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385 水ヶ沢林道と新道峠 芦川村の蕪入沢上芦川林道から分岐して新道峠直下へと続く林道。
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:約2.0km ダート:0m 舗装路面:C+ 眺望:C 爽快感:C+ E 138.443 N 35.332
幅員:約4.0m 12/15-04/15不可(2004年度) 未舗装面:− 雄大:C 閉塞感:0 2005年09月08日 晴/雲

水ヶ沢林道は芦川村の蕪入沢上芦川林道から分岐して新道峠直下へと至る林道です。甲府市側から水ヶ沢林道へ行くには、まず国道358号を南進して上九一色村の古関地区(ふるせき)まで進みます。国道358号で古関地区まで行くと、芦川に架かる芦川大橋の手前で県道36号が分岐しているので左折して県道36号へと入ります。分岐する地点には「芦川村」という看板や芦川村周囲一帯を記した案内板(写真右)が立っているのでこれらを目印にしてもいいかもしれません。
県道36号へと入った道は芦川の流れに沿って東へと進みます。一帯は滝戸山1220.8mや尾股山1020mといった山に狭まれた渓谷地帯(芦川渓谷)となっており、夏場の長閑な景色も冬場などでは午後になると直ぐにモノクロ調に変わります。県道36号は国道358号から約1.7キロほど進むと負平川に架かる「境橋(写真左)」を境に上九一色村から芦川村へと入ります。芦川村へ入ると約2.6キロ地点で鶯宿中芦川線の入り口が右手に延びており、約3.6キロ地点(写真右)で大窪鶯宿線のある鶯宿地区(おうしゅく)へと至ります(大窪鶯宿線は国道から約5.1キロ地点で左へと延びています)。
県道36号へ入って約6.3キロ地点まで進むと芦川村役場前を通過していき、約8.8キロ地点(写真左)の上芦川地区で県道36号の最東端部へと行き着きます。ここからの県道36号は左へと鋭角的に曲がり上ったあと新鳥坂トンネルを潜って八代町側へと抜けていきますが、水ヶ沢林道へ行くには同地点を直進的に進んで県道36号から離れます。
県道36号から分岐して約1.1キロ地点(国道358号からだと約9.9キロ地点)まで進むと芦川大橋(写真左)を渡ります。その手前には細い道が分岐しており、ここを直進的に入っていくと村営の蕪入沢上芦川線となります。この分岐路は新道と旧道の違いだけであり、村営の蕪入沢上芦川線へ進んでも同じ場所に出るので真っ直ぐに行っても構いません。が、途中の分岐点を間違えると沢妻林道へと行ってしまうので注意しましょう。
芦川大橋から先は、ほぼ山林地帯となり人の住む家屋も殆どなくなります。芦川大橋から約1.5キロ地点(国道358号からだと11.4キロ地点)まで進むと下からの道が合流(写真中央)しており、これが旧道の蕪入沢上芦川線で、ここを下ると先の分岐路へと至ります。その後は約2.1キロ地点(国道358号からだと12.0キロ地点)で釈迦ヶ岳1641mへの登山道(写真右)の横を通過していき更に東へと進みます(釈迦ヶ岳への登り口はこの先にも数多く出てきます)。
国道358号から約13.3キロ地点(写真左)へと行き着くころには、すでに右手の破風山1674mの山腹に水ヶ沢林道の道筋や山頂直下の新道峠がハッキリと見えているはずです。新道峠の先(南側)は富士河口湖町となっており、峠に立つと、眼下の河口湖を通して美しい富士山が正面にそびえます。約13.8キロ地点で「すずらんの森」入口を通過して、約14.4キロ地点(写真右)まで進むと100mx200mほどもある広大な駐車場が現れます。石和温泉の深雪旅館が所有している駐車場なので一般の車が停めていいものかどうかは分かりませんが、片隅には芦川村で出している周辺一帯の詳しい案内板が出ているので見ておくといいかもしれません。
