下右)で琴川に架かる柳平大橋を渡ります。渡りきると2001年3月に竣工した長さ116mの柳平トンネルが柳平大橋に接続する形で続きます。なお牧丘第一小学校柳平分校を左折せずそのまま直進すると直ぐに川上牧丘線の柳平ゲートです。杣口線を使えば柳平地区までは年間を通して来ることが出来ますが、柳平ゲート以北は通常12月1日から5月31日まで冬季閉鎖です。この先のクリスタルラインも通常12月10日から4月25日まで冬季閉鎖となっているので注意してください。
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杣口線の起点から約10.1キロ地点まで進むと2006年4月21日に新装オーブンした金峰泉(写真上左)へと行き着きます。以前の金峰泉はダム建設により水没してしまいましたが、現在は乙女湖を見下ろす絶好の位置に建っています。山奥にも関わらず割と人気のある温泉で、当日も多くの車が駐車場に停まっており相変わらずの盛況ぶりでした。約10.2キロ地点(写真上右)では塩水沢川に架かる乙女湖大橋を渡ります。橋上からはダムによって出来た乙女湖や先ほどの金峰泉(写真下)を左手に望みます。以前は橋の下にも道があったのですが、いまは沈んでしまい当時の面影は全くありません。 |
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杣口線の起点から約11.7キロ地点(写真左)まで進むと左手に小楢山北線が分岐しています。同地点には小楢山北線の林道杭が立っておりその表記は延長4400m。小楢山1712.5mの北に位置する1653m方向へと続くようですが、残念ながら現在は開設工事中となっており一般車両は進入禁止です。そしてその約100mほど先となる約11.8キロ地点(写真右)まで進むと焼山峠へと至ります。 |
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標高的には1525m前後といったところでしょうか。峠から見通すような景色はありませんが、西側からは甲府市黒平町から延びてきた荒川線(写真上)が合流してきています。同地点を真っ直ぐ進むと川上牧丘線の起点となる塩平地区へと下っていきますが、クリスタルラインへ進むにはこの荒川線へと入り西へと向かいます。なお焼山峠は山梨百名山である小楢山1712.5mへの登山口(写真下右)にもなっています。登り口は駐車場の直ぐ南側にあり、入り口には数多くの小授け地蔵が祀られています。また入り口の看板によると小楢山は古くには古那羅山と書かれ、夢想国師が命名したという言い伝えがあるそうです。小樽山へ登ったことがないので詳しくは知りませんが、一帯にはカエデ類が多く、秋になると紅葉が美しく映えるそうです。さてここからは荒川線へ進んで甲府市の黒平町へと向かいますが、ファイル容量が大きくなったのでページ2へと移ります。
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