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056 林道富士線 富士山腹で軽水林道と接続し中の茶屋近くへと下りてくる林道。
評価や閉塞感は季節によって異なってきます(A=良い/E=悪い)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:17849m ダート:約2.2km 舗装路面:B− 眺望:A− 爽快感:A− E 138.413 N_35.222
幅員:4.0-5.0m 12/09-5月適時不可 未舗装面:C 雄大:A 閉塞感:0 2003年11月22日 晴

林道富士線へ行くには林道軽水線の終点(写真左)まで進んでいこう。林道軽水線の終点には2003年に新設された林道軽水線の看板とゲートがあるので直ぐに分かるはずだ。林道軽水線の先は約1.5車線弱の軽い上り道となっており(写真中央)、約150mほど進むと広い空き地が現れる(写真右)。ここにも新設された林道富士線の看板が立っているので分かるはずだ。※ここまでの道筋については林道鳴沢線林道軽水線のページを参照してください。
上2枚のパノラマ写真は林道富士線の起点を中心としてそれぞれ逆側の角度から撮ったものだが、道筋としては写真上段の右側から上ってきて写真下段の右上へと折り返していく形になる。
実は同地点での道は二股に分かれており、左へと上っていかずに右へと下っていく道もある(写真左)。ただしこちらは一般車両進入禁止の看板が出ており道も200mほどで途切れてしまう。以前は看板が出ていなかったのでちょっと入ってみたのだが、あいにく霧が出ておりなにも見えない状態だった。終点は広い空き地で周囲が開けていそうなのだが景色の確認はとれていない。
さて同地点を左へと上っていくと、約1.5車線弱のやや狭い道となる。標高的には1780m近辺でだいぶ高い場所を走っているのだが残念ながら周囲の樹木に阻まれて景色をハッキリと見ることができない。暫くはガードレールのない段差の大きい路面が続くので注意して走っていこう。
林道の看板から約600mほど進むとやや開けた場所があり、正面には富士の開けた原生林、左手には静岡県側の景色を望むことができる(写真左)。更に約1.1キロ地点(写真中央)でも静岡県側の景色を見ることができ、右手には富士山の頂も顔を覗かせている(写真右)。
上り坂は林道の看板から約1.7キロ地点(写真左)で下り坂へと変わっていく。標高的には約1870mほどで、林道の看板からだと約100mほど上ったことになる。ここからの道幅は約1.5車線弱。路面は平坦で道横が落下しているような場所もない。4輪同士での擦れ違いも楽だろう。途中の法面には巨大な溶岩石(写真右)も露出しており、改めてここが富士の裾野であることを思い起こさせられる。
フラットなダート路を下っていくと林道の看板から約2.2キロ地点(写真左)で舗装路へと変わる。道幅は約1.5車線から約1.5車線強で、舗装されたばかりのアスファルト路にはまだ黒さが残されている。眠くなるほど快適な舗装路だが時折りは後ろを振り向いてみよう。晴れていれば各所で綺麗な富士山を見ることができるはずだ。
さて林道の看板から約3.3キロ地点まで進むと非常に素晴らしい景色が広がっている。同地点の標高は1750mから1800mくらいだと思われるが、北西(バイクの進行方向)には鳥帽子山や王岳が見え、その遙か背後には逆側の県境となる小淵沢町や八ヶ岳の峰々が広がっている。また鳥帽子山の左には本栖湖や竜ヶ岳といった景色が続いており、西方から南西にかけては静岡県側の景色が富士の原生林に沿って長大に広がっている。残念ながら写真では伝えきれないが、林道富士線に於いて最大の見せ場といってもいいだろう。下のボタンをクリックすると大きな写真を表示させます。


素晴らしい景色を見ながら林道の看板から約4.1キロ地点(写真左)まで下っていくと名称不明の道が右手に延びている(入ったことがないので何処に続いているのかは不明)。その後、約4.8キロ地点(写真中央)まで下っていくと右コーナーの手前で大きな二叉路があり左手にダート路が延びている。入り口には真新しいゲート(写真右)のある道だがこちらの名称も不明。このダート路は林道軽水線へと続いており、このダート路を進むと軽水線の約5.3キロ地点(鳴沢林道との接続地点を起点として)へと抜けていく。※詳しくは林道軽水線のページを参照して下さい


