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414 林道泉水谷線(林道泉水横手山線) 2006年度版/ページ1 塩山市と丹波山村の境界である泉水谷に沿って延びる林道。
評価や閉塞感は季節によって異なります(A=良い/E=悪い/平均はC)。閉塞感は0から10で数字が大きいほど閉塞的。経緯度は大体の目安です。
延長:約7.0km 未舗装区間:約4.7km 舗装路面:C− 眺望:D 爽快感:B− E 138.521 N 35.473
幅員:約4.0m 冬季閉鎖:不明/固定ゲートなし 未舗装面:C− 雄大:C+ 閉塞感:2 2006年08月31日 雲

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林道泉水谷線は、塩山市(現在は甲州市)と丹波山村の境界となる泉水谷に沿って林道泉水中段線へと続く抜け林道です。甲府市側から泉水谷線へ行くには、まず国道411号で塩山市の柳沢峠(写真左)を目指します。柳沢峠(標高は1472m)には駐車場や水洗トイレが備えられているのでツーリストには便利な峠で、同地点からは三窪高原への遊歩道や竹森線(現在は開設中でゲート閉鎖)が延びています。また柳沢峠から丹波山村方向へ約200mも進んでいくと笠取線への入り口(写真右)が左手へと分岐しています。笠取線は深静峡へと続く林道で、最終的には斉木峠や白沢峠などを経て埼玉県境近くにある笠取小屋まで行くことも可能です。ただ深静峡以北は道幅が極めて狭いため4輪では不可。バイクでも悪路なのでオフ車以外では行かない方が無難だと思います。補足)現在の泉水谷線は泉水中段線と併せ泉水横手山線と名称を変えましたが、当HPでは昔のまま泉水谷線と泉水中段線として扱っています。
柳沢峠から約1.9キロほど丹波山村方向へ下っていくと大ダル線が左手へと分岐しており、更に200mほど進んだ約2.1キロ地点(写真上)では泉水中段線が右手へと分岐しています。ここから入った泉水中段線は約7.7キロほど先の牛首谷で泉水谷線と繋がります。泉水中段線から行っても泉水谷線へ行くことはできますが、今回は東側起点から入っているので更に東進を続けます。
柳沢峠から約5.7キロ地点(写真左)まで進むと落合地区となり、落合橋の手前で一ノ瀬線への入り口が左手へと分岐しています。ここから入った一之瀬線は塩山市の一之瀬地区、二之瀬地区、三之瀬地区と廻ったあと、柳沢峠から約9.1キロ地点の国道411号(写真右)へと戻ります。全線舗装なのでオフローダーには物足りないかもしれませんが、距離の長い抜け林道なのでオンロード派にはドライブ道としていいかもしれません。
柳沢峠から約12.5キロ地点(写真上左)まで進むと右手に「尾崎行尾水源踏査記念碑(写真上右)」の建つ公園が現れ、泉水谷線の入り口(写真下)はその約100mほど先で右手へと折り返すように下っています。泉水谷線の入り口には看板がなく、うっかりしていると見逃してしまうような道なのでこの記念碑の建つ公園を目印にするといいかもしれません。
国道411号を折り返すと下り坂となり、その約100mほど先で一之瀬川に架かる三條橋を渡っていきます。ちなみにこの一之瀬川は、柳沢峠から柳沢川、一之瀬川、丹波川と名前を変えながら最終的には奥多摩湖へと続いていきます。
三條橋からは軽い上り坂となり、その直ぐ先にある右カーブを曲がっていくと約100mで東京水道局が建てた巨大な林道杭(写真左)が左手に現れます。左右には10台くらいは停められそうな駐車場があり、同じく東京水道局が設置した簡単な地図も設置されています。ただこの地図は簡易的なものであり、牛首谷までしか出ていないので役に立つようなものではありません。入り口からの道幅は約1.5車線ほどでしょうか。以前は三條橋から未舗装路となっていた道ですが、今では別の林道かと思うほど綺麗に整備されてしまいました。