国道358号から約15.2キロ地点(写真左)まで進むとT字路へと突き当たります。この右へと分岐している道が水ヶ沢林道であり、以前は突き当たりの正面側壁に水ヶ沢林道の杭が立っていたのですが、現在は取り払われてしまったようで「すずらん峠、新道峠→」という標識のみが立っています。
ちなみに同地点を左へ曲がると蕪入沢上芦川線の続きとなり、約900mほど先で通称「どんべい峠」と言われる「日向坂峠(写真右)」へと行き着きます。日向坂峠は黒岳1792.7mと釈迦ヶ岳1641mへの登山口にもなっており、芦川村の案内板によると釈迦ヶ岳までは約65分。黒岳へは90分ほどで登れるようです。なお同峠を越えた林道蕪入沢上芦川線は県営分となり、最終的には御坂町の国道137号へと抜けていきます。
さて話しを戻して水ヶ沢林道へと進みます。T字路となる分岐点の標高は約1430m前後といったところでしょうか。それほど極端に高いといった標高ではありませんが、春先までは雪に覆われています。
入り口からの道幅は約1.5車線ほどあり4輪同士でも普通に擦れ違えます。林道の起点から約400m地点(写真左)まで進むと「すずらん峠」への登山道が左へと延びています。すずらん峠は黒岳1792.7mと破風山1674mの鞍部にある峠で、これから向かう新道峠のひとつ東側となる峠です。同地点からは40分ほどで登ることができ、峠からは富士山を一望できるそうです。また反対側は「すずらん群生地」となっており、5月下旬には「すずらんの里祭りも」催されるそうです。
林道そのものに特徴は殆どありません。オフローダーにとっては眠くなるような綺麗なアスファルト路が続いており、時おり右手谷側に見える景色を見ながら進みます。破風山の尾根下を走りながらも谷側の木々にやや鬱陶しさを感じますが、それでも林道の起点から約1.6キロ地点(写真左)まで進むと谷側が大きく開けます。対面に見えるのは釈迦ヶ岳1641m(写真右)で、その尾根伝いに左手(東側)へと辿っていくと県道36号の鳥坂トンネルへと続き、右手(西側)へ辿ると前述した日向坂峠へと至ります。釈迦ヶ岳の向こう側には南アルプス市の町並みや八ヶ岳の景色が広がっており、手前には県道36号沿いの上芦川地区と思われる集落が見られます。ここまでの道筋としては、釈迦ヶ岳の東側(左側)から、同、釈迦ヶ岳の南側(手前側)の山裾を抜けて対面の破風山へと移ってきた形です。
最後は林道の起点から約2.0キロ地点(写真左)まで進むと道が途切れて終わります。それほど大きくはありませんが終点には駐車場が設けられており(車5、6台分)、その先端からは新道峠へと続く登山道(写真右)が上っています。
林道からは離れますが、新道峠は「富士山を見る名所」ということで登ってみることにしました。登山道は駐車場の最奥部にあり入り口から階段道となっています。西へと入った道は直ぐに駐車場の法面上を折り返すようにして南へと登っていき(写真左)、約30秒ほどで駐車場を真下(写真右)に見下ろしながら登っていきます。
樹林帯の道のため登山道からの景色は余り良くありませんが、時おり顔を覗かせる釈迦ヶ岳(写真左)を見ながら進みます。やや勾配の大きい上り坂(写真中央)ですが、この階段道はそれほど長くは続きません。約5分も登ると新道峠(写真右)へと到着です。
新道峠は右に曲がると大石峠方向となり、左に曲がると破風山を越えて「すずらん峠」へと至ります。また河口湖側から上ってくる道とも繋がっており、直進的に下り坂を降りていくとやがて中沢林道となって河口湖へも抜けられます。峠そのものは尾根の途中にある小さな空き地といった感じですが、正面には河口湖を通しての富士山が広がっています。
全線を通して約1.5車線の綺麗なアスファルト路が続き、林道そのものに特徴はありません。起点から約1.6キロ地点で望む釈迦ヶ岳以外には眺望らしきものもなく淡々と進みます。が、終点から約5分(写真のプロパティで確認すると3分ほどでしたが)で行ける新道峠からの富士山は秀麗です。
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