また同地点からは見事な景色も広がっている。標高は1660mくらいで、最大の見せ場である約3.3キロ地点に比べると百数十mほどは下がっているが眺望的にはどちらも素晴らしい。
その後は樹林帯の道となりやや単調な道となっていく。林道の看板から約6.5キロ地点まで進むと林道サワラ山北線(写真中央)が左手に延びている。林道サワラ山北線は溶岩石の剥き出したやや荒々しさのある林道で、林道軽水線との連結林道として軽水線の2キロ地点と繋がっている(ただしゲート閉鎖で一般車両は進入禁止)。※ 軽水線側は林道軽水線のページを参照して下さい
サワラ山北線を過ぎ、林道の看板から約8.2キロ地点では精進口登山道(写真左)が横切っている。左へと下れば鳴沢林道の天神峠近くへと降りていき最終的には鳴沢村と上九一色村の村界へと下っていく。また右へ登ると直ぐに小屋があり、その先は富士五合目へと続く。ただし各所に堅固なゲートが設けられているので車輌は入れない。さて約9.6キロ地点(写真中央)まで進むと変形の十字路となっており、林道大田和線と林道東軒線が交わっている。東軒線は一般車両進入禁止となっているので入れないが、太田和線は富士桜高原別荘村の南側へと抜けられる。ただ林道太田和線は全線舗装で眺望も殆どないので面白いというよう道ではなく、富士桜別荘地帯へと抜けた後も迷路のような道で、もし逆側から入ろうとすると入り口は非常に分かりづらい場所になっている(筆者は未だに一発で入り口へ辿り着けません)。
林道大田和線、林道東軒線を過ぎてからの道は極めて単調だ。周囲は樹林帯に囲まれており眺望は殆どないといっていい。真っ直ぐな道が多いのも特徴で、暫くは約1.5車線の綺麗な舗装路をダラダラと下っていく。
林道の看板から約12.1キロ地点(写真左)まで進むと林道旭平線(写真中央)のダート路が右手へと延びている。林道旭平線は、先ほどの約9.6キロ地点で出てきた林道東軒線と終点で繋がっているが、現在は一般車両進入禁止でゲートが閉まっている。道はその約100mほど先で右カーブとなっており、曲がっていくと約600mの長い直線路が続いている(写真右)。
林道の看板から約13.2キロ地点(写真左)まで進むと変形の十字路となっている。左へ曲がると林道船津線で、林道富士線はやや右へと曲がりながら直進していく(写真中央は写真左の左側へと入った船津線から撮影)。なお林道船津線を左折して下っていくと富士桜高原別荘村の南東方向へと抜けていくことができ、途中には富士山を正面に見ることの出来る全国育樹祭記念広場などもある。林道富士線は林道船津線との交差地点を過ぎると直ぐに右へと曲がっていき、曲がりきると正面に富士山が大きくそびえ立っている(写真右)。
林道の看板から約13.7キロ地点(写真左)まで進むと富士スバルライン(富士山5合目へと至る有料道路)の橋架下を潜っていく。富士スバルラインの橋架下を潜っていくと数100mの区間をスバルラインと並行するような形で進んでいき、その区間は非常に広い道となっている。なおこの辺りでの勾配は非常になだらかだ。
l林道の看板から約15.9キロ地点(写真左)まで進むと右手に林道富士大石線(写真中央)が延びている。地図上では吉田口登山道に沿う形で上っており馬返しの先まで続いているようだ。ただし現在は一般車両進入禁止でゲートが閉まっている。ここまで来ると林道富士線の終点も目前だ。
最後は約17.4キロ地点(写真左と写真中央)でゲートが現れ、林道の杭と看板はその直ぐ先に立っている。同地点は左手に登山道が下っているが、下らずにそのまま100mほど直進していくと吉田口登山道(写真右)へと抜けられる。同地点は十字路になっているが県道へ出るには左折していく。
左折すると約1車線強の狭い道(写真左)だが約900mほど下ると中の茶屋の裏手へと抜けられる(写真中央)。中の茶屋の先は直ぐに県道701号と林道滝沢線が接続しており(写真右)、県道701号へと下れば約4.5キロで富士吉田市の国道139号、富士浅間神社の東へと抜けられる。途中の道沿いには富士パインズパークという綺麗な公園もあるので一息入れるのもいいだろう。※ 詳しくは林道滝沢線富士パインズパークのページを参照してください。

総評
起点からのダート路は段差が大きいので車高の低い4輪だと下を擦るかもしれない。しかしその区間を過ぎれば約1.5車線強の舗装路となり快適に下っていける。富士という呼称がつくだけあり各所で見事な富士山を望める。道が良すぎてオフロード派には物足りないだろうが、景色を楽しむのを目的に行くなら損はしないだろう。
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