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030 丸山林道 増穂町平林地区より入り早川町の奈良田橋へと至る林道。
評価や閉塞感は季節によって異なってきます(A=良い/E=悪い)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:29341m ダート:約6.1Km 舗装路面:B 眺望:B− 爽快感:B− E_138.244 N_35.343
幅員:3.6-5.0m 12/10-05/20不可 一部4/25 未舗装面:B+ 雄大:B+ 閉塞感:3 2002年09月02日 晴/雲

2005年度版はこちらからどうぞ。
甲府側から丸山林道へ行くには国道52号の「増穂町役場前」交差点を右折する(写真左)。右折すると県道413号線となり増穂町役場前の道となる(写真中央)。役場前を道なりに約1.8キロほど進むと方面看板があるので左折する(写真右)。
その後は暫く方面看板が出て来ないが、役場から約7.1キロ地点ほど進むと続々と看板が出てくる。その全てに丸山林道への進行方向が書いてあるので間違うことはないはずだ。
役場から約8.8キロほど進むと丸山林道の入り口となり林道の看板が左側に立っている(写真左)。なお同地点は三叉路になっており、右に曲がると伊奈ヶ湖大久保平林道を通って県道108号へと抜けられる。林道に入るとやや薄暗い道が続く。道幅は約1.5車線弱。少し狭いが車での擦れ違いも可能だ。
起点から先は背の高い樹林帯に囲まれる。眺望は全くなく、暫くは景色のない道を黙々と上っていく。約4.2キロ地点で丸山林道のゲートが現れる(写真中央)。このゲートは櫛形山林道のゲートも兼ねており、約200mほど進むと櫛形山林道との三叉路に突き当たる(写真右)。丸山林道を進むには左へと曲がって行くが、右へ曲がると櫛形山林道を通って櫛形町へと抜けられる。三叉路には方面看板があるので間違うことはない。
ゲートを過ぎると樹林帯の道も途切れ一般的な林道の道となる。起点から約6.8キロ地点には「くるそんの滝」の入り口がある。くるそんの滝とは戸川上流にある滝で、かつては雨乞いの滝だったという。対面する尾根に御舞屋敷の跡が残っているらしいが行ったことはない。
約7.9キロ地点では左カーブの先端で丸山支線が右へと延びている(写真左)。丸山支線は池の茶屋林道へと続き、最終的には丸山林道へと戻ってくる。ダート以外に特徴はなく、砂利が厚く敷き詰められた林道だ。さて丸山支線との接続後、約8.3キロ地点まで進むと開けた空き地がある。それほど広い空き地ではないが眺めの良い景色を見渡せる(写真右)。
丸山林道は「丸山(標高1910m)」の南斜面を東西に延びている林道だ。丸山に近づくにつれ標高も高くなり、増穂、田富、市川大門といった町並みが見えてくる。距離的に遠いので櫛形山林道のような迫力はないが極めて爽快だ。
起点から約10.1キロ地点まで上ると池の茶屋林道が右へと延びている。池の茶屋林道は前述した丸山支線と約1.1キロ先で繋がっており、丸山支線側から入ると同地点へと下りてくる。なお池の茶屋林道の最終地点にはちょっとした広場があり敷地内にはトイレ付きの小屋が建っている。そこから先は櫛形山への登山道になっており初心者でも1時間あれば着くという。
池の茶屋林道の三叉路を約100mほど進むと2つ目のゲートが現れる。2つ目のゲートの理由は手前と奧で冬季閉鎖期間が違うためである。ここまでが12月10日から4月25日、ここから先は12月10日から5月20日までの冬季閉鎖となっている。ゲートの約400m先には足馴峠林道(源氏山)への入り口があるが、当然こちらも12月10日から5月20日まで入れない。
最初のダートは約11.8キロ地点から始まる。この日は大規模な工事をやっており15分ほど待たされた。拡幅工事なので将来的には舗装されるものと思われる。
ダートの路面は土と砂利。比較的フラットで走りやすいがガードレールのない場所が数多くある。道幅は約1.5車線弱と少し狭く感じるが、それでも4輪同士なんとか擦れ違える程度の広さは保っている。
最初のダートは約3.6キロ続いて舗装路となる。丸山林道も着々と舗装化が進んでおり、ダートは至る所で分断されている。ちなみに最後までのダートを書いておくと、11.8キロ地点(3600m=最初のダート)、15.8キロ地点(400m)、16.6キロ地点(400m)、17.4キロ地点(900m)、18.9キロ地点(800m)となっている。※かっこ内がダート距離。
路面は走りやすいが場所によっては路肩の崩れている箇所がある。また道幅の狭くなっている所や落石のある場所があるので要注意。
起点から約19.7キロ地点まで進むと「北湯川橋」という小さな橋がある。ここから先は暫く上り調子の坂となり最後まで舗装路が続いている。
約24.1キロ地点では谷側が抜けて雄大な景色が広がる。天気が良ければ南アルプスの山々が視界全体に広がるはずだ。ただこの頃から路面が若干荒れ気味になり、約1.5車線弱の道には砂利が浮いている。
約27.4キロ地点で巨大な鉄塔の下を通過する。ここまで来ると残りも僅か。眼下には砂で埋もれた早川が見え、その上に掛かる奈良田橋や発電所も手に取るように見渡せる。ただそこからは勾配の大きな下り坂となり、小さいRを右に左にとひたすら下っていく。最後は約29.3キロ地点で早川側ゲートが現れる(写真右)。これで長い丸山林道もようやく終点となった訳である。
ゲートを下っていくと南アルプス街道へ突き当たる。三叉路を左に行くと早川町役場や雨畑湖方面。右に曲がると奈良田橋(写真中央)を渡って南アルプス林道の広河原へと達する。どちらに進んでも長い道のりである。

総評
以前には殆どダートだった丸山林道も今では約6.1キロを残すのみ。しかも5箇所に分断されているので以前のような荒々しさは感じられない。つくづく舗装化工事が進んでいることを実感させられる。ここ1年や2年で全てが舗装化となってしまう事はないだろうが10年後となると予想はつけがたい。総延長30キロというのは山梨でも屈指の林道であり、全線舗装化となる前に1度は行ってほしい林道だ。
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