林道の杭から約200m地点(写真上)まで進むと右カーブとなり、そのカーブの突端には東京都が立てた林道の看板が立っています。ちなみに一帯は東京都の水源地です。このため泉水谷線の管轄も東京都になっており、柳沢峠以東の林道では東京都の林道看板を多く目にします。
林道の杭から約400m地点(写真左)まで進むと樹林層が途切れます。右手は切り立った崖となっており、左手には深い谷(写真右)が鋭く落ち込みます。この辺りでの谷の深さは40mほどでしょうか。樹林層のため川面を見ることは余りありませんが、バイクを停めると勢いよく流れ下る川音が聞こえます。
林道の杭から約800m地点(写真左)からは勾配が大きくなり、ここからは一気に標高を上げていきます。泉水谷線は深い谷に沿った道が続く割にガードレールがありません。ガードロープがガードレール替わりとなっており、場所によってはそのガードロープさえない場所(写真右)もあるので注意して進みましょう。しかし随分と綺麗に舗装化されてしまったものです。道幅も山側を切り崩して広げたのでしょうか。道幅も広くなり、ガレた狭い落下道、という泉水谷線の醍醐味は今やすっかり過去のものとなってしまいました。
標高を上げていくにつれ谷底との深さも開いていきます。林道の杭から1.0キロ地点(写真左)のころには50mほどとなっているでしょうか。当然のことですが渓谷道なので眺望するような景色はありません。南東から南となる左手前方(写真中央)には1233m峰や1343m峰の山腹を見ながら進みます。
林道の杭から約1.4キロ地点(写真左)まで進むと舗装が切れて未舗装路へと変わります。やっと未舗装路となった路面ですが、トラックなどの車輌が多く通るためか以前に比べると随分と穏やかな路面になったような気がします。林道の杭から約1.6キロ地点(写真中央)では左手の谷底に小室川(写真右)の合流する様子を見ながら進みます。
写真左は林道の杭から約2.2キロ地点の路面。岩が露出したような場所があり多少のゴツゴツ間はあるものの、大きな段差等は殆どありません。道幅は概ね約1.5車線ほどあるものの、林道の杭から約2.4キロ地点(写真右)では約1.5車線弱となり4輪ではやや狭さを感じるかもしれません。
林道の杭から約2.5キロ地点(写真左)を過ぎるころから谷との高低差は一気に縮まります。林道の杭から約2.8キロ地点(写真左)では約10mほど下を川(写真右)が流れ下るようになっています。
川との高低差は更に縮まっていきます。林道の杭から約3.0キロ地点(写真上左と写真上右)では7mから8mほどとなり、約3.1キロ地点(写真下左と写真下右)へ行き着くころには5mほど下の直ぐ左横を流れ下っています。この辺りでは各所に小さな滝が水飛沫を上げており、勢いよく流れる川音はバイクを走らせていてもよく聞こえます。
林道の杭から約3.2キロ地点(写真左)まで進むとコンクリートの舗装路へと変わりますが、この舗装路は約100mほど先で再び未舗装路へと戻ります。約3.2キロ地点(写真中央)には木で造られた小さな橋が架かっており対岸へと渡っていけるようです。
川へ下りられる場所はそれほど多くはありませんが、場所によっては水辺へ立つことも可能です。今回は林道の杭から約3.6キロ地点(写真上)にある小さなスペース横から川へと下りてみました。当日は残念ながら曇り空だったため陽が陰っていましたが、陽射しがあれば綺麗な渓谷美を見られると思います。
林道の杭から約3.8キロ地点(写真左)まで進むと再び舗装路へと変わりますが、こちらの舗装路も約100mと短く約3.9キロ地点(写真右)で未舗装路へと戻ります。さてこの先はメインスポットとなる大黒茂谷との合流地点を経て牛首谷へと進みますが、ファイル容量が大きくなったのでページ2へと移ります。
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